「桐のたんすは和服入れといても虫がつかんからねー」
「桐の下駄こうてもろうた」
初めて取ったパスポートは桐の文様が付いていた。
今あるものは菊の文様。
ポスト貯金に落とす銀貨の表もこの文様。
短大時代の校章は謙虚をもっとうとした「藤の花」。その花と時をおなじゅうする桐の花は
大空に向いて堂々と咲く。
どちらも、これからの女の人に必要かも。
「桐」は切った所からすぐ芽が出て大きく育つ。
切るのが希望じゃなくて切らざるをえない傷だからといっても、老に押し寄せる不安は「消え入りたい」との思いが住む。
桐には恥かしい・・・・