はあい お待たせしましたあ 今回ダイアトニック・コードの次に覚えておきたい
ケーデンスの事に触れてみたいと思います これで何のメリットがあるかというと
ダイアトニックだけではメロディーにコードを付ける時に 何種類かのコードの候補は分かりますが
そこからどの候補が良いか迷う部分がありました ケーデンスはその何種類かの内のこれだ!
と更に候補の的を絞ってくれるわけですね それで先回の答え合わせは
内容がケーデンスも含まれてるので一応ケーデンスを説明してからにしましょう
ケーデンスとは日本語で終止形 ドイツ語ではカデンツと言います
クラシックの和声学Ⅰの赤本を勉強をした人はカデンツですね
ではそのケーデンスは、どういう事かと言うと コードの自然な流れ方の基本と考えてください
どんなコードも3種類に分けられます 主要三和音である 主和音(トニック)かその仲間
下属和音(サブドミナント)かその仲間 或いは属和音(ドミナント)かその仲間の3種類です
以前ブログに 学校で例えたクラス分けと そのクラスの学級委員長とクラス委員の関係です
覚えてますか?トニック・サブドミナント・ドミナントと言う個性の違う3つのクラスがあって
どのコードも個性別に そのクラスに分けられ その個性の代表のコードが学級委員長になり
学級委員長に似た構成音や機能持つコードがクラス委員(代理)に分類されるんでしたね
つまりどんなコードも トニック・サブドミナントドミナントの主要三和音の個性に分かれるのなら
3種類のクラスが どのクラスからどのクラスへ流れやすいか? 或いは流れにくいか?を知れば
どんなコードに対してもそのコードの所属するクラスさえ分かれば迷うことなく
この場合はこっちのコードのほうが自然な流れ或いは一般的だと選択肢が絞れるのです
そしてそのクラスごとの流れやすいケーデンスの分類も3種類です 簡単だから暗記しましょう
これをまずよく知られてる 一般的なケーデンスを図式化で書くと (K-1等はケーデンス1の意味)
正格終止 (K-1)・・・トニック→ドミナント→トニック (TーD-T)
変格終止 (K-2)・・・トニック→サブドミナント→トニック(T-SD-T)
混合終止 (K-3)・・・トニック→サブドミナント→ドミナント→トニック(T-SD-D-T) です
まあちょっと 何のことなのか?分かりにくいと思いますので説明しますね
まずトニックからはドミナントとサブミナントの両方へ行けます
そしてサブドミナントからもトニックとドミナントの両方へ行けます
しかしドミナントからはサブドミナントには流れずトニックに行けます
ってな事になります ・・但しこれはあくまでも基本的にはです
この通りではないケースも一杯あります これは私の持論ですが新しい事を勉強をする時に
例外から学んでると基本が分からなくなります まず普通はこうすると言う基本からです
(注意 K-2等の番号は本によって異なる事があります このブログではこの番号で統一します)
ではここで先回の課題の1でケーデンスを実際に分析してみましょう 課題は
下記のコード進行で 少し違和感のあるコードの流れはどれでしょうか?・・・主観でいいですよ
1 C Am F G7 C
2 C Dm F Am C
3 C Am G7 F C
4 C Dm Em F C でしたね
ここでまずケーデンスから見てアウトな流れがあります どれでしょうか?
そうです3番のG7からFはG7のドミナントからはFであるサブドミナントにはいけず
トニックしかいけませんので3番は没です
では他の進行のケーデンス分析しますが 便宜上 主要三和音の代表コード つまり級長のコードは
トニックはT サブドミナントはSD ドミナントはDとします
又代理つまりクラス委員のコードは夫々に´をつけます(注意これはこのブログ内だけのことです)
1のC Am F G7 Cをケーデンス分析すればC(T) Am(T´) F(SD) G7(D) C(T)です
最初のCとAmは共にトニックなので CとAmで共通のTと考えると T-SD-DーTになります
これは混合終止(K-3)ですね (実際上はTではなくTですよ勿論 分かりやすくしてるだけです)
4のC Dm Em F Cは C (T) Dm(SD´) Em(T) F(SD) C(T)なので
T-SDーTーSD-Tと言う 変格終止 K-2の繰り返しパターンですね
2のC Dm F Am Cは ケーデンスの分析以前に 先回のダイアトニックで説明したように
DmからFへのサブドミナントのクラス委員から級長へ 又AmからCも
トニックのクラス委員から級長へ流れているので この時点で良いコード進行とは言えず没です
つまり課題1の答えの違和感のあるコード進行は2と3になります
どうですか皆さんの主観と合っていましたか?
さて課題です 次のコード進行を上記の様にTやT´等の種類別をしてから
K-123の内のどれなのか分析して下さい 又ケーデンス上違和感のあるコード進行も探しなさい
1 C F Dm G7 C
2 C Am Dm G7 F C
3 Dm G7 Em Am F G7 C
4 C G Am F Dm G7 C
課題2の答えと 次回の課題2はコメントに書きます
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