今朝、ドクターサイトで某トクターが原因不明の熱(39℃台)で悩んでいるとのブログを拝見しました。FUO(不明熱)は臨床的に38℃以上の熱が3週間以上持続し、可能な精査をしたにも関わらず原因がはっきりしない状態をいいます。一般的には頻度順に感染症・悪性腫瘍・結合織病の順に多いのですが、実際大学病院レベルで精査してもハッキリしないものが、多々あります(13%)。したがって専門家による更なるアプロ-チが必要となる訳ですが、なかなか難しいのが本当の所であります。某ドクターの発熱パターンは一過性(1回/月)であり、口腔アフタ以外は全身症状は全くないとの事。小生も大学病院時代に同様な症状の症例を経験したことがあり、最終的にエチオコラノロン熱と診断されました。この疾患は男性に特有で、周期熱のパターン(発熱と平熱の間歇反復)を示し、その他の全身症状が皆無であり、一般検査では異常がないのが特徴的。男性ホルモン(アンドロゲン)の肝臓での不活化障害が原因とされていますが、詳細は不明です。幸いにして自然経過で治癒する場合が多く、積極的な治療は必要ありません。鑑別診断としては周期性好中球減少症が重要であります。
昨日フィギアGPシリーズ第2戦で浅田真央ちゃんがやってくれました。この大会はカナダのケベックで開催されたが、予選(SP)で3位の真央ちゃんが決勝(フリー)で最高得点を挙げ見事優勝をゲットした。2位には中野由加里が食い込み金銀のアベック入賞となった。今回の真央選手は身長が伸び、顔立ちもキリッとして”大人の女性”を感じさせる魅力溢れる演技であった。また中野選手も2回り程スリムになって、そのジャンプ回転に切れが増したように感じた。いずれにせよ!二人の進化には驚くばかりである。安藤美姫選手と伴に世界を代表する氷上の舞姫(アスリート)に成長したように感じた。次回のオリンピックには金銀銅の表彰台独占を是非見たいものである。
昨晩日本シリーズ第5戦が行われ、中日ドラゴンズが1-0で守り勝ち、4連勝で53年ぶりの日本一に輝いた。この日は中日山井対日本ハムダルビッシュの投げ合いで8回まで、1-0で息を呑む投手戦が続いていた。山井は完璧な投球で8回まで完全試合(パーフェクトゲーム)を続行中であり、後1回を3人で抑えれば、完全試合達成の期待が膨らんでいた状況であった。そして9回表マウンドに上がったのは好投山井ではなく、押さえのエース岩瀬であった。結果3人で押さえ、中日ドラゴンズが日本一になった訳だが。この落合監督の采配について賛否両論があると思うが、小生は賛成と言いたい。なぜなら、「勝つ野球!負けない野球!」とは言い換えれば「ID野球!信頼野球!」とも考えることができると思う。そうだとすれば落合監督の采配は確率・実績に裏付けされた安心采配といえる。冷静に考えればこれこそが”全員野球!真のチームプレー!”といえるのではなかろうか!?