goo何気無い日々が心地よい安寧

何気無い日々が続く様に。生きていく事の大変さがカナン。ある種空気の様な存在になりたいもの。

🚶…伏見区向島清水町…同:市営住宅↩️ 230406

2023-04-06 17:45:00 | 🚶 歩く
🚶…右岸河川敷…隠元橋…左岸堤防道47km碑+…伏見区向島清水町農地…同:市営住宅街11街区外周沿🌸…同:清水町農地…左岸堤防道…隠元橋…右岸堤防道…>
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☁️隠元橋21℃/22℃、所々🌸
  今宵も月見できなさそう

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👃 ズルズル鼻水・鼻づまりは「ワキもみ」で解消!?症状別にみる鼻炎対策 202304

2023-04-06 03:03:00 | 健康関連

ズルズル鼻水・鼻づまりは「ワキもみ」で解消!?症状別にみる鼻炎対策
 beauty より 230406  あんしん漢方メンバー


 鼻水や 鼻詰まりは、集中力が低下したり、鼻まわりが荒れたりするので困りますよね。
また、 鼻水・ 鼻詰まりがつらいけれど、眠くなるから鼻炎薬が使えないとお悩みの方も多いのではないでしょうか。

 そこで今回は,鼻水・ 鼻詰まりの主な 原因や、鼻炎薬を使わない 対策法をご紹介します。
⚫︎鼻水・鼻詰まりの主な原因
 鼻水・鼻詰まりが起こる主な原因は下記の3つです。

▶︎かぜに伴う鼻炎
 鼻水・鼻詰まりは、細菌やウイルスなどのからだにとっての異物を洗い流したり、侵入を防いだりするための防御反応です。
 かぜに伴う鼻炎は、初期はウイルスを洗い流すために透明のサラサラした鼻水が多いのが特徴です。
 その後、ウイルスと戦った免疫細胞や粘膜組織の死がいが混ざった色つきの粘り気のあるものに変わっていきます。
 よって、かぜのときは、初期は鼻水、数日経つと鼻詰まりが気になる方が多い傾向にあります。

▶︎アレルギー性鼻炎
 アレルギー性鼻炎は、本来からだに無害なものに防御反応が出てしまい、鼻水や鼻詰まりの症状が出ることです。
 時間が経ってもネバネバした鼻水にならずに、鼻に侵入してきた異物(花粉やハウスダスト)を洗い流そうと、サラサラした鼻水が続きます。

▶︎副鼻腔炎
 副鼻腔炎は、副鼻腔という鼻のまわりにある骨の空洞部分に細菌が侵入し、炎症を起こしたものです。
 黄色や緑など色のついた粘り気のある鼻水や、炎症による鼻詰まりだけでなく、痛みや倦怠感が出ることもあります。
 慢性化して蓄膿症になると、合併症や鼻の悪臭などが起こる可能性があるので、副鼻腔炎は早めの対処が必要です。


【症状別】鼻炎症状への対策法
 次に、鼻炎症状別の対策法をご紹介します。

▶︎鼻水・鼻詰まり
 鼻水・鼻詰まりで鼻のとおりが悪いときは、ツボ押しやワキ揉みがおすすめです。

左右の小鼻のすぐ横にあるくぼみの部分「迎香(げいこう)」を刺激すると、鼻がスッキリするといわれています。
 やり方は,指で迎香を10秒ほど強めに押したらパッと離すのを5回ほど繰り返すだけです。

 また、ワキを揉むとからだの反対側の交感神経の働きが高まるので、鼻粘膜の血管が収縮し、鼻の通りがよくなる効果が期待できます。
 詰まりが気になる鼻の反対のワキを揉んだり、ペットボトルを挟んで圧迫したりしましょう。

▶︎鼻がにおう
 鼻のにおいが気になるときは、鼻うがいでスッキリさせましょう。
鼻粘膜を傷つけないように、鼻うがいは生理食塩水で行い、回数は1日に2〜3回までが目安です。
 気軽に鼻うがいをしたいなら、市販の専用液や専用器具を活用するのもいいでしょう。

