「冠動脈病変と脂質異常との関連性」について豊橋ハートセンター内科部長
の寺島先生のご講演がありまし。実際動脈硬化病変では7‐ケトコレルテロール
の蓄積が多く認められ、不安定プラーク症例ではコレルテロール吸収能の亢進
とFc(fibrous cap)の菲薄化が認められる。このような症例にゼチーアを投与す
ると、不安定プラークの縮小とFcの肥厚化がOCTにて確認している。したがって、
不安定プラークの質的安定化も期待できるとしている。当院でもスタチンにゼチー
アを投与している症例が多いが、高TGのDM症例でインスリン抵抗性改善薬アクト
ス投与群ではTGの著名な低下(約50%)を認め、非常に驚いております。また、最
近登場したSGLT2阻害剤でも優位なTGの低下が期待できます。