奈良県葛城市染野にある「石光寺」は、出土遺物等から飛鳥時代後期(白鳳期)の創建とみられる古寺です。
寒牡丹と中将姫伝説で有名な古刹で、春には2,000株余りのボタンが咲き、また寒ボタンもその見事な美しさで有名です。
寺には、信仰心の篤い中将姫の伝説が残っており、姫が蓮糸を五色に染めたとされる染の井と、染めた糸を枝にかけて乾かしたとされる糸かけ桜があります。このことにちなんで、別名「染寺」とも呼ばれています。
境内には、奈良時代前期といわれる塔の大心礎があり、弥勒堂改築に伴う発掘調査の結果、日本最古の白鳳時代の石仏と他に瓦やせんぶつが出土しました。
現在、弥勒堂において拝観できます。
どうしても見たかった白鳳時代の石仏がとても素晴らしかったです。
今回1月下旬頃に行ったのですが、残念ながら寒ボタンは終わりに近づいていましたが、静かな境内をゆっくりと散策できました。
また近くには、中将姫ゆかりの寺として知られる「當麻寺」があり見学してきました。
「當麻寺」は白鳳時代に創建され、三重塔を東西に二基とも残す全国由一の寺院です。
中将姫が西方浄土を蓮糸で織り描いたとされる「大麻曼荼羅(たいままんだら)」を本尊とする「極楽浄土の霊場」です。
お堂や仏像等が国宝や重要文化財で、見どころ満載のお寺です。
二上山の麓にある古刹「石光寺・當麻寺」、冬の一日ゆっくりと散策できました。
帰りには、名物「中将餅」を買ってきました。とても美味しかったです!