石川社中の音楽独り言

ブログ記事の内容に関係なく質問どうぞ!
特にギターや作曲やDTM等をしている方達へ
又愛知県の方達へ是非宜しくです。

音程って何?その4 完全5度と増・減5度

2016-10-30 17:17:58 | 音楽基礎知識

お待たせしましたあ

早速先回の答えあわせから行きましょう

課題は下記の音程を答えなさい でしたね

1 ドとファ 2 レ♯とソ♯ 3 ミ♭とラ♭ 4 ファとシ 

5 ソとド 6 ミとラ♯ 7 ファとシ♭ 8 レ♭とソ 9 ソ♯とド

答えは

1(完全4度) 2(完全4度) 3(完全4度) 4(増4度)

5(完全4度) 6(増4度) 7(完全4度) 8(増4度) 9(減4度)

です  いかがですか?

 

さて本題の完全5度ですが 完全の5度ってなんだろうと思い浮かべる時

ドからソの5度を思い出してください これが完全5度です

 

分析してみましょう ドからソまでの距離を調べます ドレミファソですから

ドとレは全音 レとミは全音 ミとファは半音 ファとソは全音 つまり3全1半(7半音分)です

だから完全5度の隔たり度は3全1半(7半音分)と暗記します

ギターで言えば7フレット分ですよね

 

そしてその完全5度より半音少ない5度を減5度といいます

例えば ドとソ♭や ド♯とソもそうですね  それと♯や♭がつかなくても

シからファの5度も減5度です シからファはシドレミファですから

シとドは半音 ドとレは 全音 レとミは全音 ミとファは半音

つまり 2全2半(半音6つ分)ですね

だから完全5度より半音少ないので シとファ も減5度です

 

逆に完全5度より半音多い隔たり度の5度を増5度といいます

例えばドとソ♯ とか レ♭とラ等はそうですよね

つまり半音8個分ですよね

 

さあ では5度の課題を解いてください 答えは完全5度・減5度・増5度のいづれかです

1ドとソ 2レとラ♯ 3ファ♭とド 4ミ♯とシ♯ 5シとファ

6シとファ♯ 7ラ♭とミ 8シ♭とファ 9シ♭とファ♯ 


音程って何?その3 完全4度と増・減音程

2016-10-21 07:51:41 | 音楽基礎知識

お待たせでーす やっとかめでーす

何カ秋っぽくなったと思えば夏日だったり・・・・北海道では雪だったり

もう私のようなおじさんは季節についてゆくだけでやっとの今日この頃です

 

さて先回 課題の答えあわせから 課題は

1完全系音程は何度と何度ですか?

2長短系の音程は何度と何度ですか?

3不完全協和音程そして不協和音程は何度ですか?

4今 基音の音が260HZとしたら1オクターブの完全8度の音は何Hzになりますか?

又同じく完全5度の音は何Hzになりますか?

でしたね・・・・・答えです

1 1度・4度・5・度・8度  2 3・度6度・2度・7度 

3 不完全は3度と6度 不協和は2度・7度

4 520Hz 5 780Hz 1オクターブ下は390Hz・・・・いかがでしょうか?

 

本題に入ります・・・・完全音程の中で完全1度は同じ音同士 そして完全8度は1オクターブ違い

だから特に問題は無いのですが 完全4度と完全5度はそう簡単でも無いようです

(何故完全と呼ぶのかは先回で説明しました) 

 

そもそも完全4度ってなんでしょうか?

完全4度はドからファのようにドレミファと音が4つ隔たりのある2音間の事を言います

ではその完全4度の2音間は実際にどれくらい離れているんでしょうか?

まず その間に全音と半音が幾つあるのかを調べます ご承知のようにミとファ・シとドは半音差で

ギターで言えば1フレット差です 後の音は全て全音差 

つまり ドとレ ・ レとミ ・ ファとソ ・ ソとラ ・ラとシは2フレット差です

 

では調べます ドレミファの中で まずドとレは全音差 レとミも全音差 ミとファが半音差

つまりドからファの2音間の完全4度は2つの全音と1つの半音の隔たりがあるわけです

だから完全4度は2全1半と暗記します

 

では全ての4度が2全1半の音の隔たりがある完全4度になるんでしょうか? 

