石川社中の音楽独り言

ブログ記事の内容に関係なく質問どうぞ!
特にギターや作曲やDTM等をしている方達へ
又愛知県の方達へ是非宜しくです。

裏コードって何? そして使い方は?その2

2016-07-26 05:54:51 | 音楽理論

えーと今回 更新が早いでしょ   早速先回の答えあわせからしましょう

課題は

では次のドミナント7コードのトライトーンを書きなさい

1 C7 2 D7 3 E7 4 F7 5 B7・・・・・・でしたね

答えです

1C7(ミとシ♭) 2D7(ファ♯とド) 3E7(ソ♯とレ) 4F7(ラとミ♭) 5B7(レ♯とラ)

いかがでしょうか? トライトーンはドミナント7コードの第3音と第7音でしたね

 

さてドミナントコードの裏コードは何か? と言う本題に戻りましょう

先回でドミナントコードの不安定さのエッセンスはトライトーンである事が分かりました

 

その証拠にドミナントコードの代理和音をちょっと調べてみましょう

きっと代理和音にも同じトライトーンの音が入っているような気がしませんか?

 

Ⅴ7であるドミナント7の代理はダイアトニック・コード内ではⅦm7-5ですよね?

ハ長調ならばドミナント7はG7になります 又その代理はBm7-5になりますよね

 

そしてG7のトライトーンはシとファになります そしてBm7-5の構成音はファです

どうでしょうか?  見事に同じトライトーンが入ってますよね

唯一の違いはG7ではシとファは 第3音と第7音 そしてBm7-5ではルート音と第5音になります

そこだけですよね・・・・・

そうなるとG7 の裏コードもシとファの音が入っているコードだと 何となく思いませんか?

 

もしそうだとすると

G7のトライトーンであるシとファの音が入ってるコードは、他にどんなコードあるでしょうか?

それに該当するコードが裏コードになります

 

思いつきますでしょうか・・・・・・

 

答えはD♭7になります・・・・Ⅱ♭7ですよね

実際に構成音を調べてみましょう

D♭7の構成音と考えるとややこしいいので まずD7の構成音を考え 

その答えに全部♭を付け加えれば、答えのD♭7の構成音が分かります

 

D7の構成音はレファ♯ラドです   これに全部 今度は♭を付けます

すると レ♭ ファ ラ♭ ド♭ になります・・・ここまでは良いですか?

 

うん? ファはあるけれどシの音が見つかりませんねえ????

でも  大丈夫! ド♭=シ ですよね 

 

つまり D♭7もG7の不安定な特徴であるトライトーンを持っているので

G7の裏コードはD♭7 (Ⅴ7の裏コードはⅡ♭7)である

と言う結論になるわけです

 

では次に具体的に裏コードはどんな使われ方をするんでしょうか?

 

簡単に言えばG7で使われてる箇所にG7の代わりにD♭7にするだけです

 

では実習してみましょう Dm7  G7  CM7をまず弾いてみましょう

(Dm7は5Fで人差し指セーハ 中指2弦6F 薬指4弦7F)

(G7は3Fで人差し指セーハ 中指3弦4F 薬指5弦5F)

(CM7は3F人差し指セーハ 中指3弦4F 薬指4弦5F 小指2弦5F)

 

このDm7 G7 CM7を→ Dm7 D♭7 CM7にすれば

ドミナント7のG7をD♭7の裏コードに置き換えて使っている例になります

因みにD♭7は4Fを人差し指でセーハ 薬指で4弦の6F 小指で2弦の6Fです

急にジャズ的な響きになりますでしょ?

 

さあ課題です 赤字のドミナント7の部分を裏コードに変えてください

1Em7 A7 DM7  2Gm7 C7 FM7 3Am7 D7 GM7 4Cm7 F7  B♭M7

 

因みに 上記は全てⅡm7 Ⅴ7 ⅠM7 の流れです

裏コードのⅡ♭7は 最後のⅠM7の半音下のドミナント7とも考えられます

その辺をヒントにしてやってください 答え合わせは次回に

 

なお半田の石川社中に通う人は プリント課題 裏コードとセカンダリーの1~14を

メールにて


裏コードって何? そして使い方は?

