ここにある

誰かとわたし。
　
　
何かとわたし。
　
　
「比べる」ということが始まった時点で、
常に苦しみがつきまとう。
　
　
もう、頭の中は
　
「私にはない」
　
ということしか占めなくなってくる。
　
　
でも当然である。
　
　
なぜなら、
誰かとわたしは違っているし。
何かとわたしも違っているから。
　
　
でも。
　
ない。
　
ない。
　
ない。
　
　
だから外側の部分で、どうにか出来ないものかと
色々な「もの」を、「こと」を、「ひと」を、「考え」をあてがう。
　
　
でも、それはいっときのなぐさめにしか過ぎず…。
また、苦しみが始まる。
　
　
「ここ」にいることが出来なかった。
　
　
昔の私がそうだったなぁと思う。
　
　
でも、自己の本質に目覚めてわかった。
　
　
本当は「ここ」にある。
　
　
比べる必要のない世界が。




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