石川社中の音楽独り言

ブログ記事の内容に関係なく質問どうぞ!
特にギターや作曲やDTM等をしている方達へ
又愛知県の方達へ是非宜しくです。

そもそもテンションって何Ⅲ?(アボイドって何?)

2015-05-17 02:44:20 | アドリブの仕方

テンションの3回目です・・・エーといつもならすぐ先回課題の答え合わせから始めるのですが

今回先にアボイドノートって何? てな事を先に説明したほうが先回の課題が分かりやすいと思い

ちょっとここで前後してしまうけれど 先にアボイドのことを説明しておきましょう・・・・

 

そもそもアボイドってのは その名のとおり避けたい音です   では何に対し避けたいか?

アドリブ時 或るコードの響きに対しその音を長く引っ張る事や強調する事を避けたい音の事です

 順を追って説明します

 

コードはスケール化する事ができますよね 例えばCM7はドレミファソラシドです

この音階の1・3・5・7番目の音でCM7は作られてます・・・又Dm7はスケールに置き換えるならば

レミファソラシドレです・・・この中の1・3・5・7番目のレファラドでDm7は作られてます

 

そして アドリブする時にDm7のコードがバックで響いている時には、極端な事を言えば

レミファソラシドレのいづれかの音か そのアルペジオつまりレミファソラシドレの中での

1・3・5・7番目の音をまあメロディー化しながら弾いて楽しんでいるわけです

 

それでセンスはともかくとして どの音を弾いても良いのだけれど・・・・ 唯一

そのスケールの中のアボイドノートと言う音だけはちょっと注意して弾いてね・・・という事です

 

んでないと アウトスケールのようなセンスの良い高度なテクニック的な音のはずし方ではなく

〔あッ!?〕と思う 知らないが故に弾いてしまった外れた音に聞こえたりする事があるからです

 

ここまではOKでしょうか?・・・じゃあそのスケールの中でアボイドノートは何処にあるんじゃい

・・って話ですね

 

私は昔 常に暗記してた言葉があります これでほぼ見分ける事ができますので

皆さんにも披露いたします・・・それは下記の通りでありまする・・・

 

テンションはコード構成音の全音上の音(M2上の音)そしてアボイドノートは

コード構成音の半音上の音(m2上の音)・・・です  これでアボイドをほとんど探せますが

万全を考えるならもう一つの条件 コード機能を害さない音と言う事が付加されます

 

ではこれで上記のスケールのアボイドノートを探しましょう

  レ  ミ  ファ    ラ  シ  ド・・・つまり青色がコード構成音ですね

その4つの音の何処かで半音上の音はありませんか?・・・・そうです赤のファの音がミの半音上

になります・・・よってアボイドノートは上記のスケールではファの音がアボイドノートになります

 

だからCM7の響きがバックに流れる時 その構成音のミの音と半音上の音でぶつかる

ファの音を長く弾くと 濁った感じがしてしまうわけですよね

 

つまりCM7コードが響いていてアドリブする時にはファの音は長く強調して弾かないでね

短い音で通り過ぎる程度に弾いてね・・ってことです (但し基本的にはです)

 

で課題です  先回の課題の前に下記のスケールのアボイドノートを答えてください

こちらが先に分かったほうのが先回の課題が理解しやすくなると思います

下記のスケールから出来るコード名とアボイドノートを探しなさい

レミファソラシドレ

ミファソラシドレミ

ファソラシドレミファ

何かの参考にでもなれば嬉しいです 

 

石川社中に通ってる人は プリント問題〔スケールとアボイドの1~7〕までの答えをメールにて

 


そもそもテンションって何Ⅱ

2015-05-12 13:11:21 | アドリブの仕方

テンションの2回目です・・・やっぱりテンションは皆さん結構関心が高いようですね

でもこのブログではテンションが何故理解しにくいか?に

ポイントを置いて書いてますのでテンションそのものを・・と言う人は他のネットを見てくださいネ

 

さて課題の答え合わせの前に・・先に断っておきます ここで書いてある条件1・2・3等の言葉は

私が説明を分かりやすくする為に簡易的に使ってるもので、

一般に通用する言葉とは違いますので、その辺をまず理解してくださいね

 

さて課題は下記の音階のテンション候補の中で構成音と半音差(短2度・短9度)になるテンション

を答えなさいでした

 

  レ  ミ  ファ    ラ    ド    ミ  ファ  ソ    シ  ド

 

この2オクターブの音階の中で青の文字がコード構成音です そして赤がテンションに

なりうる音でしたよね それは条件1で最初のドの音から数えて9番目11番目13番目

つまり9度11度13度(9th・11th・13th)がテンションになりうる音でしたよね? 

