泉飛鳥塾

「古(いにしえ)の都・飛鳥」の原風景と共に、小さな旅で出会った風景等を紹介したいと思います!

紅葉に染まる 「談山神社」

2017年11月08日 10時20分42秒 | 散歩

奈良県桜井市多武峰にある「談山神社」は、飛鳥の東方にそびえる多武峰(とうのみね)の山中にたたずむ神社です。「大化改新(乙巳の変)」談合の地として知られ、「藤原鎌足公」が祀られています。中大兄皇子とこの山で国家改新の密談を交わしたことから、「談い(かたらい)山」と呼ばれ、これが社名の起こりとなっています。

今回は、紅葉に染まる「談山神社」の様子を紹介したいと思います。

境内には桜とカエデが豊かで、春は桜、初夏は新緑、紅葉に染まる秋と季節ごとに素晴しく、「関西の日光」といわれるほどの美しさです。

「談山神社」は、大和路を代表的する紅葉の名所です。秋は約3,000本のカエデが、社殿の朱色と競うように赤や朱色に燃え立ちます。
三間社春日造の本殿には「藤原鎌足公」像が祀られており、日光東照宮のモデルになった社ともいわれています。

拝殿下の鳥居をくぐると、恋神社へと続く「恋の道」があります。古来より縁結び信仰があり、縁結びの神として祀られている鏡女王(かがみのおおきみ)は、万葉の歌人・額田王(ぬかたのおおきみ)の姉であり、情熱的な恋の歌を残した歌人です。鏡女王は、「藤原鎌足公」の妻であり、不比等の生母と伝えられています。女性として幸せな一生を送ったことから、いつしか恋神社と呼ばれるようになったそうです。すぐ近くに、神が宿るといわれる「むすびの岩座(いわくら)」があります。

また境内には、木造としては我が国唯一の「十三重塔」が彩られる様は、一度見たら忘れられない景色です。現在は、5分~6分の紅葉でしたがとても綺麗でした。11月中旬から下旬頃には、見事な全山紅葉の景色が見られると思います。その時期になりましたら、また見にいきたいと思っています!

                         

 

 

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馬見古墳南群を構成する 「古墳群散策」

2017年11月01日 21時35分34秒 | 歴史

奈良県大和高田市築山字城山にある「築山古墳」は、馬見古墳南群の中核をなすを構成する古墳の1つで、大和高田市内の古墳群のうち最大のものです。宮内庁により「磐園陵墓参考地」として陵墓参考地に治定されています。

今回は、馬見古墳南群を構成する「古墳群散策」をしてきましたので紹介したいと思います。

「築山古墳」は、5世紀頃の築造による前方後円墳で、馬見古墳群の南群の中核をなす大型前方後円墳です。全長は210 メートルで、満々と水をたたえた周濠を加えると261メートルもあります。3段築成で葺石・埴輪(円筒・朝顔形)を備え、くびれ部には造出しが付いています。以前は、「武烈天皇陵」と伝えられていましたが、被葬者はいまだ特定されていないミステリアスな魅力をもった古墳です。住宅地の中にある、とても大きな古墳でした。満々と水をたたえた周濠が、とても印象的でした。

「築山古墳」は、多くの大小古墳に囲まれてます。大谷山自然公園の中に残る「大谷山古墳」(公園内には2つ円墳を見ることができます。)・「かん山古墳」(築山古墳の北の築山児童公園内にある帆立貝式前方後円墳です。今は、完全に公園化しており古墳の名前さえ書いてありませんでした。)・「古屋敷古墳」(築山古墳の西北にある古墳ですが、今は畑になっています。)・「狐井塚古墳」(築山古墳の南東の全長75mの前方後円墳です。道路沿いからしか見ることが出来ませんでした。あまり整備されていませんでした。)・「コンピラ山古墳」(築山古墳の東にある古墳で、直径95mの近畿最大の円墳です。コンピラ山古墳は、金毘羅神社が墳丘上に祀ってあったことから名がついたものだそうです。住宅地に囲まれていて、古墳という雰囲気はありませんでした。)

残念ながら、どの古墳も案内板等がなく事前に調べておいた地図を頼りの歴史散策でした。これだけの歴史遺産ですので、せめて古墳の名前だけでも掲示していただきたいものですね。

どの古墳も、「築山古墳」から歩いていける距離にありました。地図を頼りに探しながらの「古墳群散策」、楽しく古墳巡りをすることが出来ました!

                       

 

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