◆各政党は、7月の参議院議員選挙に向けて、事実上、選挙態勢に突入している。国民投票法案が14日の参議院本会議で可決成立が確実になり、改選議員は、わが身がどうなるかが心配で、いまや法案どころではないだろう。
安倍自民党は、「憲法改正」を、小沢民主党は、「格差是正」をそれぞれ争点にしようとしているけれども、どちらも、パンチに欠ける。「憲法改正」は、安倍首相の趣味的世界に無理矢理つき合せられそうなテーマであるし、「格差是正」の方は、根本的解決策が示されていないので、どこかウソ臭い感じがするからである。
◆しかも、安倍首相は、どうも「戦前回帰」が拭い切れないのが、心配のタネである。現憲法制定過程でもそうだったが、日本人が憲法に携わると、どうしても「反動的」になる恐れがある。一方、「格差社会の是正」とは言っても、「経済・雇用政策」の裏打ちがなければ、単なる「幻想」に終わってしまうだろう。
◆結局のところ、どの政党も、これからの日本の進むべき道を描き切れていないところに問題がある。国民の間では、「日本は、これからどういう国になるのか」という不安が漂っている。それがはっきりしない限り、選挙は、選挙好きな政治家たちが中心となったただのお祭騒ぎになるのは、確実である。
◆高杉晋作の「おもしろきこともなき世をおもしろく」という言葉が思い出される。晋作にちなんだ名前を持った安倍晋太郎元外相の息子である安倍晋三首相の顔をテレビで見ていると、今日もまた「鬱病」に陥りそうになる国民は、少なくないではないか。
参議院議員選挙が、おもしろくなければ、投票率は下がる。「国民は寝ていて欲しい」とうそぶいた森喜朗元首相の顔が浮かんできた。いまの世の中をおもしろくなくしているのは、ひょっとしたら、与党の陰謀かもしれない。パリの大統領選挙の投票率は、82%もの高率を記録したそうだが、日本国民も、見習いたいところである。
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安倍自民党は、「憲法改正」を、小沢民主党は、「格差是正」をそれぞれ争点にしようとしているけれども、どちらも、パンチに欠ける。「憲法改正」は、安倍首相の趣味的世界に無理矢理つき合せられそうなテーマであるし、「格差是正」の方は、根本的解決策が示されていないので、どこかウソ臭い感じがするからである。
◆しかも、安倍首相は、どうも「戦前回帰」が拭い切れないのが、心配のタネである。現憲法制定過程でもそうだったが、日本人が憲法に携わると、どうしても「反動的」になる恐れがある。一方、「格差社会の是正」とは言っても、「経済・雇用政策」の裏打ちがなければ、単なる「幻想」に終わってしまうだろう。
◆結局のところ、どの政党も、これからの日本の進むべき道を描き切れていないところに問題がある。国民の間では、「日本は、これからどういう国になるのか」という不安が漂っている。それがはっきりしない限り、選挙は、選挙好きな政治家たちが中心となったただのお祭騒ぎになるのは、確実である。
◆高杉晋作の「おもしろきこともなき世をおもしろく」という言葉が思い出される。晋作にちなんだ名前を持った安倍晋太郎元外相の息子である安倍晋三首相の顔をテレビで見ていると、今日もまた「鬱病」に陥りそうになる国民は、少なくないではないか。
参議院議員選挙が、おもしろくなければ、投票率は下がる。「国民は寝ていて欲しい」とうそぶいた森喜朗元首相の顔が浮かんできた。いまの世の中をおもしろくなくしているのは、ひょっとしたら、与党の陰謀かもしれない。パリの大統領選挙の投票率は、82%もの高率を記録したそうだが、日本国民も、見習いたいところである。
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