因みにドミソシはコード名はCM7コードになります・・・つまり

 

ドミソシの構成音とレファラのテンションになりうる音(テンション候補)とで半音差の短9度に

なる音はどれか?と言う事ですよね 考えましょう ドレミファソラシドはご存知のようにミとファ

そしてシとドの間が半音です・・つまり答えは構成音とテンションのファは短9度の半音差になる

・・と言う事です 何故短9度の半音差が問題かと言うと、半音差の音は基本的に音が同時になると

音が濁るわけです 上記の場合は1オクターブ離れているものの音がやはり濁ります

 

じゃあそこから何が分かるか?と言うと・・ファつまり11thは構成音ミ(3度の音)と半音差で

ぶつかって音が濁るのでCM7のコードのテンションには使わないでおきましょう・・ってことです 

 

つまりCM7コードにテンションとして使われるの9thと13thになるわけです

そして又構成音と短9度の半音差でぶつかる音は避ける・・

と言うのがテンションの条件2になるわけです (現段階では例外は考えないでおきましょう)

 

さあどうでしょうか此処まではOKですか?

 

さあここでもう一つ重要な事を覚えましょう 上記の9th 11th 13thは

スケールをそのままの状態で出来たテンションですよね スケールの何処かの音を変化や加工

させたわけではありません

 

スケール上の音をそのまま使ってできるテンションをナチュラルテンションと言います

このスケール上の音をそのままを使って出来る・・と言う言葉は頭に焼き付けてください

何故なら冒頭に書いたように混乱の大きな原因になっていますので・・今後分かると思います

 

では此処で課題です

先回の2番目の課題も含め 下記の2つのスケールのコード構成音を割り出しコード名を書きなさい

そしてそのテンション候補を答え 最終的に条件1と2を満たすナチュラルテンションも

それぞれ書きなさい

1   レ ミ ファ ソ ラ シ ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド レ

2   ミ ファ ソ ラ シ ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド レ ミ

答え合わせは次回に・・・何かの参考にでもなれば嬉しいです。


そもそもテンションって何?

2015-05-09 14:48:36 | アドリブの仕方

テンションの質問が多かったので取り上げて見ました

テンションが分かりにくい或いは難しいと言うのは響きが複雑と言う事もあるけれど

それ以上に音楽書によってテンションの分類が違ったりするからです

 

混乱する1例として

例えばCM7のテンションは9th 13th であると書いてあるのもあれば別の本には

CM7のテンションは9th ♯11th 13th と書いてあるのもあります・・・・???

又♯や♭が付いたのはオルタードテンション(変化したテンション)だと思っていると

FM7コードのテンションの♯11thはナチュラルテンションであると書いてある・・・・????

 

これじゃあ誰だってわかりづらくなりますよね・・・。

 

さァ 今回のブログでその辺が分かるようになると良いですね・・・・ではぼちぼち行きますか

 

テンションと言うのはそもそも その音階の2番目と4番目と6番目の音の事です

そしてもう一歩踏み込むのなら それは9番目 11番目 13番目と同じであります

そしてテンションには少しばかりの条件があります

 

Cメジャースケールの2オクターブを例に

ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド レ ミ ファ  ソ  ラ  シ ド

          9  10 1112 13 14  15

上記の1357番目の音でコードは作られてます コード名はCM7です 

つまり1 3 5 7はコード構成音です 

8101214番目の音はその1オクターブ上の音 まあつまり構成音と同じですね

 

そして2 4 6番目がテンションですがテンションは大きく緑色で書いてある番目より上の音

条件1になるので テンションは 2 4  6の1オクターブ上の9 11 13番目の音になります

 

さあ ここまではOKですか?

さて次にテンションってどんな効果があるんでしょう?

