今回は、ID3の外壁材についてアップします。
住宅に使用される外壁材は様々です。
一般に木造住宅は、サイディングと呼ばれる厚み12mmの窯業系の材料が
主とされています。
鉄骨造では、上記の外壁材は使用されません。柳の木のようにしなって
揺れから来る力を逃がす鉄骨は、窯業系のサイディングが割れてしまう
恐れがあります。
当社では、外壁材としてALCパネルと呼ばれる材料を標準仕様と
しています。
ALCパネル施工状況
ALCとは・・・
“Autoclaved Lightweight aerated Concrete”
高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリートの頭文字をとって
名付けられた建材で、板状に成型したものをいいます。
厚みは37mm、50mm、75mm、100mm と豊富ですが、
当社は50mm厚を使用します。
原材料は、珪石、セメント、生石灰、発泡剤のアルミ粉末です。
厳しい品質管理のもとに生産される工業化製品でJISの認証(JIS A 5416)を
取得し、日本国内では現在3社が生産しています。
軽量コンクリートを想像していただければ、それに近い材料です。
写真でも分かるように、
50mmタイプは内部にメタルラス(スチール製の金網)
が組み込まれています。これにより、ある程度の強度も発揮します。
現在日本では、3社がこの材料を製作しています。
当社では、へーベル製ALCを使用しています。
取り付け方法は、メーカー指定されたビスを使い、1枚のパネルに
計8本のビスを鉄骨胴縁材に打ち込み、ビス孔をパテで埋めます。
この材料には、防水性はありません。水に濡れると水分がしみこんでしまい
内装に害を及ぼします。
外壁面の防水性は塗装の皮膜でまかないます。
塗装については、又次回アップいたします。
ねずみのしっぽ