2016-07-23 09:20:15 | 音楽理論

えー先回書いたように、ブログ内容を音楽理論に又ちょっと戻りたいと思います

今回は結構使い勝手が良く格好いいのに、私の見る限りあまり使われていない

〔裏コード〕について取り上げます

 

このコードを入れると急に音楽がジャジーな響きの雰囲気になり、お勧めですよ

ただ残念ながら 主要三和音・代理和音・異名同音等の言葉を全く理解されて無い人は

難しい内容になるので、該当する人は まず そちらから確認してください

 

さて裏コードとは そもそも何ぞや?だけど 

人によって本によって、その裏コードの意味や範囲が違う場合もありますが

一般的な裏コードの解釈として一番多いモノを裏コードの解釈として それに沿って書きます

 

裏コードはまず何のコードの裏かと言うと ドミナント7の裏のコードです

そして裏の意味とは何かというと 代理をすると言う意味です

 

つまり裏コードとはドミナント7コードの代理和音の事です

 

更に補足して言えば 

Key Cでのドミナント7であるコードはG7です そして通常 その代理和音はBm7-5です

裏コードとはそのBm7-5以外の もう一つの第二の代理和音の事です

 

ではここで裏コードである その第二の代理和音が何と言うコードなのかの答えを出す前に

少し理解を深めるために ドミナントとはどんなコードか? 

また代理とは何か?考えて見ましょう

 

まず ドミナントの役割とは?

Ⅰの和音 つまりCメジャーコードの安定したトニックへ移行させる役割です

 

ではその仕掛けは?

ドミナント7 つまりG7のソシレファと言う響きは、弾いてみて分かるように

非常に不安定です   その響きが聞こえると早く安定した響きが聞きたくなります

 

ではその不安定さは何処から来ているのか?と言うと

G7のソシレファの構成音の内の第3音と第7音 つまりシとファの音が不安定な響きを

出しているのです・・・・シの音は5弦なら2F そしてファは8Fですね

つまり6フレット分 離れてるわけです これは2F分の全音だけで数えれば

全音3つ分 つまり3全音離れていると言えます

この3全音の音程差が不安定の仕掛けです 

これを特に英語ではトライトーン(TRY-TONE)と言います

 

実際に弾いて見ましょう5弦の2Fのシを人差し指 4弦の3Fのファを中指で押さえ

2本同時に弾いてください・・・・どうですか? 不安定ですよね

G7コードの まさにエッセンスを弾いてる感じです

 

次にその指を上下入れ替えるように

人差し指は下に行って4弦の2Fのミ 中指は逆に上に上がって5弦の3Fのド

にします ・・・・どうですか安定したでしょ?

 

1 これはG7の第7音のファが半音下がってミの音に移り(Cコードの第3音のミ)へ

2 もう一つG7の第3音のシの音が半音上がってドに移り(Cコードのルート音)へ

夫々動いた結果 不安定から脱して安定したのです これを解決と言いいます 

 

そして1をドミナント7の第7音の下行限定進行 (ファ→ミ)

2をドミナント7の第3音 つまり導音の上行限定進行 (シ→ド)と言います

 

まあこれがG7からCコードへ移行した時に 不安定から安定になる仕組みです

 

さあ ではここでもう一度裏コードに考えを戻しましょう・・・・ 

ドミナント7はトライトーンを持っているから不安定でしたよね

それゆえ ドミナント7の役割を有しているわけですね

 

ならば推測ですが

その代理である裏コードも同じトライトーンを持っているはずですよね

そうでないと ドミナントの特徴である不安定さを持つ事はできませんよね

そう思いませんか・・・・? 

 

長くなったので続きは次回にします

 

さて課題です トライトーンはドミナント7コードの第3音と第7音でしたね

例えばA7なら ラ構成音は ド♯ ミ ソ なのでトライトーンはド♯とソです

 

では次のドミナント7コードのトライトーンを書きなさい

1 C7 2 D7 3 E7 4 F7 5 B7

 

答え合わせは次回に・・・・。


隣接した和音はバスと逆行させる原則・・って何の事?Ⅲ

2015-04-06 03:38:06 | 音楽理論

えーと お待たせしました・・・(最近色々いそがしくて・・・・)

 

早速ですが 先回の答えあわせをしましょうか?

如何ですか皆さん  少しは考えてみましたか・・・課題は下記の通りでしたね

 

課題 

Fコードの  ファ  ファラドから隣接する和音であるGコードに移る時

バスが上行しているので その反対 つまり構成音が全て下行している組み合わせはどれか?