 ただし、においが強い場合は副鼻腔炎の可能性もあるので、一度医療機関を受診するのがおすすめです。

▶︎鼻水が喉にまわる
 鼻水が喉にまわる後鼻漏(こうびろう)は、鼻水吸引で対処しましょう。

 鼻の奥の鼻水を上手に吸いとるには、吸引ノズルを上向きに差し込んだあと、水平に近い角度にして少しずつ向きを変えて吸うのがポイントです。
 鼻粘膜を傷つけないために、ノズルは強く差し込まず、軽く鼻の穴に当てるだけにして、あまり強い力で吸引するのは避けましょう。

▶︎鼻水・鼻詰まり対策におすすめの漢方
 鼻水・鼻詰まり対策には、漢方薬の活用もおすすめです。

 漢方薬のなかには、「鼻水」「鼻づまり」などに効果が認められているものがあり、耳鼻科で自然由来の治療としても使われています。
 鼻水・鼻詰まりの改善には、
血流をよくして鼻粘膜の免疫力を高める
鼻の粘膜の炎症を和らげる
水分の循環をよくして鼻水を抑える
消化・吸収機能をよくして抵抗力を高める
などの働きのある漢方薬を選びます。

 漢方薬は西洋薬とは異なり、眠たくなりません。
また、鼻炎症状に対する対症療法ではなく、根本からの体質改善を目指すことができます。
 さらに、漢方薬は自然由来の成分でできているため、一般的に副作用が少ないとされているのも特徴です。
<鼻水・鼻詰まりにおすすめの漢方薬>
ー小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
からだにたまった余分な水分を乾かしながら,水分代謝を促すことで,鼻水を落ち着かせます。
 水っぽい鼻水や鼻炎におすすめです。

ー葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)
 血行を促して熱を冷まし、鼻詰まりに働きかけます。
比較的体力がある方の鼻詰まりや副鼻腔炎、慢性鼻炎におすすめです。

<漢方薬を選ぶ際の重要なポイント>
 漢方薬の効果を最大限に高めるには、自分の体質や症状に合ったものを選ぶことが重要です。
 合っていない場合、効果を感じられないだけでなく、副作用が生じることもあります。

 どの漢方薬が自分に合っているのかを見極めるためには、漢方専門の薬剤師の力を借りるのがおすすめです。
 最近では、漢方に詳しい薬剤師がAIを活用して、個人に効く漢方薬を見極める「あんしん漢方」などのオンライン漢方相談も登場しています。
 自分に合う漢方薬が、お手頃価格で自宅まで郵送される便利なサービスなので、気軽に利用してみましょう。

▶︎セルフケアで鼻をスッキリさせよう
 鼻水・鼻詰まりは、症状に合ったセルフケアで対策が可能です。
また、専門家に相談して漢方薬を活用するのもいいでしょう。
鼻水・鼻詰まりをケアして、スッキリした気分で過ごしましょう!


<この記事を書いた人>
あんしん漢方 ライター
円山 真由佳(えんやま まゆか)

医薬品登録販売者。ドラッグストアでの医薬品・化粧品販売を経て、市販薬の使い分け方を広めるべく執筆・情報発信を行う。美容薬学・アロマテラピーの資格を保持し、インナーケアや女性の不調ケアにも精通している。
表面的な悩みの奥にある潜在的な悩みをくみとり、対症療法ではなく根本改善を目的としたアドバイスを得意とする。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。
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ようやく政府が動き出した…国内の材料だけで生み出せるエネルギー源「ペロブスカイト太陽電池」のすごさ 202304

2023-04-06 01:26:00 | 気になる モノ・コト

ようやく政府が動き出した…国内の材料だけで生み出せるエネルギー源「ペロブスカイト太陽電池」のすごさ
  プレジデントOnline より 230406  一志 治夫,宮坂 力


 4月4日、岸田首相が「再生可能エネルギー・水素等関係閣僚会議」で、「ペロブスカイト型太陽電池」と呼ばれる次世代パネルを2030年までに普及させる方針を打ち出した。
 この「ペロブスカイト太陽電池」、開発したのは日本人、宮坂力博士とその弟子だ。薄くて軽量、曲げることもできる。宮坂博士には、ノーベル賞候補の呼び声もあがっている。
 日本の発明なのに、実は世界はすでに大きく動き出し、中国では大量生産への動きも具体化しているのだ――。

 (極薄、軽量のペロブスカイト太陽電池。サンプルを手にもつ宮坂力さん。 )

