『板碑の考古学』が届きました(お知らせ)
『板碑の考古学』が届きました。事前申し込みをしてました高志書院さんから送られてきました。
『板碑の考古学』千々和到・浅野晴樹編、高志書院発行。B5版・370余頁の大冊で、気鋭の研究者の皆さん20名程による最新の知見が盛りだくさんの内容。かの『板碑の総合研究』から30侑余年、待ってましたというのが感想です。マニア垂涎の内容に小生などは大満足です。千々和先生・浅野先生、玉稿を寄せられた執筆者の皆様、そしておそらく商業的には今一つな少々マニアックな分野にも関わらず、敢然発行された高志書院さんに心から感謝と敬意を表する次第です。届いたばかりなので、まだつらつら目を通しただけですが、中身は板碑界の不滅のスーパースターとも言える武蔵型板碑を中心に、東北から九州まで全国の板碑研究の成果が豊富な図版で詳述されています。「考古学」とあるように基本、考古学的なアプローチから最新の知見が網羅されており、まさに近年板碑研究のひとつの到達点と言えるのではないかと思います。そして、次なる研究の橋頭保になっていく金字塔になるのではないかと思います。とても読み応えがある本なので、しばらく年末年始の夜長はこの本のお世話になりそうです。板碑や石造美術に興味のある方は是非この際、高志書院さん宛注文されては。お勧めします。