さあ お待たせです テンションは以前にも取り上げましたが
今回新たな気持ちで又書きたいと思います
その前に先回の3つの課題の内の、残された3問目の解答を先に書いておきたいと思います
課題は
バンド練習中 CM7を知らないので、自分の知ってるCコードを弾いてたら【それでもいいよ】と
言われた そして次はDM7の指示の箇所を、又そのコードを知らないので 名前の近い
D7を知ってたので、又代用できるだろうと思って弾いてたら 今度はめっちゃ
それはダメだ!と怒られた なんで?・・・って問題でしたね
答えです
CM7とCコードとは同じ家族なのです つまり曲の中心的な響きと機能を持ち合わせた
主和音と言うくくりの同じ家族なのです Cはその基本形で3和音 CM7はもう1音足した
4和音です つまりどちらで弾いても、基本的な曲の中心的な安定した機能は無くしていません
しかしDM7とD7では そのくくり自体 つまり家族自体が違うのです
DM7は主和音(場合によっては下属和音)ですが D7は属和音と言う家族なのです
属和音は曲の中心的な安定した響きではなく その逆の、曲の中の不安定さ特徴としてます
それ故 不安定な属和音の次には私達は安定した主和音の響きを求める気分になります(解決)
つまりDM7の箇所をD7で弾くってことは 安定した響きの箇所を逆の不安定な響きで
表現してる事になるのです・・・だから怒られたのです いかがでしょうか?
さて今回のテーマのテンションですが、テンションってそもそも何さ?って事ですよね
テンションの言葉そのもの意味は【緊張】ですが 違う意見もあります 私が以前接した
ユタ州出身のアメリカの若きギタリストはテンションはExtension つまり拡張だと言います
つまり音が拡張されて、どんどんお洒落で複雑な響きになってゆく と言う意味です
まあ 両方を取って 緊張感のある音が拡張されてゆく という解釈を私はしています
では具体的にどんな音がテンションになるんでしょうか?
コードやスケールによってもテンションが変わってきますが、今回はまずはざっくりと
テンションをとらえたいと思います
コードの構成音は奇数でテンションは偶数です ・・・どういう事かと言うと
例えばドレミファソラシドと言うスケールがあったとします 度数表記を加えれば
123 4 5 67 8 ですね
このドレミファソラシドは音階(スケ―ル)ですが、これをコードにしてみます
ドの音を中心の主音として、そこから奇数の音を順番に拾います(奇数倍音列)
奇数は1357ですから、ドミソシの音になります つまりCM7と言う4和音のコードになり
これがドレミファソラシドと言うスケールをコードで表現した事になります
CM7は4和音ですので4人の人でハモれますが 仮にもっと人がいて5和音6和音が
可能で、もっと響きを豊かにしたい時 その場合は更に奇数を、どう足すのでしょうか?
ここでテンション登場です 音の幅をもう1オクターブ広げて2オクターブで考えてみます
1オクターブ内の奇数は黒の太字 2オクターブからの奇数は赤の太字です
ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド ですね
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 ドミソシレファラになります
この中で1オクターブ内のドミソシはCM7(4和音)になります そして
オクターブ上からのレ(9th)ファ(11th)ラ(13th)が、問題のテンションになります
基本的に4和音の上の9度11度13度でテンションは作られます
さてここで少し 見かたを変えてみましょう テンションのレファラの音って2度4度6度と
同じですよね ドレミファソラシド
1 2 3 4 5 6 7 8 (オクターブの違いはありますが)
ですからコードの構成音は奇数(1357)
テンションは偶数(246)になるわけです いかがでしょうか
さあ ではここで課題です
レミファソラシドレ(Dドリアン)とミファソラシドレミ(Eフリギア)のスケールで
コード構成音とテンションを書きなさい 答え合わせは次回に!