そうです全てです と・・・なれば話は簡単ですが・・・そうでも無いんです 

例えばファソラシのファとシも4度ですが

これも2音間の隔たりを見てみましょう ファとソは全音 ソとラも全音 最後のラとシも全音

????2全1半にならんやんけ!コラ!(怒) あッ暴言失礼  でもこれは3全ですよね 

つまり同じ4度でも半音が幾つ入るか入らないのかの関係で音の隔たり度が違ってくるんです

 

ではこれも同じ完全4度と言うと混乱が起きますよね じゃあどう呼べばいいか?

3全の4度は2全1半の完全4度より隔たりが多いのか少ないのかを調べます

言うまでも無く3全のほうが、その幅は広いですよね?(3全は半音6個分・2全1半は5個分)

だからファとシの3全の4度は完全より幅が半音分増している4度だから増4度といいます

 

この場合 3全は増4度と暗記するよりかは、完全4度のところでで暗記した

2全1半を基にし2全1半の完全4度より半音 つまり

1フレット隔たりが広いのは増4度と言う様に覚えたほうが覚えやすいです

 

次に減4度を考えます

ドからファの2全1半の完全4度をファに♭をつけて 

ドとファ♭の4度にしたらどうでしょうか?

 

ドとレは全音 レとミは全音 ミとファ♭は同じ音になるので2全になりますよね 

これは2全1半の完全4度よりその幅は狭くなります  ですから

完全4度より半音分狭く、2音間の幅が減っている4度を減4度と言います・・・・・が 

実際には長3度と一緒になるので、あまり使いません・・ ただ ソ♯とドのような2音間の場合

ソとドが完全4度なのでソ♯になる事によって半音分 2音間が狭くなりますから減4度ですね

 

音程は2音間の隔たり度の違いで音の響きが それぞれ違 って聞こえるわけです

ですから どの位2つの音が離れてるかを知る事がポイントなのです

 

 

 

ではここで課題です 

 

下記の4度の音程が完全4度・増4度・減4度なのかを書きなさい

(♯や♭がつくと難しくなりますが 例えば両方共の音に♯がついてれば、♯がついてないのと同じです

音程は2音間の音の隔たり幅の事なので、だから両方共に同じ記号が付いてれば幅は変わりません

共に♭がついてても同じですね)

 

(片方に♯や♭がついてる場合は、最初に♯や♭を取った状態で答え その答えに♯や♭をつけ戻し 

最初の答えの付けない時の2音間より、間が狭くなったのか広くなったのかで考えます )

 

1 ドとファ 2 レ♯とソ♯ 3 ミ♭とラ♭ 4 ファとシ 

5 ソとド 6 ミとラ♯ 7 ファとシ♭ 8 レ♭とソ 9 ソ♯とド

 

答え合わせは次回に 

 


音程って何? その2 完全系音程

2016-10-15 19:22:47 | 音楽基礎知識

お待たせでーす

秋らしい日々が続いて 気持ちがいいですねえ

 

さて今回は完全音程のことについて書きます

その前に先回の答えあわせですね課題は 次の音程の度数を答えなさい

1 ドとソ 2 ファとラ 3 シとファ 4 ドとド 5 ミとファ 

6 ミと1オクターブ上のファ 7 レと1オクターブ上のレ でしたね

答えです

1 ドとソ 2 ファとラ 3 シとファ 4 ドとド 5 ミとファ 

  (5度)   (3度)  (5度)   (1度)  (2度)

6 ミと1オクターブ上のファ 7 レと1オクターブ上のレ

 (9度或いは1オクターブと2度)  (8度)

以上です 6番だけ2つの答え方があるので ご注意ください

 

さて完全音程に入る前に 音程の前提として12平均律や純正律のチューニングの話は

特に分かり易さを優先したいので今回は省きます

 

さて音程は先回の課題の答えの様に4度や6度等の呼び方をしますが 

実際面では数字だけでは呼びません 数字の前に音程の種類を必ず入れます

つまり完全4度・長3度・短6度のような言い方をします 

勿論これは曖昧ではなく、絶対的な決まりがあって、完全3度はありませんし短5度もありません

 

ではその音程の種類の分け方とはなんでしょうか?

