賃金がなんで30年間上がらなかったかって?
そんなの人件費=経費という発想だったからに決まっているでしょ。
色々言っているけど、企業にとって人件費=経費なんですよ。この30年間、日本はどういう事をやってきたかというと、非正規雇用の促進をしてきた訳。
つまり自分で人材を育てないで、即戦力の人材を安く契約して使っていたって事。
これ、一見合理的なんだけど、結局正社員じゃないから会社の財産にならないんですよ。
人材ってナメちゃダメですよ。
確かにポプラの会長とか言ってましたもん。
「どうやって経費を削減するか?人件費がその中でも一番大きいんだから、そこにメスをいれるべきだ」
多分、これが企業の基本姿勢なんだと思いますよ。
なんでか。
企業を潰さない為ですよ。
企業が潰れたら元も子もない訳ですよ。
国が助けてくれる訳じゃないから、自己防衛しかない。
じゃあ潰れない為にどうするかと言ったら、いざという時にどのくらい資金が確保されているかなんですよ。
利益が上がりました→皆に分配しましょう
確かに理想だけど、それでリーマンショックみたいな事が起こって倒産したら身もふたもないでしょ?
だから、いざという時の為に資金をプールしておく必要があるんですよ。
いざという時、身軽にできるように正規雇用を減らして非正規雇用の即戦力を使って経費を抑えるという方法を用いた訳です。
あと、内部留保に関しては多分コロナ禍で大分会社の体力が落ちちゃって、やっとここにきて体力が戻りつつあるのかなと。
じゃあ企業はどうするかというと、そこまでの損失を当然確保に走ると思う。
無論、その中の一部はまた起こるであろうピンチの時の資金確保という面もあるだろうしね。
内部留保がどうこう言われているけど、企業が潰れたら賃上げもへったくれもない・・・というのが企業の考え方なんだよね。
確かに横並び大好きの日本企業ではあるんだけど、裏を返せば慎重すぎるくらい慎重でもある訳。
だから、彼らの考えにするには人件費=経費という発想を捨ててもらう必要があるんですよ。あくまで人件費は人件費として別計上しない限りは・・・無理でしょうなぁ・・・