レンブラント・ピール
原題「トム・ウェリング」
レンブラントというが、19世紀のアメリカの画家である。
この絵の男は、顔だちは美しいのに、目がおかしい。何か嫌なものを感じる人間はいるはずである。実はこれは、恐ろしい盗みの例なのだ。
この中にいる霊魂はまだ非常に幼い。経験値が異様に少ない。まだ神が着せてくれる美をまとわねばならないような段階だ。猿に近い。
そのような魂が、進化した人類社会できついことをして功をなした、かなりの人物から顔を盗んでいるのである。
狸が化けた人間に等しい。こういう人間は、高い段階の人間の姿をしていながら、猿並みの恐ろしく低級なことをする。普通は、そういうことを防ぐために、バックの霊界にいるものが、本霊の活動を防ぎ、すべての自己活動を代行する。
それでなければこの人間は、いい男の顔を利用して、何をするかわからないからだ。
こういう人間は、19世紀のアメリカにおいてはすでに存在していたが、今の時代はこういうものが異様に増殖している。
馬鹿が大流行りに流行り、人間は何をしてもいいのだと、馬鹿が思い込んだからである。