NHKBS1で、
「女ひとり、70歳の茶事行脚」という番組を観た。
3年くらい前に放送したものらしい。
この方の名前は半澤鶴子さん。
自分で車を運転して各地を回り、
出会った方に茶事でおもてなしするというもの。
おそらく半澤さんに声をかけられた方たちは、
こんなに上品な着物姿の女性が
ここで何をしているんだろう?と困惑したかもしれない。
ほんとうにやさしい物腰で美しい言葉を発する方だけれど
秘めた情熱というか、
芯の強さのようなものが感じられる。
そんな彼女が千利休のように
最高のもてなしをしたいと願いながらも
老いて思うようにいかない我が身がもどかしく口惜しいと
涙した時、
大徳寺の住職が半澤さんに
「花一輪に飼いならされていったらええ」
と言った言葉がとても印象に残り、
書き留めてあれやこれやと考えている。
半澤さんのドイツでの茶事行脚の番組も見つけたので
これから観ます(笑)