わざわざではなく、いつも出かけたついでに時間に都合がつけば映画を観ることにしている。
振り返ってみれば、今日観た「ファースト・ポジション」を入れて、この1年間で54本を鑑賞したことになる。
平均すると、1ケ月に5本。去年に比較すると、かなり少ない。
今年は行事などが多く、観たいと思っていた映画もかなり見逃してしまったためだ。
中には、題名を見ただけでは内容をはっきり思い出せないものや、詰まらなくて映画館の中で
居眠りしてしまったり、「ザ・アーティスト」のように映画館を変えて2度観たもの、もう一度観たい映画もある。
映画は手軽に、時代も場所も超えていろいろな人に出会え、テレビをあまり見ない私にとって最高の
娯楽となっている。
12月中旬からの映画鑑賞
「恋のロンドン狂騒曲」ミリオン座
ロンドンを舞台に、離婚した老夫婦と、危機的な状況のその娘夫婦の2組のカップルを描いた、
ラブコメディー。暮れの忙しい時に見るほどの映画ではなかった。
「レ・ミゼラブル」ミッドランドシネマ
“1985年の初演以来、世界43カ国、21カ国語で上演され、6000万人を超える観客を動員し、
27年間、1日も休むことなく上演が続き感動を与えているミュージカルの最高傑作がスクリーンへ”
との宣伝文句に惹かれて、JR名古屋タカシマヤの帰り、上映開始時刻寸前に映画館へ駆け込んだ。
ウィークデーなのに満席で、大画面の前から2列目しか空きがなく、スクリーンを見上げる羽目に。
ミュージカル映画は若いころに観た「ウエストサイド・ストーリー」以来だが、どの俳優の歌声も
楽曲も場面ごとに、素晴らしかった。
どんな逆境にもくじけず、愛と勇気、希望をもって、今日一日を全力で生きることの大切さを描いた
映画だった。
「ファースト・ポジション」名演小劇場
ニューヨークで開催される世界最大のバレーコンクールに出場するまでの子どもたちを追った
ドキュメンタリー映画。
未来のバレーダンサーを目指す、世界中から集まった夢を追いかける子どもたちの情熱や
環境、境遇の違う中で、それを支える家族、教師のひたむきな愛情に感動する映画。
今日は観客の中に、バレーを習っているらしい若い女性や子どもたちが多く見かけられた。
今日からJR名古屋タカシマヤで始まった童話作家・新美南吉生誕百年を祝う行事の一つ
「ごんぎつねの世界」を観に、友人と3人で出かけた。
「ごんぎつね」は小4の孫が国語の勉強をしていた時、教科書に載っていたので一緒に声を出して
読んだことがある。
11時までに入場すれば、新美南吉記念館の学芸員によるギャラリートークと、着ぐるみを着た
イメージキャラクターの南吉の弟子「ごん吉くん」に会えたのだが、残念ながら時間に間に合わなかった。
半田市の出身で、結核のため29歳の若さでこの世を去り、短い生涯の中で残した沢山の作品や
自筆原稿、書簡、絵、童話集の初版本、生い立ちを辿る写真、遺品など貴重な資料が数多く展示
されていた。
また、会場の中ほどからは、南吉の作品に挿絵を描いた12名の画家の作品も展示されていた。
色鉛筆、版画、アクリル画、カラーインク、プリントCG、墨、水彩、フィルムの光彩画など多種多様で
物語も挿絵によって、より一層親しみ易く、温かさを増しているようだった。
南吉が生まれ育った地区では近くを流れる矢勝川で、200万本の真っ赤な彼岸花が一面に咲くとの事。
秋にコスモスと彼岸花を見ながら、南吉のふるさとを訪れてみたい。
今日は日本語を学ぶ外国人と、サポートする私たちボランティアで「2ターム終了クラスパーティ」を
行った。
多い時は80名もの学習者がいたのだが、今期は欠席者もいてかなり少ない人数となった。
ランチ終了後、マジックやハーモニカ演奏、唄を歌ったり、リンボーダンスなどを全員で楽しんだ。
マジックはベテランのS氏がいつもながらのユーモアを交えながら鮮やかに披露し、拍手を浴びる。
