ドクトール隆の日常日記(秋田県大館市 伊藤内科医院)

日常診療とプライベイトに思う・・・

レザルタスHD高血圧症例の心機能評価

2013年02月12日 11時42分03秒 | 診療&トピツクス

 この連休は静かに雑用(データ整理)をしていました。レザルタスHD症例の

NT-proBNP(心不全マーカー)と心エコー(ドプラ法)の解析をしていました。

高血圧症例数は11例ですが、興味ある結果が出ました。治療前HT-proBNP

値と治療後(半~1年)ではほとんどの症例で優位な低下を示しました。心エコー

の検討では収縮型心不全(軽)が10%、拡張型心不全(軽~中程度)が20%認

められ、高齢者(81~60才)およびNT-proBNP高値例(147~68pg/ml)で

あった。

ですから、NT-proBNP値≧70および高齢者(≧60才)では心エコーを施行して

心不全の有無を確認すべきと思われます。なお臨床的にAf(心房細動)やCKD

(3b以上)合併ではNT-proBNPが急増しやすい傾向(腎排泄性のため)があり、

注意が必要であります。

 

 

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