リン・フォアークス
原題不明。
人類は今、ほんとうの自分の姿をいやがり、おおかたの人間が、他人から盗んだ顔を自分の顔に貼りつけて生きている。
その姿を、霊界から見ればこういう感じに見えるという絵である。
こっちの側から考えれば、高等な技術のように思えるが、実情はこういうことなのだ。神が人間の姿を作ってくださる時の技術を、他人からはぎとって、ほかの人間に貼り付けるだけなのである。
本人はこのことに一生気付かない。だがバックの霊界から見ている守護霊や、勝手に人生を改造してる馬鹿の霊は、本人のこういう姿を常に見ているのである。
あまりにも馬鹿らしい。
とんでもない嘘なのだ。
しわくちゃの饅頭のような顔をしたブスが、目の覚めるような美女の顔をつけていることもある。その女は他人の顔を自分だと信じて、ずいぶんと自信たっぷりにものをいうのである。他人への態度も高飛車だ。
平気で人を馬鹿にする。
馬鹿は常にこういうことをしてはばからないが、このさまをずっと見ていると、いやにもなってくる。だから時に、バックの馬鹿の霊がいやになって本人のための活動を突然やめたりすることもある。
嘘というものは、やはりきついものなのだ。目のくらむようないい人生を送っているものが、突然暗転したりすることがあるのは、バックの馬鹿の霊が馬鹿のための援助活動を突然やめることがあるからである。
嘘の人生は常にそういう危険をはらんでいるということを、考えておくがよい。