唄は「ジングルベル」や「「きよしこの夜」などのクリスマス・ソングを数曲。
ハーモニカ演奏はロシア民謡をタンゴ風に編曲した「灯」などを演奏。
帰国して家族で新年を迎えたい外国人も多いと思うのだが、日本語がほとんど話せなかった人が
がんばって勉強し、会話も上達して行くのを見るのは嬉しいものだ。
暑い国から来て雪を初めて見る人もあり、日本の冬は厳しいかも知れないが、たくさん良い思い出を
作って欲しいと思う。
夕方から名東文化小劇場で開催の「Xmas ジャズ コンサート」を聴きに出かけた。
チケット完売の人気で会場は満席。当日券なくせっかく来たのに帰られた方も・・。
入口にはサンタが、ステージにはクリスマス・ツリーが飾られ、会場には着ぐるみのトナカイさん。
ピアノ・ベース・ドラムのトリオに加えてボーカルは声量たっぷりのヘレン・ホーマーさんで
曲目は「星に願いを」「ホワイトクリスマス」「星を願いを」などに加えて、「バードランドの子守唄」や
ジャズのスタンダードナンバー「ミスティ」など。
最後は「赤鼻のトナカイ」「ジングル ベル」を全員で合唱。クリスマスの雰囲気を楽しんだ。
名東生涯学習センターで自主活動する「めいとう朗読グループ」の発表会を聞きに出かけた。
発表会は年に1回とのことだが、今回で28年の歴史を重ねると言う。
私自身、本を読むのは大好きだが、どうしても作家、内容など偏ってしまいがちなので、
紹介された本から興味を持ち、新しい分野に広がることが出来るのを楽しみにしている。
交替でメンバー16名が朗読されたが、90歳からこの会で活動を始め、現在94歳のおばあさんの
登場に感動!
落ち着いてしっかりした口調で、読み手によって聞く側の本の味わいも大きく異なるものだ。
全員、声色も良く、明瞭な語り口、読むスピード、イントネーション、間の取り方、つかえることもなく
どの方もさすがと感心した。
読書には、目読の良さ(漢字が覚えられたり、行間から何かを感じたりetc.)もあるが、
こうして朗読で耳から味わうのも違った発見がありいいものだ。
パソコン学習会を行い、カセット録音により、広報なごや名東区版や身障者スポーツセンターだより
など作成するボランティア活動など、地域に根ざした素晴らしいグループである事も知った。
単に本を読むだけではなく、本を通して、輪を広げ、幅広い活動をしている素敵なグループ
だった。年が明けたら、早速「孫の手紙」と「花の顔」を読んでみよう。
12/15(土)「大須と遊郭」と題した公開講座が名古屋市女性会館であり、参加した。
現在、名古屋市博物館で開催中(12/1~1/14)の特別展「古事記1300年大須観音展」
に合わせて博物館の学芸員・木村慎平さんから興味深いお話をいろいろ聞くことが出来た。
大須観音は国宝「古事記」をはじめ、数多く古典を所蔵していることは高年大学でも学んだが、
もとは、木曽三川沿いに有ったが、家康の命により現在の地に移転してきて400年を迎えるそうだ。
大須の賑わいをさぐる中で、明治から大正時代に存在した遊郭について、なぜ大須に遊郭が出来、
「花街」はどうして大須から消滅したか。
S20.3月の名古屋空襲からどのように復興したか。
都市計画の影響で西大須と大須観音が道路で分断し、大須がさびれ、そこから、
どのようにして現在の活気を取り戻して来たかなど。
岐阜・柳ケ瀬にも及ばない街の衰退から立ち直るには、歴史を核とした中から、
大道芸・おいらん道中・大道町人祭など商店街の人たちの企画・工夫があったと聞く。
紆余曲折の中から、大須観音の境内を閉じたものではなく憩いの場として新しい要素を
プラスして、現在がある事を知った。
中学生の頃は中村・大門にあった遊郭も知っているが、中年になってからは小学生の子どもを連れて、
大須の商店街を何度か訪れた思い出もある。
講演の内容をふまえて、期間中に是非、名古屋市博物館を覗いてみたい。