先週末に急な動悸と胸部苦悶を訴える患者さんが来院。脈拍は150前後であり、微弱で触診でははっきり脈拍数が解かりにくい。さっそく心電図を施行したところ、上室性頻拍症であることが判明。まずセルシン1Aを静注したが効果無く、強心剤ジゴシン1A静注しましたがこれまた効果が無く、脈拍も180まで急増してまったく動けない状態となりました。最後の手段としてリスモダンP2A静注を看護師にオーダーして、その間頚動脈洞圧迫法(左)を試して診たところ、あれよあれよというまに脈拍は100までスト~ンと落ちまして、患者さんも楽になったとのことで追加のリスモダンは中止しました。迷走神経刺激することで房室結節伝導を抑制すると頻拍発作が収まることがあり、今回は頚動脈洞マッサージが有効でありました。そのほか深呼気時の息こらえ(Valsalva法)や寒冷反射(冷水を一気に飲むあるいは顔を付ける)などが有効であり、習慣性の方は試してみるのもよいかと思います。原因はWPW症候群と房室結節内リエントリーに起因するものが多く、精査が必要であります。
goo blog お知らせ
最新コメント
- 佐藤/今日は晴れ時々曇り!
- 伊藤/今日は穏やかな曇り!
- ARAN/冬晴れの日曜日
- ドクトール隆/今日はダブル勉強会!
- ii/今日はダブル勉強会!
- ドクトール隆/ブログの恩恵!!
- 田口 努/ブログの恩恵!!
- ドクトール隆/今日はダブル勉強会!
- ii/今日はダブル勉強会!
- ドクトール隆/今日も仙台入りです!
カレンダー
バックナンバー
ブックマーク
- goo
- 最初はgoo