沼津(米山町 O様邸)で10mの杭を打設しました。
この地域は北方の愛鷹山および南方の静浦山地の間に挟まれて
存在する沖積平地内に位置しており、主に狩野川より供給された
沖積河川堆積物より構成されます。
沖積層は下位より、
基底砂礫層・砂層・シルト質粘土層・砂層・砂質シルト層・陸成層
となるため、支持力のある砂礫層までに到達させるため、
10mの鋼管杭(φ190.7 厚7m/m)12本が必要となりました。
10mの杭は1本では打設出来ないため、6m+4mに分け、
6mを打設してから、4m分を溶接して打設していきます。
途中、地盤面より6~8mに、「支持地盤にならない2m程度の硬い層」を
貫通する作業には細心の注意をはらって施工しました。
溶接しなければならないので、雨は大敵です。
雨の為、延期して打設したため、日数が少し余計に掛かってしまいました。
地盤面下はボーリングデータだけでは全てが把握出来ないため、
予期し得ないことも起こりうる可能性があります。
まして10m以上ですと、1本打つのに1時間ほどかけ、入念に施工します。
E.T