どうも長らくお待たせしましたぁ・・・さあ 早速先回の答え合わせをしましょうか
課題は FM7のスケール ファソラシドレミファは何処にも♯記号はないのに
何故♯11thと言うテンションになるのか考えてください 又それはオルタードテンションなのか
ナチュラルテンションなのかも考えてください・・・・・でしたね
ではまず11thはそもそも何でしょうね・・・ 11thは4度の1オクターブ上の音の事です
では更にその4度って一体何でしょう?・・・4度とは或る音から4番目になる音の事です
例えばドから4度(4番目の音)はファの音です ではその距離はどれ程離れてるのでしょうか?
何故 ここで音同士の距離が問題になるかと言うと その2つの音を同時に鳴らした時
その音同士の距離の違いで響きも違ってくるからです・・ですから音程は
音と音との距離の違いの事と言っても過言ではないです コードは3つ或いは4つの音の
距離の違いによって響きを作り 人の心の心象風景や四季折々の季節の風景等を響きに例え
或いは物語にして私達に提供してくれるわけです じゃあ今回課題の具体的な音の距離を調べます
ドは5弦の3フレット そしてファは5弦の8フレットだから5フレット分離れてるわけです
そして課題の問題になってるFM7の構成音の同じく4度の関係にあるファからシは
ファは4弦の3フレットからシは9フレットだから6フレット分離れてるわけです
何故違いが出るのかですよね・・? それはつまり
ドとファ・ファとシは同じ4番目同士なんだけれどドとファの間にはミファの半音が入るし 一方
ファとシの間にはファソラシなので半音が一つも入らないのでファとシの4度の方が長いわけです
しかし一般に4度と言えばドとファのように間に半音が一つ入る4度 これを完全4度と言います
つまりこの完全4度を11thとしてるわけです 然るにファとシの4度はそれより距離が長いので
増4度と呼んでいます・・そしてここで問題なのは増4度は11thと表記する事は出来ないのです
何故なら完全4度のほうを11thとしてるから混乱します じゃあ増4度はどう表記するかと言うと
完全4度より距離が長いので♯11thと表記するわけです
さあ答えですFM7のファとシは増4度になってるので完全4度の11thではなく
あえて♯11thと表記するのが正しいわけです
そしてもう一つの答え その♯11thは元になるファソラシドレミファの音に
何処かの音に事情や都合があって♯を付けたのではなく
音階の中のファとシの音の距離にそのまま出来てる♯11th(増4度)ですよね・・・?
ですからオルタードテンション(変化させたテンション)ではなく
ナチュラルテンション(音階の中に自然にそのままに出来るテンション)なのです
ですから答えはナチュラルテンションですね
うーん 確かにややこしい話ですね テンションが難しいのはこんなんが原因の一つです
更に言えば上記の♯11thはオルタードだと言う人も少数だけどいます
諸説あるけどその多くは♯・♭が付けばオルタードテンションと最初に覚え込んでしまった事が
原因のようです ただその事が余計にテンションの混乱を招いている原因にもなっています
さあ課題です下記の音階(スケール)から出来るコード名とアボイドノートそして
そのコードのナチュラルテンションを答えなさい
1ソラシドレミファソ
2ラシドレミファソラ
3シドレミファソラシ
何かの参考にでもなれば嬉しいです
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