おばさんの落書き部屋

日々の出来事など思いつくまま

京都・宇治へ

2014-05-29 21:36:18 | 読書

クラブ「健康ウォーク」の仲間25人で京都・宇治へバス旅行へ出かけた。
名古屋・白川公園を8:00に出発。名古屋高速、東名阪、新名神、京滋バイパス経由⇒宇治東I.Cを下りた。
平等院前から宇治川にかかる朝霧橋を渡り、宇治上神社を参拝、大吉山を登った。
緩やかな上り勾配ではあるものの、日頃歩き慣れていない私にはかなりハード。
先頭を歩き始めた筈が、気が付くと最後尾になっている。
好天に恵まれ、まだ5月末というのに、真夏日のようだ。。木蔭を選んで歩く。少しばかり時折、風がそよぐ。
大吉山の頂に着いて、眼下を眺めると、すぐ近くに平等院が見えた。

宇治の二つの世界遺産(平等院・宇治上神社)を参拝。
宇治は源氏物語、最後の「宇治十帖」の舞台でその史跡がたくさんあるそうだ。
平成の大改修を終え、4月から公開された平等院の見学をし、鳳凰堂内部見学は1時間30分待ちで
諦めた。
「平等院ミュージアム鳳凰館」 内を見学。仏像彫刻はどれも素晴らしく、目を瞠るばかりの芸術品だ。
平等院は朱色ではなく、どちらかというと茶色の中に金色が映え、庭園も美しかった。

案内には6Kmのウォーキングコースとあったが、最近、こんなに歩いたことはなくとにかく疲れた。
おいしい、宇治茶をお土産に買い帰途へ。

 

 


読書

2013-08-06 22:18:19 | 読書

三浦しをん著「舟を編む」と六六(リュウリュウ)著・青樹明子訳「上海、かたつむりの家」
の小説を読み終えた。

「舟を編む」は本屋大賞」を受賞し、話題になったので読んでみたいと思っていたが、
辞書作りに全霊を傾けるサラリーマンとそれを取り巻く人々がユーモアを持って
生き生きと描かれていて、ぐいぐいと一気に読んでしまった。
辞書作りの大変さ、長い時間、年月をかけて作られて行く様が詳細に描かれていて興味深い。
著者「三浦しをん」はペンネームではなく、本名で女性ということも初めて知った。
題名もピンと来なかったが、「辞書は言葉の海を渡る舟。編集者はその海を渡る舟を編んで行く」と
いう説明で納得。

「上海、かたつむりの家」は、中国の都市における庶民にはどんどん手が届かない、
高騰する住宅事情、貧困がテーマであり、コネと賄賂と不倫と愛人問題と
俗っぽいメロドラマのような小説だった。
フィクション?ノンフィクション?よく解らないが、ストーリーが次々と展開して
飽きさせない内容だった。
日本でも住宅事情を表すのに、バブル期以前に「うさぎ小屋」と称した頃があったと
思い出した。
上海を過去に一度訪れたこともあって、親近感も湧き、中国の一つの側面を見たようで
面白かった。


読書2冊

2012-05-11 22:03:46 | 読書

「小説 ロボジー」矢口史靖著(メディアファクトリー発行)
今年の1月にマイカルシネマ大高で鑑賞した映画「ロボジー」の原作本を図書館で予約、やっと読み終えた。
 読んだ小説が映画化されていると見てみようと思う場合もあり、今回のように映画で俳優が演じた場面を
文章ではどう表現されているのか読んでみたい場合もある。
とてもわかり易い文章で初めから終わりまでコミカルな展開で、ダメ社員3人組みの会社での不遇な
立場や焦り 木村電器のワンマン社長、ロボットオタクの女子学生、ロボットの中に入っている鈴木老人
(映画では往年のロカビリー歌手ミッキーカーティスが五十嵐信次郎で演じていた)など登場人物が
巧みに描かれている。

 あらすじは、ロボット作成を命じられた冴えない社員が期日までに完成出来ず、苦肉の策で着ぐるみ
のように中に人間を入れロボットショーに出場する。
音楽に合わせ踊ったり危険を察知し人助けをしたり、人間と同じような動きをして一躍マスコミの話題となる。
コンピューター制御でロボットが動くのではなく人間が入って動いていたら?
と考える人はやはりいるのでは・・。
インチキロボットがばれたらどうなるのだろう?という思いと、老人の孤独感、人への思いやりなどが巧みに
描かれ、ストーリーも結末も知っているせいもあり、シーンごとに面白さに一気に読み進んでしまった。

「手紙」東野圭吾著(毎日新聞社発行)
友人に薦められてこの著者の作品を初めて手にした。
2011/7/1から2002/10/27まで毎日新聞日曜版に連載されたもの。
突然犯罪者の弟という烙印を押されることになった直貴の人生が描かれている。
 あらすじは弟を大学へ行かせたく学費欲しさに盗みに入るが、家人に見つかり衝動的に強盗殺人を
犯した兄。兄は刑務所から毎月1回弟に手紙を送る。
しかし、犯罪者の弟というレッテルを貼られそのために就職、恋愛すべてダメになり、世間の差別に
傷ついて苦しんでいる事を兄は知らない。
その果てに弟は兄と絶縁を決心し、その結果は・・・。

以前に幻冬舎から出版された実話「加害者家族」(NHK報道番組ディレクター・鈴木伸元著)を思い出す。
殺人・誘拐・恐喝・虐待・交通事故犯・・。家族のそれからは?
身内の犯罪で家族が生き地獄になる衝撃の実態が書かれていた。
いっせいに襲いかかる凄まじい世間の非難。マスコミ取材による二次被害もあり、失職、転居を余儀なくされ、
そんな現実に耐え切れず自殺に追い込まれる人もあると・・。
日々、新聞に掲載される三面記事の陰に、被害者、加害者の当事者だけでなく、それを取り巻くすべてが
苦しみがある。他人事ではなく自分もいつそうならないとも限らないと思った。