まず最初にこでのアドリブとは、コードの制約をあまり受けずにアドリブ表現が出来る
モード奏法等のアドリブの事ではなく 一般的なコードに適応した意味でのアドリブの事です
アドリブをする時には曲想やコード進行等によって多くのスケールが使われます
特にメジャースケール(ドレミファソラシド)とマイナースケール(ラシドレミファソラ)
そして
メジャースケールを2音減らし5音にしたメジャーペンタトニックスケール
(ドレミソラド) 最後のドは1オクターブ違いの同じ音なので5音と言うことです
マイナースケールを2音減らし5音にしたマイナーペンタトニックスケール
(ラドレミソラ) 最後のラは1オクターブ違いの同じ音なので5音と言うことです
そして
メジャーペンタトニックスケールに♭3度の音を足したメジャー・ブルーススケール
(ドレミ♭ミソラド)・・・メジャーペンタよりブルージーになります
マイナーペンタトニックスケールに♭5度の音を足したマイナ・ブルーススケール
(ラドレミ♭ミソラ)・・・・マイナーペンタよりブルージーになります
そして
メジャースケールの7度のシの音をシ♭に変えた ミクソリデイアンスケール
(ドレミファソラシ♭ド)・・・メジャースケールに黒人色が加わった感じがします
マイナースケールの6度のファの音をファ♯に変えた ドリアンアンスケール
(ラシドレミファ♯ソラ)・・・・マイナースケールにモダンなジャジーさが加わった感じがします
等が大体皆さん最初にアドリブをするために覚えるスケールではないでしょうか
ただアドリブする人なら多分自分自身で認識していると思いますが・・・
同じアドリブする人の中でも、耳が慣れてくると次の2種類のタイプに分かれると思います
一つは
毎回バックのコードの響きと弾いてるアドリブが、合ってる時と合ってない時があって
調子よく行けばバックと合っていて最高のノリになるし 合ってない部分になると
白けて演奏を中断してしまうし、聞く側も何処で音をはずすだろうと不安になってくる
まあそんなタイプの人と
もう一つは
言うまでもなくその逆で、コードの響きに対しよくアドリブがマッチしていて
又音が外れる事がないので、聞く側も当然安心して音楽が楽しめ アドリブを弾く演奏者の
テクニックや力量にパワーさえもらう事が出来ます
前者は所謂 〔ペンタ・一発屋〕と言う人達で、結構センスのいい人や
テクニックのある人も多いけれど 残念ながら何時崩れるかと言う不安がいつもあります
ではその差は何処か?・・・・と言うと答えは2つだと思います
コード進行を意識しているかどうかの違いと・・・そしてもう一つは
そのコードにどの音を入れればマッチするか・・・と言う事を知っているか知らないかです
両者ともアドリブは〔センスと雰囲気だ〕とよく言います そこまでは共通しているけれど
前者の人達は曲の響きの物語 つまり〔コード進行〕を意識せずにアドリブする人が多いです
それに比べ後者の人達はコード進行を強く意識し、何処でどのコードに変わって
その時にはこのフレーズを弾くとか或いはこの音でバックのコードの音と響かせよう
とか・・・・言葉は悪いけれど ある意味の計算をします
無論最初から最後までが 全てそんな計算をしている訳ではなく曲の途中で
そんなことを忘れ好きな指癖も交え、アドリブを楽しんだりもしますが、でもポイント部分は
コードを意識して音をはずさないように アプローチや到達する音又長く伸ばす音を考えて
弾いています
つまり両者の違いはコードの響きやコード進行をどれだけ意識するかと言うコード認識度と
各コードにどの音が響くのか又はまるのかと言うコード構成音の知識量の違いだと思います
勿論すぐにコードを意識したアドリブを手にする事はコードやスケール知識の問題があって
中々大変なのですが・・・まあでも その第一歩として
次回は全部のコードを意識しなくても比較的コードを意識したアドリブの感じがする
簡単アドリブの仕方を一つ紹介します
興味のある方は次のコード進行のバッキングをギター等で録音しておいてください
アドリブに使うスケールは簡単にドレミファソラシド(Cメジャースケール)にしておきましょう
C-Am-DmーG7
C-Am-Dm-G7-C C7
F-G7-Em-Am
F-G7-C-Am
Dm-G7-C-G7
C-Am-Dm-G7ーC