◆鳩山由紀夫政権が、9月16日誕生した。この政権の閣僚配置を表向きではなく、裏舞台から分析してみよう。
まず、「カネ」である。官房機密費(数十億円)を握ったのは、鳩山由紀夫首相(小沢一郎幹事長と二人三脚)であり、この管理人が、鳩山首相の側用人・平野博文官房長官である。官房機密費は、官房長官室の金庫に収めてあり、適宜引き出して領収書なしで費消することができる。
外交機密費は、岡田克也外相(小沢一郎幹事長の弟子)が掌握する。国家財政は、藤井裕久財務相(小沢一郎幹事長の老臣)が配分を担当する。
◆次に、「利権」である。第一は、防衛利権と環境利権は、小沢一郎幹事長が自民党から奪還し、防衛利権は、参議院外交防衛委員長経験者の北沢俊美防衛相(羽田孜グループのいまや長老)が代理人として掌握する。廃棄物処理施設を製造している防衛産業を背景にしている環境利権は、小沢鋭仁環境相(鳩山首相の側近)が管理人を務める。
壮大な郵政利権は、西松建設事件で小沢一郎代表を一貫して弁護し続けた原口一博総務相(野田派⇒小沢派へ鞍替え)が、一手に引き受ける。小沢一郎幹事長が恩義に報いた人事である。冷や飯組にされたのは、野田佳彦元国対委員長で、小沢一郎幹事長に逆らい続けたのが、仇となった。
国土建設利権は、小沢一郎幹事長が自民党から取り返す。小沢幹事長は、自民党建設族のドン金丸信副総から引き継ぎ、野党暮らしの間、自民党の古賀誠元幹事長らに荒らされていたので、前原誠司国土交通相を利権奪還の尖兵として働かせる。
農林水産利権は、総選挙で民主党の選挙対策委員長を務め小沢一郎代表代行を助けた功労が高く評価された赤松広隆農水相(小沢一郎幹事長の盟友)が所管する。文字通りの論功行賞人事である。小沢一郎代表が前回参議院議員選挙で公約した農家に対する「所得保障」を実現し、さらに来年7月の参議院議員選挙で、この実績を全面にアピールして、再び「一人区」で勝利し、参議院で過半数突破の議席確保を達成する。
◆文部科学利権は、自民党よりも右寄りで「日の丸・君が代賛美派」と言われてきた旧民社党系(旧同盟系)の旗頭・川端達夫文科相(小沢一郎幹事長の理解者)が担当する。旧社会党系からの大臣就任でなかったので、文科省官僚は、ひとまず安心したようだ。しかし、アニメ館建設を取り止めさせるのが初仕事である。
自民党の橋本龍太郎首相が父子二代に渡って築き上げてきた巨大な厚生労働利権は、長妻昭厚労相が管理する。しかし、その前に社会保険庁解体という大仕事に蛮勇を奮わなくてはならないので、緊張の日々を覚悟しなくてはならない。
◆さて、肝心要の小沢一郎幹事長は、2010年分政党助成金173億円(2009年分は
約118億円)を手中に入れて、潤沢な資金をエネルギーに、来年7月の参議院議員選挙大勝による政権交代の完成を目指す。「政治は数が力、力はカネ」ということである。今後は、「金権腐敗・政治倫理低下」に陥らないように願うのみ。
板垣英憲マスコミ事務所
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まず、「カネ」である。官房機密費(数十億円)を握ったのは、鳩山由紀夫首相(小沢一郎幹事長と二人三脚)であり、この管理人が、鳩山首相の側用人・平野博文官房長官である。官房機密費は、官房長官室の金庫に収めてあり、適宜引き出して領収書なしで費消することができる。
外交機密費は、岡田克也外相(小沢一郎幹事長の弟子)が掌握する。国家財政は、藤井裕久財務相(小沢一郎幹事長の老臣)が配分を担当する。
◆次に、「利権」である。第一は、防衛利権と環境利権は、小沢一郎幹事長が自民党から奪還し、防衛利権は、参議院外交防衛委員長経験者の北沢俊美防衛相(羽田孜グループのいまや長老)が代理人として掌握する。廃棄物処理施設を製造している防衛産業を背景にしている環境利権は、小沢鋭仁環境相(鳩山首相の側近)が管理人を務める。
壮大な郵政利権は、西松建設事件で小沢一郎代表を一貫して弁護し続けた原口一博総務相(野田派⇒小沢派へ鞍替え)が、一手に引き受ける。小沢一郎幹事長が恩義に報いた人事である。冷や飯組にされたのは、野田佳彦元国対委員長で、小沢一郎幹事長に逆らい続けたのが、仇となった。
国土建設利権は、小沢一郎幹事長が自民党から取り返す。小沢幹事長は、自民党建設族のドン金丸信副総から引き継ぎ、野党暮らしの間、自民党の古賀誠元幹事長らに荒らされていたので、前原誠司国土交通相を利権奪還の尖兵として働かせる。
農林水産利権は、総選挙で民主党の選挙対策委員長を務め小沢一郎代表代行を助けた功労が高く評価された赤松広隆農水相(小沢一郎幹事長の盟友)が所管する。文字通りの論功行賞人事である。小沢一郎代表が前回参議院議員選挙で公約した農家に対する「所得保障」を実現し、さらに来年7月の参議院議員選挙で、この実績を全面にアピールして、再び「一人区」で勝利し、参議院で過半数突破の議席確保を達成する。
◆文部科学利権は、自民党よりも右寄りで「日の丸・君が代賛美派」と言われてきた旧民社党系(旧同盟系)の旗頭・川端達夫文科相(小沢一郎幹事長の理解者)が担当する。旧社会党系からの大臣就任でなかったので、文科省官僚は、ひとまず安心したようだ。しかし、アニメ館建設を取り止めさせるのが初仕事である。
自民党の橋本龍太郎首相が父子二代に渡って築き上げてきた巨大な厚生労働利権は、長妻昭厚労相が管理する。しかし、その前に社会保険庁解体という大仕事に蛮勇を奮わなくてはならないので、緊張の日々を覚悟しなくてはならない。
◆さて、肝心要の小沢一郎幹事長は、2010年分政党助成金173億円(2009年分は
約118億円)を手中に入れて、潤沢な資金をエネルギーに、来年7月の参議院議員選挙大勝による政権交代の完成を目指す。「政治は数が力、力はカネ」ということである。今後は、「金権腐敗・政治倫理低下」に陥らないように願うのみ。
板垣英憲マスコミ事務所
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