去年６月に閉店してしまった、名古屋の老舗とも言える百貨店、丸
榮は、今、解体に向けて作業中であるけれど、この丸榮（以下丸栄）
のこの西側、名古屋駅から栄に向かってくると見えてくる壁面にあ
る壁画が、文化的価値が高い、と言うことで保存されるかもしれな
いと言うニュースが飛び込んできました。
検討されているのはこの壁画と、画像左側、北側の壁面に張られた
タイルで、このタイルは特殊なタイルとして現ＩＮＡＸがミュージ
アムに保存したいと言う意向を示していて、壁画の方は建築家、村
野藤吾がデザインし、昭和２８年に完成したということだそうで、
このタイルも特殊である上に、先にも書いたように文化的価値があ
るとしてＬＩＸＩＬが、全部なのか一部なのか分からないけれど申
し出ていると言う事だそうだ。
さすがに老朽化が問題で閉店した丸栄であるから、建物そのものを
このまま残せと言うのは無理であるし無駄でもあるけれど、わたし
も写真を撮りながら「これ失くすの勿体無いなぁ」と思っていたの
でちょっとうれしいニュースだ。
実はわたし的にもう一つ残してもらいたいものがあったが、その話
は出なかったと言うか、誰かが保存しているかもしれないしもう壊
されてしまったかもしれないが、１Ｆエレベーターの扉である。
これにもエッチングでデザイン画が施されていて綺麗なもので、丸
栄らしさを出していたと言うか、趣のあるものだったからだ。
まあ、あれもこれもと言うのは無理であろうけれど、とりあえず壁
画と外壁タイルは保存の意向があるというだけでもうれしい話であ
る。
今、名古屋駅西口にはないが、昔、西口（太閤通口：新幹線側）を
入って振り返るとそこにあった壁画は、待ち合わせの場所としてな
じまれてきたが、撤去と言う事になり今は無い。
けれど実はあの壁画、保存されているのだ。
いつでも誰でも見るところにあるわけではなかったと思ったが、ち
ゃんと保存されているのは貴重な文化財として認められているのだ
ろう。
丸栄のあの巨大な壁画をそのまま全部移築保存できたらそれはいい
事だけれど、さすがに大きいからどうなるかは分からないし、まだ
決定した訳ではないから壊されてしまうかもしれないけれど、ぜひ
どこかで保存するとして一部でもいいから残して欲しいものである。
本日の種：二コンＤ８１０
また海で女の子に出会う夢を見ていた。
なぜか夏の夕暮れで、夕焼けがきれいで、わたしは人の居なくなっ
た砂浜から少し離れた岸壁と言うか、防波堤のようなところに座っ
て小さなコンパクトカメラでひたすらポツポツとシャッターを切っ
ていた。
広角レンズなので夕日が大きく写る訳でもないし、何気なくと言う
か、何となく意味もなくシャッターを切っていた。
そうしたら後ろから「なにしてんの？」と問う声が。
振り返ると、地元の子であろうか、白い軽いワンピースの、まただ
が背の低いショートカットの女の子だ。
わたしは暫く黙っていたけれど「写真撮ってる・・・かな・・・」
と、いま自分のしている事が良く分からず、まあ確かに何も考えず
にカメラを向けていただけだから、そう答えた。
女の子はそれを聞いて「ふーん・・・」とあまり興味の無いような
返事をしていたけれど、わたしの横に腰掛けると「きれいだね」と
ぽつりと言ったので「こんなの見慣れてるんじゃない？」と聞くと
「まあ、そうだけど」と言って海を見つめていた。
何だ今回は問題児じゃないのかな？ と起きてから思ったけれど、
暫くそうやって二人で暮れていく夕日、と言うかもう沈んでしまっ
てオレンジ色の水平線に上から夕闇の紺色がやってくるのを見てい
るところで目が覚めて、またものすごい頭痛に襲われて痛み止め飲
んで暫くポケーとしていた。
なんだったんだろうな今回のは。
そして何でいつも”女の子＋海”というシュチュエーションなんだ
ろうか。
そんなゴールデンなシュチュエーションにめぐり合った事もないし
妄想したと言うか考えた事もない。
だけれどよく見る夢なのだ。
そして出てくる女の子はいつもちょっと小柄で肩くらいまでのショ
ートカットであるのだけれど、顔は毎回違う、違う人だ。
でもって必ず何か問題を抱えているとか訳ありだとかそういう人で
ある。
何でそんな夢を見るのか、その夢にどう言う意味があるのかなんて
自分でも心当たりすらないし、意味も分からないし訳も分からない。
よくある夢診断とか、駅前で小屋に居るインチキ占いを信じるつも
りも無いし、そんなもの人の頭の中なんて分かる訳が無いのだから
何なのか知る由もないけれど、一体どうしてこういう夢を見るのだ
ろうか。
尤も、まだ娘の夢を見るよりは負担が少ないと言うか、マシなのだ
けれど、この手の夢のときもなぜか酷く落ち込むので何かあるのだ
ろうけれど、自分でも他人にもそれがなぜかは分からないのである。
本日の種：ペンタックスＭＸ－１
