「名東の日・区民まつり」参加事業として5/11(金)から13(日)まで名東文化小劇場で
“第17回総合芸術・芸能祭”が開催され、裏方スタッフとして2日間お手伝いした。
出演は名東区文化協会会員 72組(団体40組・個人32名)で、初日は午後から
名東区文化協会総会と 記念公演の日本舞踊があった。
続いての演目、名東のうた「わがまち名東」から始まり、
ウクレレ・歌謡舞踊・カラオケ・クラシックバレエ・詩吟・フラダンス・民謡・ミュージカル英語劇
三味線・筝曲・日舞・モダンダンス etc. と多彩。
出演者の皆さんは早朝から髪も美しく結い、艶やかなお化粧、着物で次々と楽屋に入り、
日頃の練習の成果を披露され、どの方も生き生きとしていて素晴らしいステージだった。
裏方なので、モニターや舞台袖で垣間見るだけで客席でゆっくり見られないのがいつも
残念・・。
最終日は全プログラム16:00前に終了。
机・椅子・ミラーなど備品を所定位置に片づけ、清掃後、メンバー数人と共に喫茶店で労をねぎらい
しばしくつろぎ帰宅した。
再認識 「芸どころ名古屋!」
午後から名古屋国際センターで開催の研修会に出席した。
テーマ:「新しい在留管理制度を理解するために」
講 師:宮崎 真(弁護士)
要旨は2012/7/9にこれまでの外国人登録が廃止され、在留カードに切り替えによる
入管法の改正における変更点の説明だった。
* すぐに外国人登録証明書を在留カードに切り替えなければならないのか。
* 引っ越した時は・・? 離婚したときは・・? 勤務先が変わった時は・・?
→ どこに届け出をすればいいか。
* 外国人でも住民票が発行されるって本当なの? etc.
在留資格・在留期間など従来、 地方入国管理局と市町村の両方に必要だった届出が
地方入国管理局だけで済むそうで、 結婚、ビジネス、留学など国際化が進む中、
事務処理の簡素化が図られるのは良いことだ。
言葉が不自由な外国人にとっては、法律的な手続きは簡単ではない。
直接的に、ほとんど関係のない私には、よく解らない部分も多く、知識として
「そうなんだ」程度に聴くに留まった。
「小説 ロボジー」矢口史靖著(メディアファクトリー発行)
今年の1月にマイカルシネマ大高で鑑賞した映画「ロボジー」の原作本を図書館で予約、やっと読み終えた。
読んだ小説が映画化されていると見てみようと思う場合もあり、今回のように映画で俳優が演じた場面を
文章ではどう表現されているのか読んでみたい場合もある。
とてもわかり易い文章で初めから終わりまでコミカルな展開で、ダメ社員3人組みの会社での不遇な
立場や焦り 木村電器のワンマン社長、ロボットオタクの女子学生、ロボットの中に入っている鈴木老人
(映画では往年のロカビリー歌手ミッキーカーティスが五十嵐信次郎で演じていた)など登場人物が
巧みに描かれている。
あらすじは、ロボット作成を命じられた冴えない社員が期日までに完成出来ず、苦肉の策で着ぐるみ
のように中に人間を入れロボットショーに出場する。
音楽に合わせ踊ったり危険を察知し人助けをしたり、人間と同じような動きをして一躍マスコミの話題となる。
コンピューター制御でロボットが動くのではなく人間が入って動いていたら?
と考える人はやはりいるのでは・・。
インチキロボットがばれたらどうなるのだろう?という思いと、老人の孤独感、人への思いやりなどが巧みに
描かれ、ストーリーも結末も知っているせいもあり、シーンごとに面白さに一気に読み進んでしまった。
「手紙」東野圭吾著(毎日新聞社発行)
友人に薦められてこの著者の作品を初めて手にした。
2011/7/1から2002/10/27まで毎日新聞日曜版に連載されたもの。
突然犯罪者の弟という烙印を押されることになった直貴の人生が描かれている。
あらすじは弟を大学へ行かせたく学費欲しさに盗みに入るが、家人に見つかり衝動的に強盗殺人を
犯した兄。兄は刑務所から毎月1回弟に手紙を送る。
しかし、犯罪者の弟というレッテルを貼られそのために就職、恋愛すべてダメになり、世間の差別に
傷ついて苦しんでいる事を兄は知らない。
その果てに弟は兄と絶縁を決心し、その結果は・・・。
以前に幻冬舎から出版された実話「加害者家族」(NHK報道番組ディレクター・鈴木伸元著)を思い出す。
殺人・誘拐・恐喝・虐待・交通事故犯・・。家族のそれからは?
