この連休は静かに雑用(データ整理)をしていました。レザルタスHD症例の
NT-proBNP(心不全マーカー)と心エコー(ドプラ法)の解析をしていました。
高血圧症例数は11例ですが、興味ある結果が出ました。治療前HT-proBNP
値と治療後(半~1年)ではほとんどの症例で優位な低下を示しました。心エコー
の検討では収縮型心不全(軽)が10%、拡張型心不全(軽~中程度)が20%認
められ、高齢者(81~60才)およびNT-proBNP高値例(147~68pg/ml)で
あった。
ですから、NT-proBNP値≧70および高齢者(≧60才)では心エコーを施行して
心不全の有無を確認すべきと思われます。なお臨床的にAf(心房細動)やCKD
(3b以上)合併ではNT-proBNPが急増しやすい傾向(腎排泄性のため)があり、
注意が必要であります。