ルーちゃん言葉で

私はルーちゃん、生後11ヶ月の時に前の飼い主さんの都合で、今のお家にもらわれました。
お母さんはそれまでに何匹もワンコを飼っていたけど、もう死んでしまう時が悲しすぎるから
犬を飼うのはやめると決心していたようです。

でもある日、近所の知り合いの人から電話がかかってきて、飼えなくなった犬を預かっているから
どうか一回見に来て、と頼まれした。
お父さんは反対したけど、どうしてもお母さんは見に行きたくなって
私の所へ来てくれて、即決、ゲージごと連れて帰ってくれました。

あれからもう6年以上経ち、私は7歳になりました。
一応、流行りのトイプードルですが、来た時はトリミングもしてなくて痩せっぽちのボロ雑巾の
ようでした。
このお家に来てからは獣医さんにも行くし、トリミングもしてもらって
可愛がってもらっています。
最近、咳と嘔吐が出るので獣医さんに行くと心臓が少し大きくなっていて呼吸器官を
圧迫して咳き込むことが分かり、毎朝まずいお薬をフードに混ぜて入れられています。
うまい具合にフードだけで食べて、お薬をお皿に残したり、口から薬だけ出したりするのだけど、
お母さんが監視していて、また口に押し込まれてしまいます。
でも咳がほとんど出なくなったので、お薬が効いてきたようです。
来た時より、だいぶ太ってしまったせいもあると思うけど、早い犬では私みたいに
7、8歳から心臓肥大になるって獣医さんが言ってました。
ちゃんとお薬を飲んだら長生きできるよとも言われました。
でも山登りは出来ないかなぁ。

お母さんだって、この暑い夏は仕事がない日は、冷房の効いた部屋でお昼寝ばかりして
本当にぐうたらしていました。

でもやっぱり何か運動習慣が大切と思い直し、流行りのカーブスに行こうと考えていたけど、
性格上続きそうもないし、お金も結構かかるのでやめにしました。
そこで次に考えたのがこんなスカートをはいて、髪にお花を付けて踊るやつです。
お化粧の仕事仲間が誘ってくれて練習に行くことになりました。



私は夜もう眠たいのに、音楽がかかって赤いスカートをはいて手や腰をブラブラさせている
お母さんに閉口しております。

でもお母さんは半月ほど前に、独り相撲の交通事故を起こして右足、足の付け根が
痛く通院、しばらく大人しくしていました。
車は去年の暮れに新車にしたのでまだ1年も経ってなかったけど
運転席側のドアが無残に傷ついて修理してもらいました。

今思うと笑えるようなおバカな独り相撲の事故だったけど
また踊れるくらい元気になってくれたので、あれくらいですんで
ラッキーだったと思います。

お母さんも山登りはもう少し自信がないけど
花博や秋吉台くらいは歩きたいと言っています。

それにまたスピッツのライブにも行くって張り切っています。
台風で延期になったから、足の調子もだいぶ回復し
スタンディングも大丈夫なんて言ってます。

お母さんは、お年寄りのお世話やお化粧の仕事やらで、私はお家でお父さん、
おばあちゃんと家で過ごす時間が多いけど
やっぱりお散歩に連れて行ってくれるお母さんが一番好きです。