身内の犯罪で家族が生き地獄になる衝撃の実態が書かれていた。
いっせいに襲いかかる凄まじい世間の非難。マスコミ取材による二次被害もあり、失職、転居を余儀なくされ、
そんな現実に耐え切れず自殺に追い込まれる人もあると・・。
日々、新聞に掲載される三面記事の陰に、被害者、加害者の当事者だけでなく、それを取り巻くすべてが
苦しみがある。他人事ではなく自分もいつそうならないとも限らないと思った。
新緑も美しく、そよぐ風も爽やかな午前中、高年大学クラブ「歩いて知ろう会」メンバーで白鳥公園北口→
大瀬古橋→宮の渡し公園を散策した。
地下鉄・神宮西駅からスタート、徒歩距離 約3.5km。
〈白鳥公園〉
この白鳥公園を訪れるのは平成元年に開催された「世界デザイン博」以来だし、ウォーキングシューズに
リュックスタイルなんてのも「愛知万博」の時以来だ。
資料によると閉幕後、庭園専用の有料公園とするため継続整備され平成3年に完成・オープンしたとのこと。
大きな池には鯉が泳ぎ、周りにはいろいろな植物が日本庭園の美しい景観を見せている。
ボランティア・ガイドさんによる説明があり、池の廻りの歩道に沿って歩く。
茶会などに利用される数寄屋建築の「清羽亭」、汐の満ち干きによって移り変わる景色を楽しむ「汐入亭」、
全国でも珍しい三つの音色を奏でるという「水琴窟」などがあった。
庭園には築山・滝(雄滝・雌滝あるとか)渓流・渓谷など、御嶽山、木曽川に見立てて作られているとか。
秋は紅葉が綺麗なようだし、四季折々の自然が楽しめる場所だ。
〈宮の渡し公園〉七里の渡し舟着き場跡
江戸時代では東海道五十三次の宮から桑名間の渡し舟が多く行き来し、「七里の渡し」は
東海道唯一の海上路だった時の船着き場だったそうだ。
立て札の説明によると、寛永2年(1625)に建てられた常夜灯は航行する舟の貴重な目標であったが
現在は復元されて往時の名残をとどめており、安藤広重による東海道五十三次の中にも宮の舟着場の
風景が描かれていて、当時の舟の発着の様子を知ることが出来るそうだ。
「熱田荘(市指定文化財)」などが近くにあり、昔は、この辺りに旅籠がたくさん軒を連ね、旅人が行きかい
賑わっていたのであろうと想いを馳せる。
常夜灯、時の鐘やぐらの下で記念写真を撮った。
〈当時の宮宿を様子をしのばせる景観の建物〉
その他、「熱田魚市場跡」「「東海道道標」などを案内してもらった。
平成4年度から実施した「マイタウン・マイリバー整備事業」による新たな護岸の設置にあたり撤去
したものの一部で、護岸表面に見られるくぼみはS20.6.9の「熱田空襲」の爆撃により出来たもの
だそうだ。
↓
〈堀川プロムナードにある熱田空襲の爆撃痕〉
長く名古屋に住んでいながら知らない場所、行ったことのない場所が多い。
新しい人との語らいも嬉しい一日だった。
今回、平成24年度4月から名古屋市高年大学鯱城学園 第27期生として入学し、地域学科で学ぶ
機会を得た。
今日は、5/2の「地域への観察眼」に続き、「名古屋の先史・古代史を探る」というテーマで講座があった。
また、多感だった頃の中高生時代にタイムスリップし、気持ちも新たに先生のお話を聞きながら、板書きの
文字をノートにメモる。
講師は南山大学名誉教授:伊藤秋男先生
紀元前1万年以上前の旧石器時代から始まって、縄文式時代 弥生式時代 古墳時代、飛鳥奈良時代と
続く中で、今日は紀元後、250年~650年頃の「古墳時代」がメインの授業。
中部地区で前方後円墳のあった場所、発掘された品物など、スライド写真も使って説明があった。
大須のスケートリンクがあった交差点角・高蔵・瑞穂・白鳥塚古墳(東谷山)、断夫山古墳、庄内川流域
などと身近な場所にも多く点在していることを知った。
過去、“考古学”なんて、ほとんど興味もなく、テストや受験のために勉強していたが、先生の
ユーモア溢れ、熱のこもった一生懸命な語り口と内容の面白さにグングン引き込まれて、
90分の時間がとても短く感じられた。
熱心に質問する生徒もいて、解り易く本当に楽しい授業だった。
高蔵公園の散策場所の縁石には古墳で積み上げられていた石、約2,000個が使われているとか・・。
機会があればこの地を訪れ、一度この目で確かめてみたい。