まず、乾燥室で板にワックスを塗る。
「あらぁ、この板ベースワックスとれてるわ」
「へっ、誰の」
「わかんないけど、これ」
あ、俺のだ。
「ベースかけておいたほうがいいよ。今回はワックスでお茶濁しちゃうけど」
「だねぇ」
どっちにしても今年はこれっきりでまた板しまうから、その時にワックスかけておかないとなぁ。
板を出して、小僧の親父の車にブーツと板とストックを乗せる。
しかし・・・そそくさと荷物を入れてるのは親父だけ。
おっかあと小僧は・・・おっかあはまだ部屋の中だし、小僧は雪まみれ(笑)
まあ、気持ちはわかるけどねぇ・・・
都会じゃ雪ったってそんなにド派手に降らんし、きたないし。
でも、これから遊びに行くんだから準備くらいさせたらいいんだけどね。
「かえって時間がかかるから、俺がチャチャッとやったほうがいいんだよ」
ま、その家庭のやり方だからいいけどね。
ちょうど全部の板を積み終わったころにおっかあ登場。
自分の後輩ですからね、おっかあ。
「お前さ、みんな準備してるんだから、手伝ったら?」
「だって、アタシが手伝うと怒るんだもん」
「段取無視すっからだろ?」
「いいの。それが一番効率的だから」
そりゃあ親がこれじゃ子供手伝わないわ・・・
さて、出発。時間ももうすぐ11時だし・・・
と思いきや・・・
「あ、ごめん。忘れ物」
声の主はおっかあ。ヲイヲイ、お前最後まで部屋にいなかったか?
「お前なあ、いい加減にしろよ!いっつもじゃねえか」
と小僧の親父がブチ切れる。
相方と俺はもう無言。黙ってるしかない(苦笑)
部屋に戻って5分・・・
おっかあが歩いて戻ってきた。
「走ってこいよ。待ってるんだから」
「すみません。コンビニ寄って下さい。お願いします」
「は??」
「お願いします」
親父、物凄くムッした顔で車を動かす。
車はコンビニへ。
つくとおっかあ、店の中へ。
子供達も降りようとすると・・・
「お前らは降りるな!!」
親父またもや怒声。
まあねえ、ただでさえ遅れてますから。
ここで小僧降ろすとお菓子売場でさらに遅くなりますからね。
おっかあがコンビニ袋さげて帰ってきた。
「何買ったの?」
「髪止め。持ってきてると思ってたんだけどね」
「輪ゴムでいいじゃん」
「なかったんだもん」
「そんなものの為に遅れたんだぞ。反省しろ」
親父、口調が怒ってます。いや、そんなに怒らんでもええやん。
「にしても今日は混んでるのかなぁ」
この重い雰囲気を打開するため相方が切り出した。
「あー、どうだろ。今年はスキーバス走ってるの見たからな」
「やっぱあれじゃない?映画とかやってるから、その影響で客増えたって聞いてるけど、それなんじゃない」
「それだったらモーグルがブームになっちゃうじゃん」
「初心者がコブコブ行ったら立ち往生するよ」
「あ、俺それだ」
「よーしわかった。編集人、上から落してやろう。んでもって下からその悪戦苦闘ぶりをビデオに収めてやるよ」
「よーしわかった。そんなことしたらなあ、小僧どもも道連れにしてやっからな。30度の斜度でトンと突き飛ばしてやっからな」
冗談とはいえ、口調はマジ(笑)
「えー、ヤダ」
小僧が騒ぐ。冗談を間に受けた。
面白いのでそのまま親父とのマジメなバカ話が続く。
「そんなことやったらなぁ、昼飯にメタミドホスぶちこんでやっからな」
「持ってるのか」
「持ってないと思うのか」
「持ってないと思うぞ」
「正解」
くだらねぇ・・・(笑)
「話戻すとあれなんだよな。俺らみたいな連中が子育ても一段落してスキーできるようになったんだよ」
「俺らはずーっとやってたけどな」
「そりゃあお前ら独身だもん。だからお前らは結婚しろよ、とっとと」
「だっていないんだもん」
「探せよ」
やっぱ行きつくところはその話か(笑)
車はスキー場へ。
そこで我々が目にしたものは・・・