 ソ  ソシレ    2   シレソ     3    レソシ

 

1と答えた人・・・違います 前のコードの構成音はファラドなわけで 詳しく分析すれば

下君はファ→ソを歌って下行せずに上行している  中君はラ→シ 明らかに下行せず上行している

上君はド→レ これも下行せず上行している・・・よって構成音全てが下行せず全部上行している

一番やっちゃあいけない配置です・・・

特に良くない理由はもう一つあって 今回は詳しくは書きませんが 

一般的な豆知識として この部分覚えなくても流して読んでくれれば良いですよ

 

Fコードのバスと上君の音はバスがファと上君がド つまり5度の関係です そして同じく

Gコードに移った時のバスと上君の関係もソとレ・・・つまり5度の関係です・・

このように同じパート間(この場合はバスと上君)で5度が続く事を連続5度の禁止・・と言って

言葉は難しいけれど 簡単に言えば空虚な面白くない響きが2回も続くので避けて頂戴

って言う意味です。

 

でもそれも共通音保留と隣接した和音の2つの原則を守るとほとんどが避けれますので

合唱曲や厳密なクラシックの曲でない限り、神経質に考えなくて良いです(これは私の意見)

 

さて 2と答えた人・・間違いです  隣接した和音は共通音がないことが多いので

バスの動きとは逆行させるわけですが その場合もう一つの要因として

前のコードの構成音に対し基本的には一番近く・・・と言う事も必要なわけです

その意味ではファラドからシレソは下行させるには下君中君上君が全員 遠いでしょ?

又上行しては良くないが上行しても遠い・・・だから良い選択ではありません。

 

3と答えた人・・・・あなたが正解です・・・今までの事をよく理解しています 

構成音全員が下行していますね 下君 ファ→レは3度下行 中君 ラ→ソは

すぐ下の2度下行 上君はド→シを歌い すぐ下の2度下行ですね

つまり全員が下行していて尚且つその移動距離が近い ・・と言う条件を満たしています

 

如何でしょうか・・・そんなに難しくなかったと思うのだけれど・・

限られた紙面で説明する難しさはありますが そこはこちらの工夫とこのブログを支持してくれる

皆さんの賢明な想像力でお互い困難を乗り越えてゆきたいですね

 

このブログでの私の到達したい地平線は 

 

とかく難しく固い音楽理論の言葉を私達の理解できる言葉に解凍し

プロだとかアマチュアだとかは関係なく 音楽を人生の友とする人達  そして 

音楽を更に知り成長させたい人達が、言葉の難しさや機会を逃した事で吸収出来なかった 

私達にとって本来有意義な音楽の栄養やビタミンを、もう一度新たに吸収し直す事で 

今はまだ小さな音楽の蕾を膨らませ、成長させ、本来の自分らしい花を咲かせる事です。

 

 

 


隣接した和音はバスと逆行させる原則・・って何の事?Ⅱ

2015-04-02 03:11:34 | 音楽理論

えーお待たせしました・・・先回の続きです

その前に先回の課題の答え合わせをしましょうか 課題は

課題・・・下記のコードの流れの中で隣接した和音は何処か?

そしてその隣接した和音のバスが上行しているのか下行してるのか答えなさい

1 C  G   Am   F

2 G  C    D7   Em

3 A7 D7  A7   E7 D7  A7

 

でしたね

1の答えはG→Amが隣接和音です バスは上行ですね

2の答えはC→D7→Emの部分が隣接和音 バスは全て上行だよね

3の答えはE7→D7が隣接和音 バスは下行になります

如何でしたか? ここまではまあ簡単でしょ ?

 

 

ではここで本題の隣接した和音はバスの動きと逆行させる・・・の逆行の意味とは?

 

まず何を逆行させるかと言うと それは和音の構成音になります

例題で解説しましょう 例えばF→Gは隣接した和音です

そしてバスはファからソなので上行ですね  さてここから説明が難しくなります 内容の言葉が

分からない人は 先々回くらいでしたか コードの共通音保留の原則って何の事Ⅱ?を

先に読んでからにしてください。

 

和音は基本的に 下にコードのルート音(コード名の音)のバスを置き その上に構成音を載せます

つまりFならば バスがファ その上の構成音はファ(下君) (中君) ド(上君)にしましょう

上君等の面倒な言葉を省けば  ファ  ファラドですね  (赤・・・バス 青・・・・構成音)

勿論 此処では横書きで書いてありますが 左から順番に低い音の縦の並びを意識してくださいよ

 

低い音でバスのファが支え その上にバスの音より音の高いファラドのコード構成音の響きが鳴って

安定するわけです

 

では次にGコードを考えましょう FコードとGコードは隣接する和音なので 基本的には

共通通する音はなかったんですよね つまりその場合は近くの音に配置するわけですが

まあ とりあえずGコードは こんな3つのパターンが考えられますね

1  ソシレ  2  シレソ  3   レソシ

1はバス以外の構成音が基本形 2は第一転回形 3は第二転回形になってますね

 

ここで本題のバスと逆行というのは・・・・バスがF→Gは上行しているので 

それとは反対方向に逆行して、上の構成音は下行させる・・・・という事です

・・・勿論バスが下行している場合は その上の構成音は上行させる事になります

 

これが隣接した和音はバスの動きと逆行させると言う意味です

 

ではその意味で上記のFコードの次のGコードは 1  2  3 のうちのどれが正しいか?

