午前中、激しい雨が一時的に降り、出掛けるのを躊躇っていたが、短時間でやんだ
ので午後から中日新聞社で開催の講演会を聴きに出かけた。
演題は「若き日の徳川宗春」
高年大学のあるクラスが文化祭でこの人物をテーマに劇を演じたが、どうだったか
内容をほとんど思い出せない。
徳川宗春没後250年の記念講演会で、「徳川宗春〈江戸〉を越えた先見力」が
テーマ。
講演者は岐阜・各務原市の高家寺(高野山真言宗)の住職、北川宥智氏。
通説では、派手な遊び好きで、城下に遊郭を作る女好きで、果ては経済政策の
失敗で謹慎になったと言われているが、実際はどうだったのかと興味深い内容を
非常に解り良い語り口でプロジェクターを使いながら講演された。
テレビでも歴史ものがあまり好きでないので、年代があまり繋がらないが、
いつの時代、どのような時代の人?
名古屋生まれで徳川吉宗と対立したとされてるが、そうではなかったとか。
徳川宗春についての本も出版されているとのこと、どうやって調べているのだろうと
感心してしまった。
今の時代に彼が生きていたら、立派な政治家になっていたのでは?と結ばれた。
名古屋市高年大学鯱城学園 納涼健康講座を受講した。
今日は、その第2回目「困った認知症~避ける、遅らす、せめて軽くする~」と題して、
偕行会城西病院名誉院長「新老人の会」東海支部代表:林 博史氏の講演だった。
いつもはかなり人でホールがうまるのだが、暑さのせいか、空席が1/3位あった。
テレビ、新聞でもよく報道されている認知症が深刻な問題になっているのは、高齢化社会の一員である
自分も最早、他人事ではない。
記憶力、判断力の衰えは否応なく、年齢とともに急速に衰えているのを痛感するし、古くからの親しい
知人2人、認知症で施設でお世話になっているからでもある。
認知症は5年刻みで、倍、倍、になっているそうだ。脳の病気は徐々に進み自分はもとより、回りも
気がつきにくく、治療薬も根本的な解決には相当の年月を要するとか。
得てして完璧人間、潔癖症、頑固、几帳面、偏った価値観、~ねばならない、 ~すべき、と言った人が
なり易いとか。私はどうなんだろうか。完璧人間でも几帳面でも潔癖症でもないように思っているが、
ケースによっては妥協出来ず、当てはまることも多い。
、限られた寿命を認知症にもならず、人生をまっとうするにはどうしたらよいか。
それを聞くために、受講料¥500を払い、半日の時間を割いているのだ。
結論は!
二つのことを同時に行うようにする(デュアルタスク)
毎日、ただウォーキングするだけではなく、寄り道したり、迷路のような道を歩き
新しい発見をしたり、ショーウィンドーを覗いたり。
同じことの繰り返しではなく、あえて殻を破り、プチ冒険、新発見、意外性のある日常を
選んで、生活する。
出会い、迷う心細さ、未知との遭遇、驚きや感動のある生活を心がけること。
最後に「カメ・カク・カケ・アルケ」・・「よく噛め」「よく書け」「恥をかけ」「よく歩け」と言われた。
いろいろな知識を得て、その時だけは意識して実践を心がけるのだが・・。
身も心も健康を最後まで持続し、人のお世話にならずそこそこの年齢で人生を終えることが
できればそれだけで幸せだと思う。
午後から昭和区役所にて認知症についての講演会があったので、立ち寄ってみた。
親しくしていた身近な友人、知人2名が認知症になっているので自分自身や家族のためにも、
知識を得ておくのが良いと思っていたからである。
遅刻したため、残念ながら第一部の 「音楽療法の体験」・「はいかい高齢者おかえり支援事業」に
ついては聴き逃した。
第二部は「忘れても、しあわせ」 と題し、映画「折り梅」の原作者で介護経験者の小菅もと子さんの講演だった。
映画タイトル「折り梅」の意味は、梅は枝を折って活けても皮で養分を吸って咲き続けるので折り梅というそうだ。
内容は同居する義母がアルツハイマー型痴呆症となり、家族が振り回され、家庭崩壊になりかけた実話
でその時の経験、葛藤、対応などを話された。
講演会では「ひとり歩き」について ・なぜ起きるか ・特徴 ・ひとり歩きの方への声のかけ方 など
事例や家族の役割・工夫・アイデア・有効な対応方法など紹介があった。
高齢化社会に突入し、認知症の割合はどんどん増加を辿っている。
