春休みになり小学生の孫2人が毎日のように遊びにやって来て、
映画館になかなか出かけられず観たい映画もままならずだったが上旬に4本を鑑賞した。
「ポエトリー アグネスの詩」名演小劇場
過酷な現実に直面した一人の初老の女性(66歳)がたまたま通りがかった詩作教室を見つけ、
子どものころ詩人になればいいと言われたことを思い出し教室に通い始める。
アルツハーマーの初期症状にあり、言葉を失っていく恐怖にさらされ、孫がかかわった事件と
かかわりながら「詩」に辿り着くまでの心の旅路を描いている。
韓国映画で主演のユン・ジョンヒさんはこの映画で3つもの主演女優賞を受賞したとのことだが、
中国・韓国などアジアの映画も素晴らしい心に残る映画が多い。
「TIME タイム」ミッソランドスクエア シネマ
テクノロジーの発展によって人類は老化を克服し、外見上は25歳で成長が止まり、その瞬間から
左腕に刻まれたボディーロックが起動して余命時間のカウントダウンが始まるというSF映画。
生きるためには他人から時間を奪い、富裕層の人は際限なく生きることが出来るというストーリー。
商品などは貨幣ではなく自分の持っている時間で支払い、売買が行われる。
登場人物すべてが25歳なので俳優はみな若く老人は一人も出演していないのも面白い。
SF映画は考えつかないような設定なのでいつも娯楽映画そのものに浸ることができる。
「戦火の馬」ミッドランドスクエア シネマ
マイケル・モパーゴの原作をロンドンで舞台化され、スティーブン・スピルバーグ監督が感動して
映画化されたものだそうだ。
ストーリーは第一次世界大戦、激動のヨーロッパで故郷を遠く離れ、国境を越えて戦火を生き抜き
多くの人の手にわたりながら、かっての飼い主の少年は志願兵となり最前線へ。
飼い主の少年も馬も互いに生き抜き、戦地で偶然に巡りあう奇跡の物語。
CGを使ったシーンもあるようだが、動物を主演とするのは映画制作は難しいと思われるが
臨場感溢れる戦場のシーンはスケールも大きく圧倒される。
聞くところによるとこれは実話らしい。
「50/50フィフティ・フィフティ」星ヶ丘三越映画劇場
27歳、生存率50%のガン宣告を受けて 友人、家族、恋人、職場・・主人公の生活環境が
一変し、自分自身も平穏を装うことが出来なくなる。
ガンを克服した脚本家の実体験を映画化したものだそうだが、いきなり余命がわずかと
言われ、非日常の中で起こる人間模様を陽気さと悲しみを織り交ぜて描かれている。