それは 完全系音程と長短系音程です

結論を先に言いますと 2度・3度・6度・7度は長短系

1度・4度・5度・8度は完全系です 

 

では そのわけ方の根拠になるモノは何か?

それは2つの音の周波数比です

????

周波数比の単純なものほど2つの音の間の響きは透明感のある響きがします

 

周波数比をもう少し書くと 音の高さは周波数で表せます

周波数は1秒間にゆれる波の数です 単位はヘルツ(Hz)で 

因みにチューナーに書いてある440Hzはピアノで言えばラ(A4)の音です

ギターで言えば5弦の12Fの音です  そしてその1オクターブ下は半分の220Hz 

逆に1オクターブ上は880Hzになります 1オターブ違うと周波数は倍数になるわけです

 

例えばドの音を仮に分かり易く1000Hzとします(実際ではなく あくまでも仮にです) 

するとドレミファソラシドの周波数比は下記の様になります

 

基準になる音をドと考えて それに対しての他の音との周波数の比 (純正律)

 

ド (1度)     レ (2度)     ミ (3度)    ファ (4度)

1倍 (1000)  9/8 倍(1125)   5/4倍(1250)   4/3倍(1333)

ソ (5度)     ラ (6度)     シ (7度)    ド (8度)

3/2倍(1500)  5/3 倍(1667)  15/8(1875)   2倍  (2000)

 

(周波数比を暗記する必要はありませんが 覚えるなら1・8・4・5・度位で十分です)

 

周波数が単純な倍数か或いは単純な倍数に近いほど 基準になる周波数と合うわけですから

きれいに音が協和して響きます 上記の中では 1度・8度は問題なく そうですね

それ以外にも5度と4度が該当します  この1度・8度・5度・4度の4つの音程を

完全協和音程といいます

そしてこの4つの音程は完全1度・完全8度・完全5度・完全4度と言う呼び方をします

 

そして その他の音程の周波数比はもう少し完全協和音程より複雑になります 

1・4・5・8度の その次に周波数比が比較的単純に近いものが3度6度になります

そして完全協和音程に対し3度・6度は不完全協和音程と呼びます

 

まあ周波数の倍数は少し複雑だけれど非常に深みのあるきれいな音で響き、魅力的です

そして3度と6度は夫々2種類ずつあって 長3度・短3度 長6度・短6度と呼びます

長・短の意味や説明はもう少し先に書きます

 

さて上記の完全協和音程の完全1度・完全8度・完全5度・完全4度の完全系4種類の音程と

不完全協和音程の長3度・短3度・長6度・短6度の長短系4種類の音程 

つまりこの8種類の音程以外は不協和音程といいます

 

よって2度と7度も不協和音程です この2度と7度の周波数比はさらに複雑になるモノの

使い方によっては非常に個性の或る響きがして音楽には欠かせない音程でもあります

不協和音程と云う名前だから、あまり使わないと思うと大きな勘違いで

むしろこの2度と7度の使い方で洒落た大人の雰囲気のする音楽の決めてといっても

過言ではないと思います

 

そしてこの2度と7度も夫々長短があります (長2度・短2度・長7度・短7度)

がから このブログでの学習段階として

長短系は不完全協和音程の長3度・短3度・長6度・短6度の4種類と

不協和音程の長2度・短2度・長7度・短7度の4種類の計8種類になります

   協和音程 →完全協和音程(1度・8度・4度・5度)と不完全協和音程(3度・6度)

音程

    不協和音程→(上記協和音堤外の全ての音程 2度と7度も含まれる)

 

完全系音程 (度数の前に完全と言う言葉をつける音程 1度・8度・4度5度)

         完全協和音程の事になります

長短系音程 (度数の前に長 或いは短の言葉をつける音程 3度・6度・2度7度)

         不完全協和音程と不協和音程の中の2度と7度になります

 

           

いかがでしょうか? 何かの参考にでもなれば嬉しいです

さあ課題です

1完全系音程は何度と何度ですか?

2長短系の音程は何度と何度ですか?

3不完全協和音程そして不協和音程は何度ですか?

4今 基音の音が260HZとしたら1オクターブの完全8度の音は何Hzになりますか?

又同じく完全5度の音は何Hzになりますか?

