EVの市場化が、日本は非常に遅れています。
アメリカでは、テスラーの独壇場となり、中国にも、後塵を拝している状況です。
日本車も、自動運転にまで迫る安全機能も装備されていますが、完全な自動運転が可能とは公表できない。
スバルのアイサイトXなど、ほぼ自動運転は可能です。
日本で、事故を起こせば、メーカーの命取りになりかねません。
それと、道路事情の違いがあります。
アメリカと違って、細い路地が多い日本で、完全な自動運転は不可能でしょう。
アメリカは、先進の精神があり、リスクを受け入れることができます。
中国は、例によって、未完成でもどんどん市場に出してきます。
ともかく安く売って、その利益で向上させればいいと言う考えです。
日本の自治体も、中国製電気バスを購入していますが、ほとんど使い物にならずに放置しているようです。
EVには大きな課題が、二つあります。
その一つは、自動運転を実現するAI技術の開発です。
ホンダは自前の技術をあきらめ、ソニーと提携するというニュースがありました。
ソニーのAI技術がなければ、置いてきぼりを食うことになるでしょう。
もう一つは、軽量大容量電池の開発です。
今のEVは、車重の25%を電池が占めていて、非常に非効率な移動機械に、なっているのです。
ガソリン燃料タンクの10倍の重さがあります。
そのため、ほとんどのEVは車重が、2トンを超えます。
小型トラック並みなのです。
電池を小型にするには、今のところハイブリッドにするしかありません。
トヨタのハイブリッドは、EVよりもエコカーと言えると思います。
日産のEpowerは、駆動はモーターで、発電をエンジンが行うEVになります。
軽い電池が開発されて、自動運転にめどがつけば、ただちに全車を本当のEVにすることができます。
日本以外の国は、一気に石油燃料エンジンを廃止しようとしていますが、試行錯誤しながら進んでいる日本のほうが、理性的でしょう。
自然発電だけでは、すべての需要を補えませんから、火力発電、原子力発電を廃止することはできません。
こうして発電した電気を使用するEVが、本当にエコと言い切れるはずもありませんしね。