⚫︎折り曲げも持ち運びも自由の革命的太陽電池
「ペロブスカイト太陽電池」こそが次世代エネルギーの最右翼とにわかに注目を浴び始めている。基板の上に1000分の1ミリにも満たないペロブスカイトを被膜したもので、軽くて曲げられる厚さわずか8分の1ミリほどもない新型の太陽電池だ。ここ数年で急速に研究が進み、いまや雪崩を打って世界中の大学、産業が実現化に向けて動き出している。

 従来のシリコン太陽電池は、その大きさと重量からどうしても設置場所が休耕田、屋根などに限られてしまう。その点、ペロブスカイト太陽電池は、屋根がなくても、マンションやアパートのベランダ、窓などで簡単に使える。しかも、曇りの日であっても発電できる。

 災害時には持ち運びも可能だ。普及すれば、一家に一台というデバイスなのだ。ウクライナ侵略に端を発した世界的なエネルギー危機もまた、この極めて簡易で利便性の高いデバイスへの期待感を高める。

 そんな世界中が注目する次世代エネルギーとなったペロブスカイト太陽電池の生みの親は、日本の宮坂力さん(69)。富士フイルムに20年在籍したのち、桐蔭横浜大学に移って研究を続けてきた工学博士だ。

⚫︎すべて国内の材料だけで製造可能
 宮坂さんは、東大大学院生時代から「色素増感太陽電池」の研究に長らく携わってきた。写真感光材料の感度を色素によって高める原理を応用した太陽電池だ。その色素をペロブスカイトに変えて実験し始めたのは2006年のこと。
 当初は発電効率も低く、注目されることのない研究だったが、発電効率が上がり始めると、たちまち世界中の研究者たちがわれ先にと乗り出し、新エネルギーの有望株となった。そして、この1、2年でついに量産化の道筋が見えてきたのだ。

 ペロブスカイト太陽電池は、資源に乏しい日本にとっても救世主となるエネルギー源だ。なぜならば、他のエネルギーと違って、日本国内の材料と技術だけでつくることができるからだ。

 ペロブスカイトの合成原料である鉛は地中から収集できるし、ハロゲンを構成するヨウ素にいたっては世界第2位の生産国なのである。
 これまでのシリコン太陽電池のシリコンは、すべて輸入だったわけで、この点でもペロブスカイトがいかに日本に適したエネルギー源であるかがわかる。

⚫︎2006年、横浜で始まった研究は世界中で3万人に拡大
 ペロブスカイトはもともとは帯電する性質を持った鉱物(酸化物)で、インクジェットプリンタの印刷ヘッドなどデバイスで使われていた。太陽電池で用いるのは、これを人工的につくった合成物(ハロゲン化物)だ。

 その発光特性を調べていた修士課程の学生(当時)、小島陽広さんが「色素増感」を「ペロブスカイト」に換えて実験したいと宮坂さんの研究室にやってきたことで、2006年、ひっそりと研究は始まった。
 以来、研究を重ねるにつれ、内外の研究者が少しずつ増え始め、発電効率は徐々に上がっていく。その後の16年間で、1%に満たなかった発電効率は、最大で25.7%に到達(シリコン太陽電池は26.1%)。いよいよ実用化、大量生産へと動き始めたのだ。

 わずか数名の研究者から始まった日本発の新エネルギーは、瞬く間に世界各国へと広がり、「いまや3万人ぐらいの人が研究している」(宮坂さん)と言われるまでになっている。とりわけ、中国の加速ぶりは著しく、政府の支援で、一気に実用化に向けて動き出し、すでに大量生産も始まらんとしている。

 軽くて曲げられる。曇りの日でも発電できる。中国ではすでに量産体制に。
ペロブスカイト太陽電池がいよいよ現実化してきたということもあって、宮坂さんは、いま、多忙を極めている。家電、自動車、船舶など各企業からの問い合わせ、面談、レクチャーの要請が絶えないのだ。

「政府が『ゼロカーボン政策』を発表(2020年10月の『2050年カーボンニュートラル宣言』。2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにすることを掲げた)してからじわじわ増えてきましたね。
 ペロブスカイトは、これまで学術的な研究が多くて、あまり産業では市民権をとっていないようなところもあったんですが、ゼロカーボン政策で急に身近な技術として知名度が上がってきた。
 ライフサイクルアセスメントで検索すれば、すぐにあがってくるし、日本で始まった研究で、原料はすべて国内調達ができること、仮に戦争になって鎖国となってもつくれるとメディアに出たりするから、注目を集め始めているのでしょう」(宮坂さん)

