(ツイッターの歌集から傑作を選びました。お楽しみください。)
消えよとて我が身嘆きて恨みつつ二日の月は太りゆく月 夢詩香
小夜千鳥啼くや早瀬の音にまぎれなれなししこと語らむがため 獅子
目に痛き空は深みて風めぐる神の涙は籠にも隠さむ 夢詩香
我がごときものをすくへと群がりて愚民は国を屑となすらむ 大火
思ひ出は乱れ散りぬる玉の照り水を染めにし野ばらの香り 夢詩香
ことなれば君をとはむぞ春時雨やみにふるにも音にぞ知らるる 銀香炉
なづなつむをさなき君の指痛み二度はせざりし心かなしき 夢詩香
さくら花散るを知りつつ時を見て今年の花も玉にしたたむ 銀香炉
空蝉を捨てて得たるは蝉のこゑ夏の盛りをいかにとやせむ 銀香炉
薄翅もなぬかもたぬといふ蝉も見むとうたひてつまを恋ふらむ 夢詩香
青めとてすみれの色を注がれぬばらの心は朝焼けに住む 夢詩香
うたびとは花をいつはるうたをよみうたてのひととなりにけるかも 獅子
明り消すつかのま夜の罪ふかし身も解くほどの我が世はよきか 大火
薔薇の芽と思へばかなしばおばぶの芽ならば痛しいづれにかあらむ 夢詩香
苦しきはせくほどにほふすひかづら冬を忍びて滅ぶことなし 銀香炉
いはほ負ふますらをならばやすからむ糞をかぶりし馬鹿こそかたけれ 彦星
こころにぞかかる空やはうとければこの澄み果つる青空もなし すぴか
月代をはむしの影の世に栄え野の水にすむ月は萎えぬ 夢詩香
消えよとて我が身嘆きて恨みつつ二日の月は太りゆく月 夢詩香
小夜千鳥啼くや早瀬の音にまぎれなれなししこと語らむがため 獅子
目に痛き空は深みて風めぐる神の涙は籠にも隠さむ 夢詩香
我がごときものをすくへと群がりて愚民は国を屑となすらむ 大火
思ひ出は乱れ散りぬる玉の照り水を染めにし野ばらの香り 夢詩香
ことなれば君をとはむぞ春時雨やみにふるにも音にぞ知らるる 銀香炉
なづなつむをさなき君の指痛み二度はせざりし心かなしき 夢詩香
さくら花散るを知りつつ時を見て今年の花も玉にしたたむ 銀香炉
空蝉を捨てて得たるは蝉のこゑ夏の盛りをいかにとやせむ 銀香炉
薄翅もなぬかもたぬといふ蝉も見むとうたひてつまを恋ふらむ 夢詩香
青めとてすみれの色を注がれぬばらの心は朝焼けに住む 夢詩香
うたびとは花をいつはるうたをよみうたてのひととなりにけるかも 獅子
明り消すつかのま夜の罪ふかし身も解くほどの我が世はよきか 大火
薔薇の芽と思へばかなしばおばぶの芽ならば痛しいづれにかあらむ 夢詩香
苦しきはせくほどにほふすひかづら冬を忍びて滅ぶことなし 銀香炉
いはほ負ふますらをならばやすからむ糞をかぶりし馬鹿こそかたけれ 彦星
こころにぞかかる空やはうとければこの澄み果つる青空もなし すぴか
月代をはむしの影の世に栄え野の水にすむ月は萎えぬ 夢詩香