飛鳥の地に雪が降り、一面白色の雪景色でした。
今回は、「飛鳥の雪景色・2021」を紹介したいと思います。
1月12日の朝方から雪が降りだして、あっという間に一面真っ白になりました。午後には、降りやみました。
めったにない飛鳥の雪景色ですので、早速に石舞台地区周辺や橘寺・川原寺・高松塚古墳・牽牛子塚古墳の雪景色を撮りに行きました。
石舞台古墳の近くの丘陵にある上居(じょうご)から見た坂田地区の雪景色は、普段見ている景色とはまるで別世界でした。
その後、橘寺・川原寺・高松塚古墳・牽牛子(けんごし)塚古墳の雪景色を撮りにいきました。
久しぶりに見た雪景色の「牽牛子塚古墳」は、何とも言えない様相でした。
「牽牛子塚古墳」は、明日香村大字越(こし)に所在し、近鉄吉野線飛鳥駅から西へ徒歩10 分の場所にあります。対辺長が約22m、高さが4.5m以上の八角墳で牽牛子塚古墳は八角形の古墳で、「斉明女帝」とその娘の「間人皇女」の陵墓であるとの説が有力です。「斉明天皇」は、天皇中心の国家づくり「大化の改新」を進めた「中大兄皇子(天智天皇)」の母で史上初めて皇位を譲位し、さらに重祚(ちょうそ)(再び即位)した天皇で、国造りの基礎をつくった女帝しても知られています。
ところで「牽牛子塚古墳」は現在、飛鳥時代の『見える化』の取り組みとして、墳丘を屋根で覆い当時の石を模したタイルを積んで八角形の外観を再現し、石槨も見学可能にする構想で工事が行われています。
明日香村は、「石の都」建造を目指した女帝を想起させる遺跡を後世に残すべく、村は復元計画に着手し現在工事が着々と行われていました。
1300年の時を超えて再び姿を現す「女帝の八角形墳」は、きっと現代人の我々の目にも威容に映ることだろうと思います。大好きな「斉明女帝」に会える日を、とても楽しみにしています!