ドクトール隆の日常日記(秋田県大館市 伊藤内科医院)

日常診療とプライベイトに思う・・・

2型DM発症に関する研究(論文)

2016年02月20日 08時31分10秒 | 診療&トピツクス

 今朝、たまたまHOMA2について検索していたら、DM発症に関する前向

研究 Whitehall Ⅱstusy (英国)に遭遇した。それによるとDM発症群では

症3年前からFBA(空腹時血糖)およびBS2(食後2時間血糖)ともに急激

に上昇するらしい。HOMA2‐%S(計算上のインスリン感受性)は発症5年前

から急激に低下、HOMA2‐%B(計算上のインスリン分泌能)は発症3-4

から増加して、その後DM発症時にかけて低下するしている。この結果から

インスリン抵抗性の急激な増大後、一定の対応期間(2年前後)を経てインスリン

分泌が低し、DMが発症すると考えられる。当院でも75gGTTにて血糖が正常

あるいは軽度上昇群高インスリン呈する症例を散見するが、このような症例では

IGTあるいは正常耐糖能だとしても、3~4年後にはDMを発症するハイリスク群相

当であると考えられる訳であます。ですから、このような症例群では積極的な介入

が必要でありますね!【追申】HOMA2に関しては計算ソフト(オックスフォード大学)

があるらしく、無料で計算してくれるらしいですが・・・。

 

 

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