眇めオヤジの独り言

初老で始めたブログも、寄る人もないまま、いつしか定年を迎えた。
あいもかわらず、気ままに書き連ねていく。

親が大きすぎるのも不幸:沙也加さんと三平

2021-12-20 | Weblog
だいぶ違う二人を並べるのは、非難されるでしょうが、
神田沙也加さんが自殺し、林家三平が笑点を卒業しました。

神田さんは、聖子の娘と言う七光りから、完全に脱却し、
独自の世界をつくるアーチストになっていたと言えるでしょう。

20代のころは、単なる七光りタレントと思っていましたが、
結婚を機に、親の影響から離れ、一人で歩けるようになりました。

ただ、聖子の娘である限り、一般人にはなれず、厳しい芸の世界を選ばざるを得なかったのかと、
自殺した今は思います。

舞台は、非常に過酷で、孤独な仕事だと思います。

でも、その世界に立ち向かわなくてはいけなかったのでしょう。

三平も、一人では、まあほのぼのとした味を出していたのですが、
笑点では、ちぐはぐでした。

笑点は、シナリオライターが、ほぼすべての言葉をつくっていて、
落語家は、それを演じるだけというのは、公然の秘密でした。

ベテランは、それがわからないように、うまく話していましたが、
三平は、出来合い感が、どうしても残っていました。

笑いを取るために、母親を始めとする親族を落とすことを言わされるのは、
本意ではなかったことでしょう。

始めから、どうして三平なのか、という声も多かった。

三遊亭好楽 の弟子に、林家を名乗らせようとしたら、三平の一族が反対したことから、
メンバーとの関係もこじれていたように見えました。

それは、林家正蔵と言う名跡を、他家にとられたと言う恨みのせいですが、
もう少し、弟の三平の立場を考えてあげればよかった。

針のむしろに座っている感じが出ていました。

好楽と三遊亭一門の代わりに、林家を名乗る木久扇がいじめ役になっていて、
ちょっと雰囲気が悪くなっていました。

そんなに気にするほど、しゃべりは悪くなかったのですが、
三平自身が、耐えられなくなったのでしょう。



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