街や地域ぐるみで支援していかなければならないことはよく解る。
荻原 浩著 小説「明日の記憶」で最後は隣にいる妻も判別出来なくなるのを以前に読んで、切なくなったのを思い出した。
自分自身に置き換えると、本当に講演タイトルのように「忘れてもしあわせ」とは言えないと思った。
体が衰えるのも寂しいが、頭だけは最後までしっかりしていたい。
・・すでに、新しいことは頭に少しも入らず、忘れることばかり多くなってはいるが・・(;一_一)
♪ 大切な思い出は 薄れて~ゆく~ 息子の顔も もやの~なか~
なにもかも 忘れかけた~ おばあ~ちゃん~
あなたが きのう みせたな~みだ~ 悲しみの中に 何があ~るの~
みた~い しりた~い たしかめた~い~ なのに 答えは 見つからな~い~
忘れることは 悲しいことですか 忘れることは 心なくすの
見たい 知りたい 感じたい きっと、答えは見つかります。
忘れても 幸せ。 忘れても幸せ。
会場で唄われた歌詞も何だかわびしく心に沁みた。
日本福祉大学中央福祉専門学校・同窓会presents 開校25周年記念講演会の案内を
高年大学クラス仲間に頂いたので出かけてみることにした。
「90歳の私が考える介護のサービスのあり方」~若き介護者へ伝えたいこと~
講師:戸苅ひな子氏
戸苅さんは、現在ネットワーク大府の理事。70歳で介護ボランティアを開始。81歳で介護支援専門員に合格。
自分の辿ってきた道、その都度体験したことを約1時間にわたってユーモアを交えて話された。
40年間小・中学校で教師を務め、定年後10年間、コーラス・体操・仕舞・絵画・レザークラフトなど自分の
趣味のみに没頭した。
中でもレザークラフトは今も続けて資格を取ったが、人間趣味があれば人との出会いもあり人生を楽しめる。
70歳になって自分のことばかりではなく、人の為に尽くそうと思い立ち、お年寄りへのボランティアを始めたそうだ。
人生は何事も「邂逅」。良い巡り合わせが幸せだと。
老年期にある人の健康の維持と脳の活性化について食事・体力つくりなど全般について話された。
老いの理想(老後こそ人生最高の生き様を)
脳は使えば使うほど活性化されるので常に「数独」と「漢字」の練習を。
介護の試験勉強は朝4時に起きて、一日5時間毎日勉強したそうだ。
学ぶ姿勢 → 老化は止められないが意志の力で速度は落とせる
高齢と言って逃げない
友人を持ち、サークル活動を
趣味を持つ
介護者のあり方として
利用者の理解(本人・家族・深入りしない)
楽しく生きられるよう「回想法」
今を精一杯生きるように
おしゃべりは大事で「ピンピンころり」でなくても良い。寝たきりにならないようにしましょう。
精一杯、何事も前向きに生きましょうと結ばれましたが、考え方も外見も90歳とは思えない
若々しくお洒落でバイタリティ溢れる女性だった。私も素晴らしい人生の先輩との「邂逅」だった。
7/26伏見ライフプラザ・鯱城ホールで「生活習慣から脳を活性化しよう」というテーマで
健康講座が開かれた。
講師 : 前名古屋市立大学学長 西野仁雄氏
生涯現役であるためには・・・
死ぬまでボケないために実行したい10の習慣・・・
要旨
80歳になっても自分の脳は作り変えることが出来る。
それは心の持ち方次第。
それから何事も繰り返し行うことが脳を活性化する
→ ①体を動かす 運動する
②読む(新聞・雑誌・本)
③書く(日記・手紙)
④計算(家計簿・お金の計算)
⑤作る(料理・趣味・短歌・工作など)
⑥人との交流(人の輪の中へ)
感動する心を持つ
→すばらしい出来事や大きなものに出会う
目標を達成する
自然の偉大さや生命の神秘さに触れる
褒められる・自分が認められる・居場所がある
ストレスを背負い込まない
広い視野と長期的な視点を持つ
「ありがとう」の心、思いやりを持つ
先ずは体の健康について留意することが大事で、現在の脳は自分が作ったもので自己責任。
今朝の中日新聞(朝刊)に日本人の平均寿命が女性86.41歳で世界第1位、
男性79.94歳で5位になったと掲載されていた。
平均寿命も介護を受けながらではなく、健康で自立して生活していることが望まれる。
自分自身、体が不自由になったり、認知症を伴ったりと、近い将来さえも解らない。
この年齢になると毎日を心穏やかに、「ピンピンコロリ」で寿命が全うできる事を願う。