ンションはあるコードの1357番目の音の上に更に91113番目が足されているわけだよね

ではきっとそのコードの役割が変わりそうな気がするけれど そうではありません

 

トニック系のコードつまり主和音コードはそのまま中心的な働き・機能や役割を持っています

では役割や機能が変わらないのなら何がテンションの目的かと言う事になりますが 一言で言えば

テンションは役割や機能ではなく響きを拡張させる効果を持っているのです

 

つまり料理で例えるなら焼肉とタレの関係かな? 牛肉をゴマだれにするかポン酢にするか

牛肉自体が変わるわけではないけれど 風味等が違ってきます・・うーんもう一つかなあ?

 

或いは焼き魚に醤油か大根おろしかレモン汁にするか・・・焼き魚自体は変わらないけれど

これも風味は全然違います・・・うーんどれも例えとしてはいま一つで どっちかと言うと 

単に腹が減ってきてしまったけれど・・・まあその牛肉や焼き魚が元のコードでタレや醤油等が

テンションと言う事ですね・・・・何とか伝わりますか?

 

では先程の内容を整理するとドレミファソラシドの音階の1357番目の音でCM7コードが作られ

 

そして91113番目の音がテンション候補の音である・・・と言う事だよね

 

ではここで課題です 

 

ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド レ ミ ファ  ソ  ラ  シ ド

 

          9  10 1112 13 14  15

 

この9th 11th 13thのテンション候補の中で1357のコード構成音と

1オクターブの違いはあったとしても半音差の音程になる音を探しなさい

確立は3分の1だよね・・これがテンションの条件2と考えましょう

 

上の例題のように下記の音階のコード構成音とそのテンション候補を答えなさい

そしてその後に条件1・2を満たしたテンションを割り出しなさい

 

レ ミ ファ ソ ラ シ ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド レ

答え合わせは次回に・・・何かの参考にでもなれば嬉しいです。

 

 

 

 


オルタード・スケールまとめ

2015-05-06 06:20:30 | アドリブの仕方

エーと先回の続きです まず課題の答え合わせをしましょう 

課題はオルタードはトニック系・サブドミナント系・ドミナント系のいづれのコードに

使われるか?・・・という事でしたよね

 

答えはドミナント系のコードです・・・オルタードはオルタードドミナント・スケールと

言われる位 ジャスやブルースのアドリブの時のアウトの音・・・つまり

音をかっこよくはずすテクニックに使われたり ポップスやロックでもⅤ7の

ドミナント7の箇所等でよく使われます

 

その理由はCオルタードスケールで説明します・・

因みにCオルタードスケールが使われると言う事はそのコードはC7ですよね

 

  ド(ルート)  レ♭(♭9)  レ♯(♯9)   ミ(M3)  

    ファ♯(♯11) ラ♭(♭13) シ♭(♭7)  ド(Pf8又はルート) 

これがCオルタードでしたね・・・青がC7の構成音 赤がテンションの音です

 

ここでテンションについて豆知識・・テンションとはコードの音が奇数で積み重なってゆくと

一番下の音から 1度・3度・5度・7度9度・11度・13度と重なってゆきますが

         ド  ミ  ソ  シ  レ  ファ  ラ

青までをコードの構成音と言い 赤からテンション・・つまり拡張された音になります

 

テンションには2種類あって 上記の9th・11th・13thの レ ファ ラのように

♯や♭が付かないテンション・・・これをナチュラルテンションと呼び 

♭9th・♯9th・♯11th・♭13thのように♯や♭の変化記号が付いたものを

変化したテンション・・つまりこれをオルタードテンションと呼びます

 

本来はそのメジャースケールの中の音で作られてるのがナチュラルテンションですが

 

まあ今の段階ではそう覚えたほうが分かりやすいと思います

 

 

つまり上記の印の赤と青で書いた

CオルタードスケールはC7の構成音とオルタードテンションで作られている

・・と言う事ですよね これがオルタードというスケール名の由縁です

 

テンションの音が入ると人によっては不安定・近代的・幻想的・深遠な感じと

様々ですが、使い方を間違わなければ一般的には洒落たモダンな感じがします

 

