AKB48の旅

AKB48の旅

NHKBSプレミアム「手塚X石ノ森 ニッポンマンガ創世記」

2013年07月26日 | AKB
2時間番組と言うこともあって、見終わるまでちょっと日があいたけど、NHKBSプレミアム「手塚X石ノ森 ニッポンマンガ創世記」が面白かった。秋元康氏が出演していたということで、たまたま見たという面もあったけど、いろいろ思うところがあった。

番組自体は、爆笑問題の田中氏がほぼ司会役で、語ってるのは浦沢直樹先生と、花を添える形での吉木りささん。浦沢氏は適任というか、当然の出演にして、吉木さんのオタクぶりが微笑ましかったかな。この辺りの気質が松井Rさんとの近似性にして、実は顔の系統も似てると言えば似てる。

ぼんやり見ていて不思議だったのは、多忙を極めてるだろう秋元氏が、なぜこれに出演していたのか、あたり。たぶんNHKなんで、台本があってリハがあって、そこは爆笑問題ということで相当な編集が入ってて、収録時間は半端なかったんじゃないか。

秋元氏の発言はそれほど多くなかったし、例によって例の如くの当たり障りのない内容ばかりだったし、ホント、なんで出たんだろう。というわけで、そこは「真意」なるものを、深読みしたい誘惑に駆られるところ。実際には、懇意のプロデューサーなりに頼まれた、くらいのことなのかも知れないけどね。

ソースがイマイチはっきりしないけど、秋元氏が語ったとされる「時代を作りたい」という言葉がそれにあたるとすれば、実際に「時代を作った」どころではない、一つの世界を作った、世界的なムーブメントの草分けとなった、手塚治虫という存在に、秋元氏が憧れてるということなんだろうか。

漫画文化が、正に日本文化の精華であるように、アイドル文化というのもまた、日本文化の精華そのもの。そういう関連性から、手塚先生に自身を重ねてるのだとしたら、それはそれで興味深い話ということになる。爆笑問題の太田さんとか、その辺り突っ込んでくれても良かったように思うけど、そこは間違いなくNHKなんで、カットされることになるだろうし、いずれにしても視聴あたわず。

手塚先生も石ノ森先生も、60歳で亡くなってる。秋元氏は55歳か。やはりいろいろ思うところはあるんだろう。

篠田麻里子ぐぐたす7月23日22:28引用

2013年07月25日 | AKB
既にぐぐたすで「篠田麻里子」を検索しても、「プロフィールが見つかりません」表示しか出ない。なんでこんなにも速くアカウントを削除するのか・・・とも思うけど、これがAKBなんだなとも納得できたりする。

前田さんの時もそうだったけど、「卒業」というのは、AKBの内的物語としては因果地平の向こう側に去るということ。因果関係の完全消失なんであり、つまりは「死」と同一概念ということになる。もちろん実際の死とは無関係なのは言うまでもないけど、このアカウントの扱いとかを見ると、そういう認識がAKBのスタッフさん達に共有されてるということなんだろうか。ちょっと不思議な感じもする。

実際の最後の書き込みは、23:54の「最後に七年半最高のAKB人生ありがとうございました。」だけど、言わば「遺書」とも言うべき長文の書き込みは、長く記憶に留めたい、素晴らしいものだった。

以下篠田麻里子ぐぐたす7月23日22:28引用

卒業発表してから昨日まで、怒涛の日々でした。珍しく今日朝起きれずに、夕方まで寝てしまいました。それだけホッとしたのかな。

AKBを振り返って私は幸せでした。
素敵な仲間が出来、素敵なファンの皆さんが出来ました。

はじめはAKBがどこを目指しどうゆうグループになっていくのか想像もつきませんでした、いや、『東京ドーム』を目指してることさえ無理だと思いました。劇場で人も集まらない日々の公演も体力だけ奪われ常にレッスン、アルバイトも出来ない状況でお金もなく成人で仕送り生活は気が引けました。

何度か諦めようと思いました、この先になにがあるのかわからなくなり、体力も無かった私は選抜でもなくいても一緒だろうなって悲観的になってました。

初めて出たMステ、周りのアーティストさんが輝いて見えました。
私は初めて選抜に入れない理由がわかった気がしました。
自分に悲観的、磨いてない、輝いてない。

どうすれば自分を見てもらえるのか、背の高い私はずっと後ろなのか、悩みました。

応援してくださるファンの皆さんが支えでした。

『こうしたほうがいいよ』『ここが輝いてるよ』
いろんなアドバイスもらいました。

アイドルとはなんぞや!考えました。

自分の中で今思えばAKBのコンセプト会えるアイドルだったからこそ、自分が成長できました。

皆に育ててもらい、自分の悪いとこ良いとこも指摘してもらい、どんどん自分をかえられたことは凄く大きかった。

選抜に入っても選抜に入れなかった目だてなかった時の気持ちがわかるからいろんなメンバーの気持ちもわかりました。

自分にとってはファッションという部門で初めてモデルやらせていただき、そこから新しい分野が開けました。

当時はアイドルでモデルなんて…っていう感じでした。今みたいにグループに入ってモデルやらせてもらえた時代ではなかったです。

moreにも感謝ですし、AKBにも感謝です。

売れ始めた時自分に実感は無かったです。どこからそんなにAKB知られてきたのか、何が変わったのかな?わかりませんでした。
でもテレビや雑誌で特集されるなど、怒涛の日々が続き忙しい反面幸せでした。

