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小学校教員の受験者倍率最低に 安倍「教育改革」による教育現場の疲弊が背景に

2022年09月11日 | 日記
 小学校教員の受験者倍率が2.5倍と過去最低になったとの報道。
団塊世代の大量退職者に応じて採用募集者数の増が原因との文科省の説明。
本当にそうか?
 関係者は、長時間過密労働の過酷な教育現場の労働環境の改善が進まないことが
受験者から嫌われているとの指摘。こっちのほうが真実に近いのでは。
学校現場、とりわけ小学校などは、朝出勤して教室に入ったら
子どもの下校までほとんど休憩も取れないのが現実。
トイレに行く時間も取れないほど。子どもが帰ってからは、必要な会議、打ち合わせが
勤務時間を過ぎても行われることが度々。
そのあと、テストや子どもの日記のチェック、明日の授業の準備などが待っている。
 私は特別支援学校の経験しか知らないが、おそらく同じ。
子どもから離れられないのは、むしろ特別支援教育のほうが深刻。
 多動の子どもには一時も目が離せない。複数担任でも、余裕がない。
子どもには申し訳ないが、教室に鍵をかけてトイレに駆け込むか、
子どもと一緒にトイレに行くことになる。朝、登校してから午後の下校まで
連続勤務ということになる。
 改善策は十分な教員配置しかない。
一日の授業の中で空き時間を最低でも1時間~2時間つくること。
そのためには、大幅な教職員増が必要。
やっと35人学級へのかじを切ったが、先進諸国の中では周回遅れの感。
すでに低学年では20人以下が主流。
 先進諸国を含むOECD(経済協力開発機構)30数か国の中で、国内総生産に占める
教育予算は最低クラスのまま。政府文科省の責任は大きい。
 併せて、安倍元総理の「教育改革」による国家統制と教員管理の強化。
教科書の右傾化、教員の指導内容への管理統制、教員間の差別化、勤務評定など
モノ言えぬ学校現場、職員室が広がっているのでは。
「子どもが好き」「教えることが面白い」という教員の善意だけではすでに限界。
教育施策の抜本的改革が求められている。

実りの秋。稲穂も頭を垂れてきた。