「今日までのメロディー」は案の定というか、予想はしてたと強弁したくなる、特異なタイプの当て書きになってた。巧妙な作りだと思うし、うまいこと曖昧さを演出してるけど、大島さんに対するこれまでの秋元氏の言動を鑑みれば、これは比較的容易に読み解けるメッセージであるように思う。
大島さん絡みの歌詞の恒例通り、やはり秋元氏の視点は、歌詞の中では表だっては姿を現して来ない。では視点をどこに持ってきてるかというと、一読して明らかなように、大島さんご本人になってる。独白調に設えられてる。その上で誇張表現だけど、「やり切った」「後悔はない」と、大勝利的に語らせる一方で、「本当はわかっていた」今になって「心に染みる」と、遠回りに「敗北」を滲ませてる。
なにより「時は静かに 運命を切り拓く」というフレーズが、秀逸にして正鵠を射過ぎて泣ける。AKBの、そして大島さん本人の運命を切り拓いた主体は、大島さん自身ではない。もちろんここでは主語の如くになってる「時」が切り開くはずもなく、「静かに」と修辞することで、大島さんが受動的な立場であったことを、痛切に指摘してることになる。こういう肺腑を抉るようなフレーズを歌わせるところがナントモなんだけど、けれども、その事実を、大島さんが既にして受け入れたであろうことは、既述の通り。
この歌詞の紙背からは露骨なくらいに、秋元氏の「どうだ、大島。俺の言ったとおりだったろう?」という声が聞こえて来そうだし、一方で「全部お見通しでしたね。」と決して言わない、言えない大島さんの矜持も、巧みにまぶされてると思う。
大島さん絡みの歌詞の恒例通り、やはり秋元氏の視点は、歌詞の中では表だっては姿を現して来ない。では視点をどこに持ってきてるかというと、一読して明らかなように、大島さんご本人になってる。独白調に設えられてる。その上で誇張表現だけど、「やり切った」「後悔はない」と、大勝利的に語らせる一方で、「本当はわかっていた」今になって「心に染みる」と、遠回りに「敗北」を滲ませてる。
なにより「時は静かに 運命を切り拓く」というフレーズが、秀逸にして正鵠を射過ぎて泣ける。AKBの、そして大島さん本人の運命を切り拓いた主体は、大島さん自身ではない。もちろんここでは主語の如くになってる「時」が切り開くはずもなく、「静かに」と修辞することで、大島さんが受動的な立場であったことを、痛切に指摘してることになる。こういう肺腑を抉るようなフレーズを歌わせるところがナントモなんだけど、けれども、その事実を、大島さんが既にして受け入れたであろうことは、既述の通り。
この歌詞の紙背からは露骨なくらいに、秋元氏の「どうだ、大島。俺の言ったとおりだったろう?」という声が聞こえて来そうだし、一方で「全部お見通しでしたね。」と決して言わない、言えない大島さんの矜持も、巧みにまぶされてると思う。