又テンションはコードによって使えるテンションとそうでないものがありますが

ドミナント7は他のコードと違って多く、ほとんど使えると思ってください

(11th以外は・・但し11thはオルタードスケールに入ってないので安心を)

 

使えるテンションが多い理由はドミナントの次はほとんどが安定したトニックなので

次のトニックのコード構成音やスケールに対しオルタードスケールからは半音差で

戻る事 つまり解決する事が多いからです・・・まあ言い方は適当ではないんだけれど

少し外れた感のあるオルタードは次に安定した音が来るので、そこを見越して弾けば

少し外れた感が逆にかっこ良く感じるのです・・・・・・長くなってしまいました まとめます

 

オルタードスケールは主音はそのままで、それ以外の音は全て半音下げれば

簡単に出来ます・・又そのスケールの音はどの音を使ってはいけないと言う音

つまりアボイドノート(弾かないほうがよい音)はありません

ですから あまり神経質にならずアドリブの時、ドミナント7のコード上で使えます

 

但しセンスの良い使い方をするには他と同様、かなりの経験と練習が必要になります

何かの参考にでもなれば嬉しいです・・・。

 


オルタード・スケールって意外と簡単って本当?Ⅲ

2015-05-01 15:31:20 | アドリブの仕方

オルタードスケールの3回目です・・・先回の課題は

  ド  レ♭  レ♯   ミ     ファ♯  ラ♭  シ♭  ド

・・・・のオルタードスケールの内の ファ♯ ラ♭ シ♭  ドの

ディグリィー(主音から何番目になるか)を分析する事でしたね

では回答です

 

ファ♯は♯11になります(♯4と言うよりテンションと考え1オクターブ上の♯11で表記します)

ラ♭は♭13になります(これも♭6ではなくテンションノートとして1オクターブ上です)

シ♭は♭7になります(これは普通のドミナント7の7番目の構成音ですね)

最後のドは言うまでもなく完全8度 或いは主音ですね

因みに呼び方は♯イレブンス・♭サーティーンス・♭セブンス・パーフェクトエイスですね

ではここで前回の方とあわせると

 

  ド(ルート)  レ♭(♭9)  レ♯(♯9)   ミ(M3)  

  ファ♯(♯11) ラ♭(♭13) シ♭(♭7)  ド(Pf8又はルート) 

・・・になります いかがでしょうか?・・・赤がテンション青が構成音です

あとはこれをスケールとしてどう考えるかだけですが

その前に・・・ここまでで重要な事をちょっと書きます オルタードの内容とはちょっと違うけれど

 

上記の  ♯11・・・? ♭13・・・んー? ♭7って何の事だっけ?・・・って思われた方へ

説明がないので無理はないですよ・・・ただ色んなことを知ってる前提で音楽書は書いてあるので

ただその時に問題なのは或いはちょっと考えて欲しいのは

どの知識があれば、それが分かるようになるのか? その事自体さえが分からない  

と言う事です 私もその繰り返しで暗中模索でここまで来ましたから その心情が分かる一人です

 

例えば学校は一学期サボっても二学期から又授業が始まり、結局は何とかはなりますね しかし

音楽は或る前の事が不透明だとその後を理解したつもりでも、本当は理解できていません

そして又どの部分が理解できていないのかに気付く人も又アドバイスしてくれる人も少ないです

 

してそれは大げさではなく 前段階が理解できてない限り、その後は一生理解は難しいです

それで結局現状は実力やセンスある人達も、音楽の勉強を挫折・離脱を余儀なくれる分けです

その辺の残念な想いも、音楽ブログを書こうと思った私の、微力ながらの想いでもあります

 

今回ブログを見てくれた人に道案内します 上記の事がだった人は音程とは何か?

その部分が理解できていません・・・その部分がクリアされれば道路封鎖が解除になり

理解度やスキルが一挙にステップアップしますよ

 

さて脱線はこのくらいでオルタードに戻ります 

 

課題 上記のディグリー分析で構成音の青とテンションの赤の音が使えるコードは

1トニック系 2サブドミナント系 3ドミナント系のどれでしょうか?

そしてその理由も書いてください。 回答は次回に

(石川社中に通う人はスケールとテンションのプリント課題9から11をメールにて)