次回に続く・・・
「あらぁ、この板ベースワックスとれてるわ」
「へっ、誰の」
「わかんないけど、これ」
あ、俺のだ。
「ベースかけておいたほうがいいよ。今回はワックスでお茶濁しちゃうけど」
「だねぇ」
どっちにしても今年はこれっきりでまた板しまうから、その時にワックスかけておかないとなぁ。
板を出して、小僧の親父の車にブーツと板とストックを乗せる。
しかし・・・そそくさと荷物を入れてるのは親父だけ。
おっかあと小僧は・・・おっかあはまだ部屋の中だし、小僧は雪まみれ(笑)
まあ、気持ちはわかるけどねぇ・・・
都会じゃ雪ったってそんなにド派手に降らんし、きたないし。
でも、これから遊びに行くんだから準備くらいさせたらいいんだけどね。
「かえって時間がかかるから、俺がチャチャッとやったほうがいいんだよ」
ま、その家庭のやり方だからいいけどね。
ちょうど全部の板を積み終わったころにおっかあ登場。
自分の後輩ですからね、おっかあ。
「お前さ、みんな準備してるんだから、手伝ったら?」
「だって、アタシが手伝うと怒るんだもん」
「段取無視すっからだろ?」
「いいの。それが一番効率的だから」
そりゃあ親がこれじゃ子供手伝わないわ・・・
さて、出発。時間ももうすぐ11時だし・・・
と思いきや・・・
「あ、ごめん。忘れ物」
声の主はおっかあ。ヲイヲイ、お前最後まで部屋にいなかったか?
「お前なあ、いい加減にしろよ!いっつもじゃねえか」
と小僧の親父がブチ切れる。
相方と俺はもう無言。黙ってるしかない(苦笑)
部屋に戻って5分・・・
おっかあが歩いて戻ってきた。
「走ってこいよ。待ってるんだから」
「すみません。コンビニ寄って下さい。お願いします」
「は??」
「お願いします」
親父、物凄くムッした顔で車を動かす。
車はコンビニへ。
つくとおっかあ、店の中へ。
子供達も降りようとすると・・・
「お前らは降りるな!!」
親父またもや怒声。
まあねえ、ただでさえ遅れてますから。
ここで小僧降ろすとお菓子売場でさらに遅くなりますからね。
おっかあがコンビニ袋さげて帰ってきた。
「何買ったの?」
「髪止め。持ってきてると思ってたんだけどね」
「輪ゴムでいいじゃん」
「なかったんだもん」
「そんなものの為に遅れたんだぞ。反省しろ」
親父、口調が怒ってます。いや、そんなに怒らんでもええやん。
「にしても今日は混んでるのかなぁ」
この重い雰囲気を打開するため相方が切り出した。
「あー、どうだろ。今年はスキーバス走ってるの見たからな」
「やっぱあれじゃない?映画とかやってるから、その影響で客増えたって聞いてるけど、それなんじゃない」
「それだったらモーグルがブームになっちゃうじゃん」
「初心者がコブコブ行ったら立ち往生するよ」
「あ、俺それだ」
「よーしわかった。編集人、上から落してやろう。んでもって下からその悪戦苦闘ぶりをビデオに収めてやるよ」
「よーしわかった。そんなことしたらなあ、小僧どもも道連れにしてやっからな。30度の斜度でトンと突き飛ばしてやっからな」
冗談とはいえ、口調はマジ(笑)
「えー、ヤダ」
小僧が騒ぐ。冗談を間に受けた。
面白いのでそのまま親父とのマジメなバカ話が続く。
「そんなことやったらなぁ、昼飯にメタミドホスぶちこんでやっからな」
「持ってるのか」
「持ってないと思うのか」
「持ってないと思うぞ」
「正解」
くだらねぇ・・・(笑)
「話戻すとあれなんだよな。俺らみたいな連中が子育ても一段落してスキーできるようになったんだよ」
「俺らはずーっとやってたけどな」
「そりゃあお前ら独身だもん。だからお前らは結婚しろよ、とっとと」
「だっていないんだもん」
「探せよ」
やっぱ行きつくところはその話か(笑)
車はスキー場へ。
そこで我々が目にしたものは・・・
次回に続く・・・