⚫︎「いま量産化しないと、世界との差は埋まらない」
 岸田首相が4月4日の「再生可能エネルギー・水素等関係閣僚会議」で「2030年までに普及」の方針を打ち出したが、政府のサポートをはじめとして日本の動きは鈍い。
 それはやはり、あくまでも既得権益に寄りそわんとする日本のエネルギー政策とも無縁ではないのだろう。宮坂さんは日本の遅れをこう指摘する。

「日本では研究所、大学、企業でデモサンプルは出している。でも、工場のラインを使って、生産工程でつくり始めないと、世界との差は埋まらない。どんなにいいものをデモサンプルとして研究所でつくっても、量産品となるとまた違うから。
 中国やヨーロッパでは、研究をちょこっとやったら、すぐに工場をつくって生産体制に入っているようなところもある。『宮坂さんたちは何もやらなくていいんです。ただ見ていれば。いずれね、あなたたちがやったことは評価されるから』と言われたりするけど、それは悔しいじゃないですか。
 だから,いま,もう助成金にも頼らず、自分たちで本気になって量産化しよう,とやっているところです。秋ぐらいまでには,工場ラインでつくったものをお見せできれば,と」(同)

 ペロブスカイト太陽電池に弱点はないのか。これまで、主に指摘されてきたことは以下の3つ。
 長期の風雨に耐えられるかどうかの耐性の問題、
 発電効率がたとえばシリコン太陽電池に比べどれぐらいかという再現性の問題、
 そして、使用する鉛の有害性の問題。
しかし、研究が進むにつれて、これらの問題は徐々に解決されてきた。唯一、鉛の有害性の問題が残っているといえば残っているわけだが、宮坂さんはこう言う。

「鉛は化学的に機能豊かで、他に置き換えられる材料はない。ただ、これだけ世界に普及して、徐々に市民権をとってきているので、たぶんペロブスカイトで使われる鉛は問題にはならないと考えています。基板の重量を含めて計算すると、使われる鉛の割合は極めて微量ですし、回収するインフラさえきちっと整えればクリアできると思っています」

 一方、耐性に関しては、嬉しい誤算もあった。放射線に強いということが実験でわかってきたのだ。つまりそれは、宇宙に出しても耐性が確保されるわけで、宇宙空間での活用にも期待がかかる。

⚫︎視野に入ってきたノーベル賞
 ペロブスカイト太陽電池のような独創的な研究であればあるほど、他の研究者はその原点となる論文を引用する。その結果、ひとつのテーマや研究の裾野は広がっていくわけだが、ペロブスカイト太陽電池に関しては、その発火点となったのは宮坂さんの論文「ペロブスカイトを可視光の増感に用いる太陽電池」だった。

 この論文は、2017年、アメリカのクラリベイト・アナリティクス引用栄誉賞を受賞。2022年にはイギリスのランク財団からペロブスカイト太陽電池の開発者として、小島さん他5名とともにランク賞を受賞した。これらの国際的な評価からすると、ノーベル賞も十分視野に入ってきたと見る人は少なくない。
(ノーベル化学賞候補の有力候補と言われる宮坂さん。)

 宮坂さんがいま希求するのは、ペロブスカイト太陽電池の一刻も早い普及だ。日本政府や企業の取り組みの遅れを宮坂さんは、なんとか取り戻そうと奮闘する。積極的に取材を受けるのも、ペロブスカイト太陽電池の名前を広めて、普及させたいという一念からだ。

「まず、みなさんにペロブスカイトのよさを知ってもらう、感じてもらいたい。この先1年は、いま中国でつくっているモジュールをみなさんにお試しで使ってもらって、ペロブスカイト電池に何ができるかを体感してもらう。ベランダで、アウトドアで、曲げたり貼り付けたりして使ってもらって、利便性を知ってもらうと同時に知名度を上げていく。それをやっているうちに、より高い性能の国産のペロブスカイト太陽電池をつくって、商品化していければ、と思っています」

