日本の階級化、中流階級の消失

バブル前の日本は、ほとんどの人が中流階級だと思っていました。
しかし、現在その中流階級といわれる層がなくなってきています。

いわゆる派遣などで生活している人たちは、年収４００万円以下といわれてます。
それに対し、金融やＩＴ、起業などで、１０００万を超える収入を得る人が増えてきました。

いわゆる中流とは、６００万から８００万円ぐらいの年収の正社員でしょう。
そして定年まで勤め上げれば、ようやく１０００万円に手が届くようになる。
そんな生活を送る層が、どんどんいなくなってきています。

このクラスにいる人が、一番リストラの対象になりやすいのです。
経営者にとって、派遣切りはリストラではありません。
単なる経費の節減に過ぎません。
リストラは正社員の解雇を意味しており、このクラスを切るのがもっとも効率がいいのです。

勝組、負組の二層化が進んでいます。
リストラされ、派遣やその日暮らしをする人がどんどん増えてくる一方、
世襲や運に恵まれ、目先が利くことで、そうたいして働かず、高給を取る層も
増えています。

個人営業の商店、町工場が消え、チェーン展開する店舗ばかりが栄えるようになりました。
こうしたチェーン店に勤めても、収入は働きに合いません。
すべて経営者の下に、金は集まるのです。
共産党の入党者が増えるのも、当然のことでしょう。