「国立追悼施設を考える会」の裏に潜む「ポスト小泉」を狙う「ダークホース」としての「加藤紘一」

2005年11月18日 22時43分42秒 | 政治
「靖国神社」が、「外交カード」として使われるばかりか、ここにきて「ポスト小泉」の「対立軸」として利用される気配が高まってきている。 自民党の山崎拓前副総裁が中心になり、靖国神社とは別の「国立追悼施設を考える会」を公明、民主両党を含む超党派で結成して議員連盟の会長に就任した。この議員連盟には、福田康夫元官房長官や加藤紘一元幹事長らも結集している。福田元官房長官は、「ポスト小泉」への意欲を秘めていると思われている有力候補者の一人である。 これに対して、あくまでも「靖国神社」を守ろうという国会議員や元議員ら七十人が集結し、「反対運動」を起こし、「小泉首相支持」とともに、「ポスト小泉」の有力候補者として国民から圧倒的支持を得ている安倍晋三官房長官への援護射撃を行っていこうという構えである。
 これまで、中国や韓国が、靖国神社を「外交カード」として利用してきたのに対して、小泉首相は、靖国神社参拝を強行して、「逆外交カード」と使い始めている。「福田内閣のときのように強い姿勢で臨む方が、外交的には有効である」との考え方からである。 しかし、山崎拓前副総裁の腹の中はかなり違っている。かねてから「小泉首相の靖国神社参拝に反対」の論陣を張ってきている盟友・加藤元幹事長を「ダークホース」としてじっくり育て上げ、「ポスト小泉」に一気に担ぎ上げようという遠望深慮から、議員連盟を結成したとも言えよう。「友情」のためなら、何でも利用するという山崎前副総裁の「ロマンと実利」を共に実現しようとする巧妙な戦術である。
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