こんにちは。工事部の「キタ」です。
現在池田建設では、焼津市にて「地震・津波と戦う重量鉄骨」の工事を行っています。
現場周辺は地盤が弱い為、重量鉄骨を支える摩擦杭による支持力確保を行いました。
今回使用する摩擦杭はマナックRBパイルC種4055サイズを使用し、
長さはなんと12.0mの物を使います
隣家の建物と比べるとその長さに驚きです。
地盤調査により地盤面から、地中15m迄の地中状態を確認しているので、
地中のどの部分に摩擦力が確保出来るかを検討し、杭のサイズを選定します。
今回は、杭末端部の4.0mの摩擦力を考慮しました。
基礎掘削にて、設計地盤面より深さ1.0mに杭の頭がにょきにょきっと出て来ました。
通常はこのまま基礎工事が進んでいきますが
池田建設では、更なる安心を求め特別に、杭の支持力が確保できているのかの試験を行いました。
採用した試験方法は、「重錘落下方式による急速載荷試験」で行いました。
試験を行う杭頭に写真の装備をセットし、600kgの重り(緑色の円柱状の物)を
14cmごとに自由落下させる多サイクル方式で、反力と杭の沈みを確認します。
重りが落ちる所には、ゴムのクッション材があり杭へ急激な振動を与えない
(反力が加わった時に杭が破損するのを防ぐ)と共に、
クッション材の厚さやたわみ率・変形量等も計算に加わって来ます。
また、近隣への振動も抑えられます。
写真手前にある「光学式変位計カメラ」から、試験杭頭部の「光学式変位計」に光を飛ばし
杭の動きや変位量を確認します。
多サイクルの試験回数は、最低でも6回以上行い、設計長期許容支持力の2倍を確認します。
杭の変位量は、杭の最大径の10%以内(4055サイズは55㎜以内)で、支持力の確認が出来れば合格です。
今回の試験では、10段階目(最大落下高さ1.4m)で、目標数値に達成したと判断し試験を終了しました。
杭の変位量は1.89㎜でした。*13本中、2ヶ所で試験を実施。
いままで、住宅での杭工事は何回も行っていますが、
実際に載荷試験で支持力の確認を行ったのは初めてでしたので、
営業・設計の他社員も興味深く見学に来て、とても良い経験になりました。
アイ・ディー・スリーの池田建設
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