逆に悩んだこともありました。ブームというのはいつか終わりがある。明日無くなったらどうしよう。孤独にもなりました。

わたしにとって総選挙は自信に繋がる場所でもありました。

初めて三位になった時、あれから選抜でも前のほうになりました。三位の篠田と見られる様になり、自分にとっても、自信が出ました。

去年潰すつもりできてください。
それはいろんなところにチャンスがあり、ただ自分は選ばれないと悲観的にならないでほしいとの意味でした。

AKBにはいろんなチャンスを与えてくださる秋元さんがいます。
プロデューサーが秋元さんじゃなかったら今自分はいません。

秋元さんは常にファンの皆さんはどう喜ぶかを、考えました。
わたしがカフェから入った時もファンの皆さんが驚きそうだなということからスタートです。

じゃんけん、総選挙、いろんなチャンスを与えてくださいました。

そのチャンスを勝ち取るのは自分たちです。

後輩にはなんでも人のせいにせず、立ち向かってほしいと思います。

最後に七年半、諦めなくて良かったと心から思います。
これからも自分の道を信じて、歩き続けます。

本当にありがとうございました。

mariko...

以上引用(改行位置変更)

本店支店問題

2013年07月24日 | AKB
http://ameblo.jp/nmb48/entry-11578129656.html

横山さんがチームAのキャプテンに就任したことで、山本さんと横山さんの関係性は、単なる個人的な友人関係ではなくなった、そう見なせるように思う。それは例えば、高橋さんと篠田さんの関係性にも比すべきもので、友人関係を超えた、同じ志を共有する同志と言って良いんではないか。

横山さん同様という表現をしてしまうけど、山本さんの目線は明らかにNMBを超えて、AKBG全体を見てる。ご本人もそのように明言してるし、高橋さんや大島さんも、公式に山本さんへの「期待」を語っている。となると、これからの山本さんの立ち位置をどう考えるのか。具体的には、支店所属ということの意味付け、あるいは、実際にそんなものがあるとして、支店所属のハンディをどう捉えるのか。

とか書きつつ、答えは既に提示されてるのかも知れない。NMB一期生の山本さんという枠組みを一度離れて、あくまでもフラットに、NMBのエースにして、チームNキャプテンという実効性のある「現実」だけを見据えてみよう。それって、HKTにおけるさっしーの存在様式と、どれほどの違いがあるんだろうという。

さっしーがAKB選抜にいても、総選挙1位になっても、別に違和感はないどころか、HKT所属であることで、スケジュール管理という物理的な要素を無視するとして、何か問題があるとは感じられない。もちろんもともと、さっしーがAKB所属だったということはあるかも知れない。けれどもそれってそれこそ些細なことじゃなかろうか。あるいは、さっしーという特異な存在だからということもあるかも知れない。ならば、そんな特例がもっと居たって良さげだし、山本さんにそれが不可能な理由も、特に思いつけない。

さっしーにAKBのセンターが可能ならば、松井Jさんにもそれは可能だろうし、山本さんがAKBのリーダーを名乗っても、何の問題もないんじゃないか。こんな風に考えてみて気づけるように思うけど、気が付いたら、本店移籍という概念が無化されてるのかも知れない。

ここでもスルッと常識の壁をすり抜ける、対立概念の「外」を模索する、つまりは予定調和を取らない、が実現されていないだろうか。本店支店問題は、とっくのうちに「無への跳躍」を成し遂げてしまっていたんじゃないか。

つまりは、さっしー恐るべしに尽きてる?

横山チームA

2013年07月23日 | AKB
襲名とは、単純に個人名を踏襲するものではなく、広くその関係性を含めて受け継いで行くこと、そんな考察を以前にしてみたけど、どうやらその実例が、今まさに静かに進行しているらしい。横山さんのキャプテン就任で、そんなことを思ったかな。

こういうのをどう表現して良いのか、テキストだけだと難しいのかも知れないけど、動的平衡の概念を思い浮かべることができるなら、言わんとするところが伝わるような。

かつての旧神7であるところの、前田、大島、高橋、篠田、小嶋、板野、渡辺麻(敬称略)の7人の相互因果関係によって形成されていた何ものか、それがAKBの核であるとして、それが現状、大島、指原、横山、島崎、渡辺麻、松井J、山本(敬称略)辺りへと遷移してきてる。誰が誰の襲名とか後継ではない。言わば相転移状態が維持されたまま、新陳代謝が激しく、けれども静かに進行しているということ。