答え合わせは次回に

 

 


音程って何? その1

2016-10-07 13:14:12 | 音楽

お待たせでーす

先回課題の3と4は音程の事なので、答えあわせをすると書きましたが

答えを より納得していただくためにも、やっぱりここは音程の説明を先にします

答えは音程の説明の最後にしようかなあと思ってます 

 まあその位、音程を知ると云う事に 非常に重要性があると思ってます

 

ここが理解できてないと コードは勿論 音階の事から 

あらゆる音楽の勉強がいつになっても明確には分かりません

 

勿論音程を理解して無くても演奏は出来ますし 譜面が読めれば正確な演奏も出来ます

 

一口に音楽といっても、ジャンルや熱の入れようも人によって様々ですが 

ちょっと本題の前に音程と楽器との関連性の話を分かり易く書きたいと思います

 

音楽の最終的な究極はやはり、メロデイーもコードもベースも一人で演奏する

アコースティック・ギターでのギター・ソロや又はピアノ・ソロだと思いますので

その辺にちょっとジャンルを絞って書きます

 

そのアコスティック・ギターのソロやピアノソロのタイプは

大きく分けて3つに分かれると思います   あなたはどのタイプに当てはまるでしょうか?

 

一つ目は自分の好きな曲の譜面や動画を見て、頑張って練習し その曲の演奏を楽しむ人

 

二つ目は自分の好きな曲の譜面に更に自分なりにコードを拡張させ響きを厚くしたり

又メロディーの無い隙間に音を付け加え、自分好みに或いは自分色にして曲を楽しむ人

 

三つ目は譜面が無い曲でもメロディーやコードからソロを構築して作り上げてゆく人

或いは自分の作曲した曲をアコースティック・ギター・ソロやピアノ・ソロに仕上げてゆく人

 

以上大体こんな3種類かと思います

 

一つ目の人達は譜面の知識や演奏力の向上はあったほうがよいと思いますが、

特に音楽の勉強は、しなくても良いと思います 音楽を十分楽しめる人達です

 

二つ目の人達は演奏力以外に音楽の知識が必要になると思います

 

三つ目の人達は演奏力・音楽の知識そしてセンスが必要になると思います

 

この音程のブログは特に二つ目の人達に 或いは一つ目から二つ目を見てる人達に見てもらえたら

と思い書いています 或いはそんな人達の見直しの機会にでもなればと思ってます

 

因みに一つ目の人達の中で演奏する力が備われば音楽の知識もやがては分かってくるはず

と思う人達が非常に多いのですが それは残念ながら違うと思います  

私も それを信じてギターをかなり練習もしましたが、何年経っても、いつまで待っても

音程の知識は分からないままでした 楽器の練習と音楽の勉強は別のモノです 比例はしません

 

さあ 独断と偏見の前置きはそのくらいにして

音程ってそもそも何?ですよね

音程は一つの音では成立しません

では幾つの音で音程は成立するの?

2つの音です

では音程は、その2つの音のどんな関係の事を言うの?

音程とは2つの音の高さの違いの大きさ・・・・の事を云います

或いは2つの音の間の距離や幅考えた方が分かりやすいかもしれません

 

例えばドとファはドレミファですからドから数えればファは4番目上の音です

ファから数えればドは4番目下の音です どちらから数えても4番目の関係になります 

言い方を変えれば ドとファの高さの差は、どちらから数えても4番目の幅や距離がある関係です

そして音程を表す単位として4番目の関係を、4度の関係といいます

 

つまりドとファの音の差 或いはドとファの音の間に存在する 〔音の幅や音の距離〕は4度の関係

と言うことになります

 

もう少し例を見てみましょう ドとミの音程は?

ドを1度(1番目)と考えレが2度 ミはその次だから3度になります

だからドとミの音程は(ドとミの音の幅は)3度の関係になる分けです

 

いかがでしょうか?・・・当然ドから始めるばかりではなく 例えばレとシの音程は6度の音程です

ミとレの音程は7度です 同じ高さのシとシは1度の音程になります 

1オクターブ上のシなら8度ですね

 

ではここで課題です 次の2つの音の音程を度数で答えなさい

1 ドとソ 2 ファとラ 3 シとファ 4 ドとド 5 ミとファ 

6 ミと1オクターブ上のファ 7 レと1オクターブ上のレ

答え合わせは次回に・・・。