今日の検査は腹部&心エコーそれぞれ2件であります。最近は高齢者
が多いせいか拡張型心不全(HFpEF)が多くなってきております。程度は
比較的軽症例が多いのでありますが、心筋肥大やAf合併では見かけ上
軽減されて評価されやすいことを考えるともっと進行しているのかもしれま
せん。左室終末拡張期圧(≒左房圧≒PWP)を反映するE/Emも測定して
おりますが、PWP高値(≧10)例は予想に反して少ないのであります。
ですからこのまま経過観察している訳ですが・・・。HFpEF症例では積極的
な治療を考慮すべきと考え、β1拮抗薬アーチスト(1.25~2.5mg)より開始
し、忍容性がある場合は5~10mgまで増量しております。確実に左室肥大は
改善します。しかし、E/Emは上昇傾向(経度)を示すため、肺うっ血には細心の
注意が必要であります。