そして、高橋さんがここから離れて一歩背後に下がることで、昨日の記事の表現だと「縦深」という概念が現れることになるように思う。これをさらなるディメンションの追加と捉えるなら、AKBGは深く静かにだけど、さらなる相転移を引き起こしつつあるのかも知れない。進化し続けているのかも知れない。

本店支店問題があるので、この状態でムーブメントとしての平衡を維持できるのかかが問題だけど、予定調和ではない複雑系的には、これは刹那の現実なんであって、過剰なエネルギーという前提のもと、つまりはヲタさん達の情熱が持続するという前提のもとで、そして新たな研究生が加入し続けるという前提のもとで、今後もこの運動は続いて行くことになるんだろう。

複雑系だと言ってるそばから何だけど、ここから大島さんが離れる時が、最大の山場になりそうなことは容易に想像がつくわけで、とすれば、実際にはそんな状況は起こらないのかも知れない。大島さんの卒業が、どういう形で実現できるのか、それともそれは実現できないのか。そういう問題設定自体が誤りである可能性を含め、先が読めない運動体ほどオモシロいものはない。

「メロンジュース」のフォーメーション

2013年07月22日 | AKB
ヤフオクドームコンサート初日。レポによれば箱は埋まったようで何より。HKTの2ndシングル「メロンジュース」が初お披露目と言うことで、選抜メンバーが発表されて、4人入れ替わった。結果、ぐぐたすでのHKTメンバーの書き込みが凄いことに。

全部目を通せてるかどうか自信がないけど、みんな素晴らしい内容で、これがリアルタイムで発信されてることに、何というか、感動を覚えたかな。それぞれが織りなす重畳感は、後追いの、しかも物語化を終えた後の知識ではあるけど、初期AKBをどこか彷彿とさせる、もちろん状況とかはまったく違うんだけど、重なる感じがする。

一つだけ引用することにしてみて、選んだのは森保さん。

以下森保まどかぐぐたす7月20日23:14引用

遅くなりましたが…

今回の2ndシングル、
選抜に入ることが出来ました!

いつも応援してくださる
皆さんのおかげです*

ありがとうございます。

選抜メンバーも
フォーメーションも、
1stとはがらっと変わった2nd。

メンバーみんな、
それぞれどの立場でも
思う事や悩む事はあります。

心が素直だから、
泣きたい時には
涙だって流すかもしれない。

でもこんな不器用で
がむしゃらなグループだから、
皆さんには見守ってほしいと思うんです。

私達のストーリーを
見届けてほしい。

伝えたいことが多すぎて
うまく言葉に出来ませんが…

これからも、
応援よろしくお願いします!

以上引用(一部改行位置変更)

森保さんがいみじくも指摘されてる形になるけど、「メロンジュース」の基本フォーメーションは、何かと象徴的に見える。ダブルセンターと言いつつ、フロントメンバーが田島さん、朝長さん、宮脇さん、兒玉さんの4人。そして2列目のセンターがさっしー。「立ち位置ゼロ」という意味でのセンターは、事実上、無化されてる。

このフォーメーションを見て、すぐに思い浮かんだのが、「AFTER RAIN」のフォーメーションだった。あちらはいろいろ複雑なんだけど、基本、大島さん、松井Jさん、渡辺麻さん、島崎さんの4人がフロントメンバーで、2列目のセンターに高橋さんが配置されてる。

「AFTER RAIN」という曲は比較的短いんだけど、その短い間に、フォーメーションはめまぐるしく変わる。中でも間奏部分が独特で、「立ち位置ゼロ」ではない微妙に後列のセンターで、高橋さんが一人でパフォーマンスし、それが全員に伝わっていくという演出になってる。しかも、各自のフリは同一ではない。

つまりは立ち位置が示してるのは、人気でも序列でもない、各メンバーのAKBにおける役割であるということが示されてるように見える。そこには「立ち位置ゼロ」という意味でのセンターは存在しないことになる。また前列/後列というのも、縦深という意味合いが、より強いことになる。

「メロンジュース」のパフォーマンスはまだ不明だけど、さっしーのポジは、この高橋さんのポジと同じ意味づけであるように思う。さっしーがいるというだけで、HKTでは序列が最初から無意味化してることも含め、選抜なら選抜内での役割によって、それぞれのポジが決まるという風にシフトしてると見なせるんじゃないか。

仲谷さんの「非選抜アイドル」と、このHKT選抜(そして非選抜)の見え方はストレートに繋がるわけで、これは共同体化の芽生えにして、正に初期AKBに重なるあり方であり、秋元康氏は、そこをはっきり意識して仕掛けてきてるように思う。