眇めオヤジの独り言

初老で始めたブログも、寄る人もないまま、いつしか定年を迎えた。
あいもかわらず、気ままに書き連ねていく。

福岡の事件と発達障害

2008-09-23 | Weblog
子供が犠牲になる痛ましい事件が続発しました。
子供を手にかけた母親は、もちろん許されません。
しかし、学校の対応が適切であったか、非常に気になります。

テレビニュースから推測するのは、あまり望ましくありませんが、
子供は軽度発達障害、おそらくADHDだったように思います。

GPS付の携帯を持たせていたことで、事件当初からもしかしたらとは感じていました。
小学校1年の子供に、居場所がわかる機器を持たせると言うことは、
よく迷子になって困っていたのでは、と思います。

学校の対応で気になるのは、特別支援学級に入れる必要があったのかということ、
母親への心理的な支援が十分であったかということです。

普通学級では、教室から逃げ出したりしていたのかもしれませんが、
単なるADHDだけならば、慣れた教師なら対応することもできたでしょう。
学校に行くのを嫌がったという父兄の話もありましたし、
親子で納得しての特別支援学級であったか、疑問です。

母親は、これにより子供の障害を非常に大きなものと感じてしまい、
仕事を辞めざるを得なくなりました。
さらに、授業後にもあずかってもらえなくなり、心理的に追い詰められたようです。

発達障害のある子供の教育は非常に難しく、親でも子供を理解するのが困難です。
それを、教育関係者が補っていくべきなのですが、正しい知識に基づく指導が出来る教師は限られています。
それで、問題のある児童を、安易に特殊学級に集めがちになります。

もう一つ、地域性の問題があります。
実は、九州地区は、こうした発達障害についての偏見が多いところなのです。
事件を起こす子供がこの地方で相次ぎ、弁護士が子供の罪を軽減するために、発達障害を原因としました。
このため、一般の人が、発達障害についての誤解を大きくしていってしまったのです。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。