 横浜の小さな研究室から始まった研究は、16年を経て、結実しつつある。あとは、日本がどれだけこの日本発の研究をサポートしていけるかにかかっている。

世界はすでに、大きく動き出している。



▶︎一志 治夫(いっし・はるお) ノンフィクション作家
1956年長野県松本市生まれ。東京都三鷹市育ち。講談社「現代」記者などを経て、ノンフィクション作家に。『 狂気の左サイドバック』で第1回小学館ノンフィクション大賞受賞(新潮文庫収録)。主な著書に、『 失われゆく鮨をもとめて』(新潮社)、『 たったひとりのワールドカップ 三浦知良1700の闘い』(幻冬舎文庫)、『 魂の森を行け 3000万本の木を植えた男』(新潮文庫)、『 幸福な食堂車 九州新幹線のデザイナー水戸岡鋭治の「気」と「志」』『 美酒復権 秋田の若手蔵元集団「NEXT5」の挑戦』(ともにプレジデント社)など多数。
宮坂 力(みやさか・つとむ)
桐蔭横浜大学特任教授
1953年神奈川県生まれ。76年早稲田大学理工学部応用科学科卒業。81年東京大学大学院工学系研究科合成化学博士課程修了(工学博士)。富士フイルム入社。同社足柄研究所主任研究員を経て、2001年より桐蔭横浜大学大学院工学研究科教授。17年より桐蔭横浜大学 医用工学 部特任教授。東京大学先端科学技術研究センター・フェロー。20~23年早稲田大学 先進理工学研究科・客員教授。著書に『 大発見の舞台裏で! ペロブスカイト太陽電池誕生秘話』(さくら舎)など。
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量子コンピューターの実用化は? 現状では米国と中国が先行 安全保障や経済に影響大、国を挙げた開発支援が必要 202304

2023-04-06 01:09:00 | 気になる モノ・コト

日本の解き方 量子コンピューターの実用化は? 現状では米国と中国が先行 安全保障や経済に大きな影響、国を挙げた開発支援が必要だ
 ZakZak より 230406


 国産初の量子コンピューター
理化学研究所などが開発した国産初の量子コンピューターの試作機が稼働した。

 現行方式のコンピューターは、1か0かのはっきりしたビットを使う。量子コンピューターは、1の可能性もあれば0の可能性もある量子ビットを使う。
 はっきりしない(といっても確率的にはわかる)のにきちんと計算できるのは、特殊な量子アルゴリズムがあるものに限られる。この意味で量子コンピューターがなんでも計算できるわけではない。

 現在の量子コンピューターはまだ実用的な性能を備えていない。どこのものでも、まだ数十~数百量子ビットしかなく、量子アルゴリズムがあっても実用的な問題を現行方式のコンピューターより速く解くことはできないからだ。

 また、現行方式のコンピューターと同様に、量子ビットにはエラーがつきものであるが、発生したエラーを訂正する量子誤り訂正の技術も必要だ。

 さらに、今の量子コンピューターは超伝導方式である。国産初のものは、直径は50センチ程度、高さは2メートル程度で、そのほとんどは高温になるチップを冷やすための冷却装置だ。

 グーグルは2021年5月に発表したロードマップで、29年までに100万量子ビット・量子誤り訂正ができる量子コンピューターを開発するとしている。その規模で、冷却装置を作るのはかなりハードルが高い。

 ただし、逆にそこまでいくと、ある程度実用性のある量子コンピューターができることになる。これは特定の問題に対し現在方式のコンピューターとは比較にならないほど速く計算できることを意味している。

 なお、今の方式の主力は超伝導方式であるが、このほかにもシリコン方式、光方式など別の方式もある。こうした基礎研究では、先行した方式が最後に笑うとはかぎらない。先行方式が行き詰まり、後発方式が成就することも珍しくない。

 現状では米国と中国が先行しているが、最後がどうなるのかは誰も予測できない。量子コンピューターをいち早く実用化に成功した国は、新薬開発、新システム開発、新素材開発などで経済的な利権を手にすることができるかもしれない。

 安全保障にも大きな影響がある。現在の暗号技術は、現在方式のコンピューターで計算に時間がかかることを前提としている。暗号解析では量子コンピューターが有効なことが知られており、これを使えば量子コンピューターを持っていない国の情報はみんな解読されてしまう。特に金融取引には必ず暗号が使用されているので、国のインフラともいえる金融市場に大混乱を起こすことさえできる。

 量子コンピューター開発の遅れは経済的・安全保障で日本を危機的状況に追い込む可能性もある。
 いずれにしても、次世代の国の命運を握るので基礎研究費など国を挙げての開発支援が必要だ。 (元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)
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