ルイス・ウェルデン・ホーキンス
原題「マスク」。
整った顔をしているが、目つきが恐ろしい。
何かを破壊してやろうともくろんでいる顔である。
馬鹿な女はこういう顔をすることがある。人の心を勉強していない者は、単純な動機であらゆるものを破壊しようとする。自分に危険を及ぼすものはすべて破壊せよと言う、動物的エゴの装置の中に生きているのである。
そういう未熟な魂が、他人から美女の形を盗む時、こういう妖怪的に醜い女ができるのだ。
他人の顔で隠している本当の顔は実に醜いが、実際はまだそのほうがましなのである。
美女の顔をかぶって、恐ろしい魔的な表情をすると、醜悪というより、破壊的なのだ。
愛がすべてを裏切り、破壊しようとしているという、恐ろしいメッセージを投げているからである。
顔と中身が違いすぎると、こういう恐ろしくいやなものができるという例である。