・・・という事を考えてゆきます

 

さあ これは今回の課題にしましょう 考えてください・・・・ヒントは下君も中君も上君も

バスが上行しているのでGコードの構成音は

前のFコードのバスの上に載っている構成音の ファラドの音に対して皆 下行してないといけません

 

課題 

Fコードの  ファ  ファラドから隣接する和音であるGコードに移る時

バスが上行しているので その反対 つまり構成音が全て下行している組み合わせはどれか?

 ソ  ソシレ    2   シレソ     3    レソシ

 

さあ答えは次回に ・・・・何かの参考にでもなれば嬉しいです。


隣接した和音はバスと逆行させる原則・・って何の事?

2015-03-29 03:04:04 | 音楽理論

えーと今日のテーマの前に先回の課題の答えを書きます

如何でしたか皆さん できましたかあ?

先回も書いたように このブログを訪問する人はやっぱり知りたい国の人達なんでしょうねえ

何処の誰かは分からないけれど訪問者数のデーターは増えてるので・・・

それだけでも何となく、やっぱ嬉しいもんだねえ・・・だって他に面白いブログは一杯あるし・・

 

恐らくその訪問者の中には 私と直接会った事のある人も何人かはいるでしょう

その人達は特に今後出すであろう課題をやって下さいよ・・・勉強は私も毎日していますよ今も

 

さて先回の答えです

C   ドミソ  3弦5F薬指 2弦5F中指 1弦3F人差し指

Am  ドミラ  3弦2弦1弦の5Fを人差し指1本で真っ直ぐ押さえる

F   ドファラ その人差し指をそのまま押さえたまま 中指で2弦の6Fを足して押さえる

G   シレソ  その人差し指を平行移動で今度は3・2・1弦の3Fを真っ直ぐに押さえ

         そして中指を3弦の4Fに足して押さえる

 

いかがでしょうか?それ以外の指の方法もありますが楽器の基本は

前押さえてる指を如何に有効に崩さず使うかがスムーズな運指に繋がるので

そのポイントさえ踏まえれば、どんな指でも構いませんよ・・・

 

いずれにせよ響きの弦の本数は少ないので効果は弱いですが

本来のコードの連結(流れ方や結び方)の基本である共通音を保留する事で生じる

コードのジグザグ感の少ない響きは、少しは体感出来るのではないでしょうか?

 

さて遅くなりましたが コードのアレンジで共通音保留の原則と同じ、もう一つの基本

隣接した和音はそのバスの動きと逆行させる

うわあ??!・・・むつかあひいい もうちょっと簡単に言えんのかいなあ? (ホンマや!)

言葉聞いただけで  もう あんたあ わしらあ くじけそうになるでエ  (ホンマ ホンマ!)

 

ホントだよねえ 何で音楽書はあんなに言葉が難しく書いてあるのか 

又それで知りたい国の人達が どれだけ挫折して哀しい想いをした事か・・・・本当に残念・・・・

まあ その為にもおじさん やっぱ頑張るよ!・・・(うん!!涙)

 

えーとなんだかよく分からなってきたけれど・・・説明しましょう

隣接する和音と言うのは隣の和音って事です・・・例えばC Am F G流れのコードの中で

隣同士と言うとFとGですよね Fの次の音はGだし Gのすぐ前の音はFだよね

C D E F G A B C・・・だから  CとAmは6度(6番目)だし隣ではない

 

では次にバスと逆行させるって どういうことかと言うと・・・

バスと言うのは基本的にコードのルート音(コードの名前になっている音)の事です

だからこの場合のバスとはCやAmはCとA FとGはそのままFとGだよね

 

そして隣接してるFコードGコードのバスの動きは上記に書いた様にFからGへと動く

そしてその動き方は上に動いているよね・・・これを上行(じょうぎょう)したと言います

例えばAm →GはバスがAからGだから下に動いてるでしょ?

これをバスが下行(かぎょう)したと言います・・・・ではここまでで課題をしてください

 

課題・・・下記のコードの流れの中で隣接した和音は何処か?

そしてその隣接した和音のバスが上行しているのか下行してるのか答えなさい

1 C  G   Am   F

2 G  C    D7   Em

3 A7 D7  A7   E7 D7  A7

 

さあ答えは次回に・・・何かの参考にでもなれば嬉しいです。