2016年 6月11日(土)
愛知県北設楽郡東栄町と新城市の境界にある標高1016m の「三ツ瀬明神山」に登ってきた。
奥三河の山の中でも、特に秀逸な山容で知られている信仰の山であり、鎖場、梯子、岩場などわくわくドキドキの山行が楽しめた。
今回は乳岩で有名な乳岩峡から入山した。
三ツ瀬明神山の乳岩峡コース入口。
入口手前にきれいなトイレがある。
だけど手を洗う所がなかった。横を流れている乳岩川で洗ってくださいということなの?
駐車場は道路端に10台くらい駐車できるスペースがあったが、止められない車は道路の横に駐車していた。
大きな「乳岩峡」看板。
桟敷岩と呼ばれる、流紋岩質凝灰岩が浸食で平らになった岩の上を歩いていく。
乳岩川のエメラルドグリーンの水がきれいで癒される。
整備された道を歩いていく。
標識があり、「わくわくどきどき明神山コース」と書かれていた。
どんなドキドキがあるんでしょう~。
ササユリがたくさん咲いていて、目を楽しませてくれる。
歴史を感じるノスタルジックな橋。ここを渡っていく。
さらに鉄階段を登ると。
「乳岩」分岐になる。
乳岩は帰路に寄ることにして、先を進む。明神山方向へ。
ジメジメした登山道を登っていく。
湿度が高くて汗が噴き出る。ちょうど登山道脇に水場があり、冷たい水でクールダウン。
しばらく歩くと「一服の岩」と名付けられた所があり、水分補給のため休憩した。
休憩していると大きなザックを背負ったクライマーが次々と登って行かれた。
私たちも出発。木の根の道を登っていく。
大きな岩が見られるようになってきた。
沢を渡渉する。
水が少なくて、なんの問題もなし。
左手下方は沢で、沢沿いに登山道があり、奥に進むにつれて巨石が多くなってきた。
オレンジ色の目立つ花、 カキノハグサがあちこちに咲いていた。
これは地元では見れない花なので、見れて嬉しい。
巨大な岩が聳える 「鬼岩」に着いた。
大きすぎて上まで見えない。 数人のクライマーたちが、岩の横で準備していた 。
この辺りには巨石が多くあった。
鬼岩横を通過して、明神山へ杉林を登っていく。
次のクライミングスポット「傘岩」に着く。
傘岩の下を左から巻いて登山道へ。
少し登ると「鬼岩乗越」。
この辺りから、ホソバシャクナゲの木が多くみられるようになってきた。
ホソバシャクナゲは、愛知県東部、静岡県にのみ自生する絶滅危惧種になっている。5月頃に来ると花が見られるだろう。
胸突八丁と呼ばれる急登にきた。
最初はそんなに急登ではないように思う。
最後に、急なところがあったが、木の根に助けられながら登った。
登り切ると、「胸突八丁の頭」に到着した。
胸突八丁の頭から鳳来湖をズームでみる。
胸突八丁から10分ほど登ると、三ツ瀬、乳岩峡分岐(6合目)になる。明神山まで1㎞と書かれていた。
次第に岩が多くなってきた登山道。
最初の岩場。鎖が垂れ下がっている。
左に巻き道があったが岩を登ることにした。
少し歩くと、また岩場があった。見上げるような感じの岩場であるが、鎖を使わなくても登りやすい。
岩場をクリアして数分歩くと、鉄梯子があった。
「馬の背岩」だ。
馬の背岩に登ると、両サイドは切れ落ちて、下を覗くと高さがあり、危険ではあるが、ある程度の広さがあるので、恐怖感はなかった。
さらに岩場を登る。ここも左に巻き道がある。
岩の稜線を登っていく。
見晴らしがよくて気持ちいい歩きができる。
今日のコースの一番良いところかも~。
岩がなくなり木立の中を歩いていくと、前方に赤い展望台が見えてきた。
明神山展望台(山頂)に到着~。
標高1016m。明神石碑があった。
展望台に登って、景色を眺めるが・・。
お天気はいいが、南アルプス、富士山は見えなかった。
中央アルプスも見えなかった。
展望台でランチの後、まったりしている間も、どんどん登山者が登ってくる。人気の山なんだと思った。
帰りは、往路とは別のコースから下りることにした。
標識に「スズガタ林道」と書かれた、西側の登山道を下る。
広い植林帯の斜面を踏み後を確認しながら下ると鞍部に出た。
少し前方には「柿野登山口」の標識が見えた。
「乳岩口」へ向かう。
途中で「中道コース」と「栃ノ木沢コース」に分かれる、栃ノ木沢コースで下山することにした。
栃ノ木沢上流は涸れていた。
所々に、標識があり、迷うことはないだろう。
しかし、ここでは誰とも会うこともなく、あまり歩かれていない雰囲気だった。
栃ノ木沢コースは途中で中道と合流し、鬼岩乗越に着いた。
鬼岩乗越に来ると下方の傘岩でクライミングしているクライマーの声が聞こえてきた。
乳岩峡に向かって下りていく。
途中の「乳岩」分岐まで下りてきた。ここから乳岩まで15分と標識には書かれていた。
聳え立つ巨石が見えてきた。これが乳岩だろう。
乳岩巡りの標識があった。
鉄階段を登り、内部に入っていく。
鉄階段はさらに続いていた。
鉄階段を登り、外に出た感じになると岩を回り込むように道が付けられていた。
前方に見えてきたのが「通天門」と呼ばれる門だ。
通天門をくぐって、下に下りていく。
洞窟のようなものがある。
もう少し進むと、乳岩に到着。
乳岩内部には、鉄階段を登っていく。
奥には観音様が祀られていた。
観音様を拝んで、鉄階段を降りようと振り返ると、絶景が~。
この岩こそ、乳岩! 上部に乳のように垂れ下がっている。先端には水が滴り、乳のように落ちてきた。なるほど~そういうことだったんだ。
乳岩巡りも終えて、登山口である乳岩峡入口に降りてきた。
低山であったが、展望よく、岩に洞窟、沢あり、面白い山だった。
また季節を変えて来たいと思った。
本日のコース
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