MAされた会社の話

さて、前回ＭＡされた会社の経験談を書きましたが、今日もその続き。

大体ＭＡされる会社ってそういう「なーんかこの会社ヘンだぞぉ～」って雰囲気は隠しても皆察しちゃいますから、社員も「この会社潰れちゃうんじゃないか？」って気持ちはありますからね。
ＭＡされた側の社員とすれば、最初は「ああ、新たな気持ちで仕事ができる」って気持ちと「これから俺どーなるんだろう」っていう不安が入り混じったヘンな感覚になります。

ところがですよ。
いざ新体制になると今までやってた事が通用しない訳ですよ。
営業の仕方とか書類の提出の仕方とか、ありとあらゆるものが全てダメ。
この段階で頭を切り替えて「俺はこの会社に中途採用で入社したんだ」となればやっていけるんですよ。
ところがなまじ周りに同僚がいるから、そういう気持ちに切り替えるのが難しくなってしまう。
さらに新体制についていけないメンツが辞めていくでしょ？
そうなるとヘンに「皆で頑張っていこうな」って旧体制のメンツだけが集まって変な派閥が生まれる訳ですよ。
んでそういう奴らからすれば、新体制にうまくなじんでいる奴らに対し「裏切り者」のレッテルを貼る事が多いわけです。

でも、旧体制にこだわってもアカンのですよ。だって減る一方だから。
新入社員は「新体制」だし、会社からすれば「うちの流れについていけないものはどーぞ辞めてください」ってスタンスだし。
ま、そりゃそーだ。ＭＡした際に「おまけで雇ってやった」位のもんだから。
実際は要らない存在みたいなもんだし、その中で「あ、こいつは使えるなぁ」ってのだけが欲しいんだから、会社としては。
んでトドメは旧体制の役員を早々に役員から外す。
これ結構衝撃ですよ。精神的支柱が外されるというか、頭を切り替えられなかった社員からすれば「見捨てられた」ってなる。

そうやって旧体制の社員をふるい落としていく訳ですわ。

まあ、ＭＡされた時に腹くくらないと、結果辛い思いをした上で辞めさせられる方向に持っていかれるって話ですよ。

ちなみに当時の自分は「頭を切り替え切れなかったほう」ですね。
だから辞める事になったという・・・
ま、若かったよな（笑