八月二十一日(水)晴れのち雨
贋作オセロー
通し稽古
初めて
通してみた
正直
ボロボロ
キャストは
どの場面でもノッキングを起こし
台詞は出ないわ
台詞が飛ぶわ
動き間違えるわ
動き止まるわ
まあ
さんざんの通し稽古だったけど
キャストたちが
そんなぎりぎりの状態の中で
この膨大な台詞量を
体から吐き出して
動き回っているこの演劇に
大きな光が見えた
修正して
修正して
もっと役者たちを
極限状態まで追い込みたい
まだ
脳で整理していることを
ぶっ壊して
体から吠える台詞を吐き出させたい
そんな演出を
明日以降も
どんどん盛っていこうと思う
綺麗さはありません
派手さもありません
ただ
そこには
役者が居ます
ただ
そこには
肉の塊が居ます
ただ
それだけの芝居です
是非
この7名を
破壊します
明日も
小欲を捨て
大欲に立つ
八月二十日(火)晴れ
贋作オセロー
集中稽古
昨日
やれなかった場面を
時間をかけて返していく
今回は
表現するってより
体現するって言葉の方が
近いような演出
こうやって
何かを飲む芝居なんかも
全てマイムで行う演出
つまり
小道具は一切出ない
舞台上にあるのは
詰まれた平台と箱馬
立て掛けられた格子パネルと
役者の肉体のみ
見つめる者と
見つめられる者が存在するなかで
その両者を
観客が見つめている何とも不思議な劇空間を創っています
明日から
毎日通し稽古の日々
ここまで
創ってきたピースを繋げていく作業
どんな化け物が生まれるか
毎日
猛獣使いのように
鞭を鳴り響かせます
明日も
小欲を捨て
大欲に立つ
八月十九日(月)晴れ
夏の峠が
越えた始めたことを
ここ数日で感じている
そっと吹く風が
少し涼しくなってきた
夜
虫の音が
響き始めた
夏の終わりは
何だか
毎年寂しさが生まれるけど
新しい季節が来る愉しみも生まれる
昔の日本人は
こういう感情を
言葉に残してきたのだから
情緒があるんだなと
改めて思う
贋作オセロー
今日から集中稽古
午後から
稽古場に入り
気が付けば夜
こんな日々が続きそうな
とても濃密な稽古だった
細かい瞬間を埋めて
新しい空間を作っていく
ちょっとした行動
ちょっとした向き
一瞬一瞬を
丁寧に弄っていくことで
大きなうねりを創っていく
小さな積み重ねを
無意識に観客に植え付けていく
大胆なことに走りがちだけど
まずは
繊細なことを丁寧に
秒で終わる毎日が
まだまだ続きそうだ
昼間の蕎麦も
まるで昨日のことのよう
明日も
小欲を捨て
大欲に立つ
八月十八日(日)晴れ
劇団Focus×テアトルアカデミーコラボ
2024秋オンライン公演
本日
日曜チーム
本稽古
こちらも
2週間振りの稽古
そして
5回目の本稽古
日曜チームは
オンライン公演出演経験者が
比較的多いので
土曜チームとは
また違った到達点がある
今まで
やってきてもらった作品や
今まで
演じて来てくれた役柄があるため
当然
それよりも
「更に一段階上を目指して欲しい」
という願望もあって
作品を振り分けたり
配役をしている部分がある
それぞれの課題が
それぞれのチームで克服してきて
また新たな課題が増えた稽古だった
あとは
こちらも
昨日の土曜チームと同様
精度を上げていくのが目標
2日間で
8チームの稽古を行う
ここ最近は
全チーム通し稽古を行っているが
全チーム含めて
誰もケアレスミスをしない通し稽古は1度もない
ここを
目指してほしい
その作品を
その役者を
アマチュアととるか
プロととるかは
観客が決めることだ
因みに
ここで言う精度とは
ケアレスミスのことだけど
「観客にバレなければいい」
という低レベルのことではなく
出演者全員が最高の状態で満足した公演を
観客に提供出来るかどうかである
稽古後は
彼龍執筆
こちらも
徐々に山場だ
明日も
小欲を捨て
大欲に立つ
八月十七日(土)晴れ
劇団Focus×テアトルアカデミーコラボ
2024秋オンライン公演
本日
土曜チーム
本稽古
2週間振りの稽古
そして
5回目の本稽古
各チーム
いよいよ仕上げ段階に入って来た
出演者たちにも
そのよう気合いが伺えた稽古だった
全チームに言えることは
精度を上げる
という課題をクリアにしていく
お店に行って
どんなに美味しい料理でも
ちょっとしたケアレスミスで
その料理が台無しになることがある
それと
同じように
どんなに良い芝居でも
台詞の言い間違え
台詞のノッキング
出とちり
まず
物創りをする我々が
最低限の
お客さんへの対する誠意は
「自分たちが観せたい最高のものを届ける」
ことだ
好き嫌いは
その後の話
次の稽古も
2週間後
体調管理もしつつ
鍛錬に励んでほしい
自分を信じず
自分を疑いつつ
今宵は
久々の
ジョニーウォーカー
ハイボールで
明日も
小欲を捨て
大欲に立つ